fc2ブログ
 
■プロフィール

joplus

Author:joplus
「もっと世界を見てみたい!」
という単純な理由で、
世界経済危機をものともせず…
否、ただ歯止めがかけられず、
会社を辞めて旅に出た浅はかな男。

でも、いつ終わるかわからない人生、
やりたいことをやりたい時に、
楽しめるだけ楽しまないと♪
…と、勝手に開き直ってる若造です。

たくさんの「違い」に出会うため、
風と気の向くままに歩き回ります。
キーワードは、「自然体」。
できるだけナチュラルな心で、
「違い」で溢れた世界に浸って来たいと思います。

(画像 : photo by たびかめ氏)

■最新記事
■最新コメント
■最新トラックバック

■カテゴリ
■月別アーカイブ
■RSSリンクの表示
■リンク
山好きの島滞在
これまで訪れてきた場所を見てもわかるように、
「海か山か?」と聞かれたら、僕は迷い無く「山!」と答える人間なのだが、
「島か山か?」と聞かれると迷ってしまうぐらい、島が好きだったりする。
(島にも山はあるわけだから、島と山を比べるのは変かもしれないが…)

ラオスの南端、カンボジアとの国境近くに、大小数千の島が点在するエリアがある。
ただし、島と言っても海に浮かぶ島ではなく(ラオスに海は無い)、
正確には、大河メコンに浮かぶ「中洲」のことなのだが、
海の島だろうが川の島だろうが「本土」から離れた島ならではの雰囲気があればそれで良し。

僕が訪れたデット島は、歩いて1周しても2時間足らずの小さな島なのだが、
近年旅行者に人気を集めているようで、
船着場の周辺にはバンガロー風の宿がズラリと並んでいた。
メコンに面した部屋のテラスでハンモックに揺られ、
緩やかな流れを眺めながら柔らかい風に吹かれ、うとうと…。
…って、これじゃまたサワンナケートの二の舞になってしまうではないか!
(それはそれで気に入ってる過ごし方なんだけど。)

幸い(?)デット島では少々曇りがちだったため、
日射にクラクラすることも無く快適に散歩に出掛けることができた。

島を貫く一本道で。
島を貫く一本道で@デット島

登下校の時間。
登下校の時間①@デット島
登下校の時間②デット島

ゴム跳び。
ゴム跳び①デット島
ゴム跳び②@デット島

その見物人。
ゴム跳び見学@デット島

裸の少年、どこへ行く?
裸の少年、どこへ行く?

ファイティングポーズ。
ファイティングポーズ@デット島

収穫シーズン。
収穫シーズン@デット島

典型的なラオス農家の図。
ザ・ハウスオブラオス@デット島

こちらは典型的なダメ豚の図。
ダメ豚の図@デット島
これは朝撮ったのだけど、夕方再び通りがかった時も全く同じ体勢で寝そべってた。
翌日、ようやく動いてるのを見たと思ったら、食事中…。

小池に一輪花。
池に咲く一輪花@デット島

モース探究家の影響?
モースじゃなくてバタフライ@デット島
でもこれは、分類的には「バタフライ」かな。

ただの木と、キレイな空と。
ただの木①@デット島
ただの木②@デット島
ただの木③@デット島

雄大、緩やかなるメコンのイメージ。
緩やかイメージ@デット島

この島でちょっと困ったのは食事。
屋台など無いからいつものように惣菜を買って食べることもできないので、
仕方なく宿が兼ねているレストランを利用することになるのだが、
やはり主に欧米の旅行者向けのメニューになっていて、
ラオス料理らしきものがほとんど見当たらない。
「なんでラオス料理のメニューを置かないのか?」と、宿のおばちゃんに尋ねてみた。
おばちゃん曰く、「ラオスの料理はスパイシーだから…」と、
要するに僕ら旅行者の口には合わないだろうと思っているようだ。
そりゃ激辛はちょっとツラいものがあるけども、
僕が食べてきた屋台メシの中には、辛くない料理もたくさん見つけることができた。
ルアンパバーンでは、一皿5,000Kip(=約55円)で盛り放題のビュッフェ形式の屋台があって、
そこはノンスパイシーのラオス料理を取り揃えて、欧米人もたくさんやって来ていた。
なかなか現地のメシに馴染もうとしない欧米人も多いようだけど、
実はどこでどうトライしていいかわからない人も多いんじゃないかなぁ?
ラオス料理、もっと自信を持って提供してくれてもいいと思うのだけど…。

