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joplus

Author:joplus
「もっと世界を見てみたい!」
という単純な理由で、
世界経済危機をものともせず…
否、ただ歯止めがかけられず、
会社を辞めて旅に出た浅はかな男。

でも、いつ終わるかわからない人生、
やりたいことをやりたい時に、
楽しめるだけ楽しまないと♪
…と、勝手に開き直ってる若造です。

たくさんの「違い」に出会うため、
風と気の向くままに歩き回ります。
キーワードは、「自然体」。
できるだけナチュラルな心で、
「違い」で溢れた世界に浸って来たいと思います。

(画像 : photo by たびかめ氏)

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矛盾のメッセージ
「人民武警愛人民 人民武警人民愛」
「軍民魚水一家妾」
「各民族之間要同呼吸 共命遠 心連心」
「維護社会安定 共建美好家園」
「民族団結 共謀発展」
「維護祖国統一和民族団結光栄 破壊祖国統一和民族団結可恥」
「団結穏定是福 分裂動乱是禍」

…中国語がわからなくとも、なんとなく字で意味がわかるかと思う。
赤い布地に白い文字で書かれたこれらのメッセージを掲げ、
迷彩色の車が、日中常にカシュガルの街中を走り回っていた。
車内からは、外へ向けて水平に構えられた冷たい銃口が覗く。

団結やら統一といった言葉を一生懸命謳っているが、これのどこが「共に」なんだ?
対等さなんて、どこにも無いじゃないか…。

他にも、大通りやモスク周辺など、人の集まる場所には必ず