そんな中で選び出したメニュー。
生春巻き&カオニャオ@デット島
生春巻き&カオニャオ(モチ米)。
ライスペーパーはラオスでも時々見かけるけど、本場はやっぱりベトナムなのかな?
シャキッとした野菜がいっぱい詰まってて、自分もシャキッとした(気がする)。

------------------------------

ラオスは、今までに行ったどの国よりも旅しやすい国だと思った。
特に北部の主要な町には必ずツーリストエリアが存在して、
宿もレストランもツアー会社もネット屋も簡単に見つけることができる。
観光地化が進められたのが比較的近年だからなのか、
とにかく宿の質は高くて快適だし、それでいて値段も周辺諸国と変わらない水準(らしい)。
宿やツアー会社ではバスチケットの手配もしてくれるし、
場合によってはバスターミナルまでの送迎まで請け負ってくれる。(もちろん英語OK)
僕はあえてそのサービスは利用せず、
自分でバスターミナルへ行って地元の客向けのローカルバスを使っていたが、
バスターミナルの窓口にも必ず英語の話せる人がいて丁寧に対応してくれたし、
ローカルバスやトゥクトゥク(荷台に客を乗せて運ぶ3輪 or バイクのタクシー)の運ちゃんでさえ、
片言の英語を話す人がたくさんいたのには驚いた。

一方で、ある面では旅しづらい国だとも思う。
と言うのは、ガイドブックに載っていないような小さな町を訪れようと思うと、非常に難しいからだ。
観光地にもなっているような主要な町を結ぶ路線以外に関しては、
まだまだ公共交通が未発達である。
また、例えば中国のように「地元の人向けの宿」がほとんど存在しないため、
幹線道路上であっても、観光地化されていない小さな町に滞在することは難しく、
それこそ誰か個人の家に泊めて頂くような手段を取るしかなさそうに見える。
バス移動の途中で、素朴な田舎町の風景を目にするたび、
途中下車したくなることが何度もあったのだが…。

ツーリストエリアで自転車を借りて、未舗装道を奥の方まで走って行くと、
店で貰った地図のさらに先へ、山とジャングルの世界に向かって細い道が続いていたりする。
この先にも、住んでいる人がいるのか…。
現在ラオスで働いている日本人の方に聞いた話なのだが、
ラオス政府によって山奥へ派遣された6人ほどの調査小隊が、
後日全員死体となって見つかった事件がわりと最近に起きているらしい。
この国には地図にも載らない秘境と呼べる場所がまだまだ残っていると思われるが、
そこは今も狩猟民族の暮らす世界で、一般人が安易に踏み込める場所ではないようだ。

さて、僕は北の端の中国国境から南の端のカンボジア国境の手前まで来たけれど、
結局、一般の旅行者が通るルートをなぞって来ただけだった。
そう考えると、「轍なき散歩道」って感じが無いし、何か物足りなく感じてしまう。
ラオスのノービザ滞在期間の15日が切れるまで、もう1日余裕があった。
翌日の夜までにパクセー(デット島に来る際に乗り継ぎに寄った町)へ戻って1泊し、
翌々日の朝イチでラオスを発つ予定だった。
当初はその1日もデット島で過ごす予定だったのだが、
ハンモックに揺られてのんびりしているのも良かったけれど、
最後にもう一つ刺激を求めて、1日早く切り上げて島を出ることにした。

デット島からボートで本土に戻ったところに小さな町があって、
来た時に1軒ゲストハウスがあるのを確認していた。
この町は旅行者もみんな素通りだし、雰囲気も素朴で悪くないのだが、
そのゲストハウスを覗きに行ってみたところ、
あまりにもスタッフのやる気が無く、泊まる気になれず…。
部屋の良し悪しや値段も大事だけど、個人的には「宿の人」も大事なポイントだと思うんだよな。

パクセーに戻るにはこの町でミニバスを捕まえれば良いのだが、
そこそこ大きな町であるパクセーよりは、どこか田舎の町でもう1泊したかった。
ここまでの道沿いにいくつか小さな町があったのを覚えていたので、
どこか宿を探しながらぶらぶら歩いてみることに。

いくつかの雰囲気の良さげな町を訪ねたが、しかし宿が見つからない。
そんな気はしていたけれど、本当に無いんだな…。
昼の12時ぐらいに歩き出したのに、17時を回って、もうじき日が暮れる。
この時間になると、もうパクセー行きのミニバスも走って来ない。
…ちょっと気まずくなってきたぞ。
最後に、まだ明るいうちに1つ町を見つけた。
これ以上、暗くなってから歩き続けるのはさすがに危険に思えた。
もし泊まるならば、ここしかない。
…が、願いも空しく、この町にも宿は無かった。

うーむ、刺激を求めていたとはいえ、本当に久々に追い込まれてしまった。
選択肢の一つとしてまず野宿が浮かんだが、
芝生はどこにでもあるとは言え、
蚊も含めて虫がウヨウヨいるこの辺りでは、あまりよろしい選択とは言えない。
それ以上に、怖いのは犬だ。夜中に襲われたらシャレにならん。
どなたかの家に泊めて頂けたら最高だなとも思ったが、
事前に親しくなって泊めてもらうならまだしも、
外国人旅行者がこんな遅い時間にいきなりやってきた挙句、
「泊めて下さい!」と言って泣きつくのはいくらなんでも身勝手過ぎるなと思った。
…考えた結果、最悪は野宿を覚悟で、
まだ車の通りがあるうちに久々のヒッチにトライしてみることに。

運良く、2台目に通りがかった車が停まってくれた。
カンボジアへ客を連れて行った帰りのツアーバスで、
ツアー会社のスタッフであるドライバーと助手の2人は共に英語もバッチリ。
パクセーの中心部にある彼らのオフィスまで、
無事に連れて行ってもらうことができたのだった。

どこか田舎の町でもう1泊という狙いは外してしまったけれど、
宿を求めて歩いている最中にたくさんの人と挨拶を交わせたし、
完全に言葉の通じない中で、道や宿の場所を尋ねてやり取りをしたのも久々だった気がする。
自分でも何やってんだろう?って1日だったが、
ちょっとした(いや、十分か?)刺激は楽しめたし、結果オーライということで。

この夜、僕は久々に夢を「見なかった」。

宿探しの道すがら、出会った人たち。
宿探しの道すがら@デット島周辺

パクセーにて、お別れの夕陽。
お別れの夕陽@パクセー
もう何回か見ているから今日はいいかなと思っていても、
この時間になるとつい、メコンの方に足が向いてしまう。
完全に日が沈むまで、1時間ぐらい河辺に座っていたかなぁ。

------------------------------

色んなところで、妙に親しみを感じることの多かったラオス。
人や食べ物もそうだけど、もう1つ。

ラオス語で「日本」を何と言うか、知っている人もいるかな?
「ジャパン」でも「ジャポン」でも「ヤバーン」でもなく、

「ニッポン」。

明日は、タイへ入国します!
スポンサーサイト





テーマ:海外旅行記 - ジャンル:旅行

旅日記-ラオス | 14:25:41 | トラックバック(0) | コメント(3)
コメント
相変わらず濃密ですね。
しかし、それ以上に読みやすい文章だな。

これだけのレポートを書いているのに、旅も楽しくやっているなんて、
凄い能力だよ。。脱帽。

読んでいても冷や冷やだけに、相当の度胸が付いたでしょ。
まぁ、そのうち無地で帰ってきてください。ニッポンに。

犬はやっぱ怖いよね。まだ当然噛まれていないよね?
2009-11-07 土 22:49:10 | URL | charin [編集]
あと写真の構図が良いよね。
2009-11-07 土 22:49:59 | URL | charin [編集]
>charinさま
お褒めの言葉を頂き恐縮にございます。
自分でも、よくもまぁ毎回毎回長ったらしい文章を書いてるなと…。
正直言って面倒臭くなる時も多いし、最近ちょっと更新頻度も落ち気味なんだけど、
後で自分が読み返すのも楽しみなんで、ネット環境がある限り、帰国までは続けてみますよ。

幸い今のところ咬まれちゃいないけど、
ツーリストの少ない町を歩いてると吠え立てられることもしばしば…。
でも、今まで犬で一番怖かった場所はどこかって、
いつか君と出掛けた杭州の茶畑の村だよ。(笑)
2009-11-08 日 18:42:05 | URL | joplus [編集]
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する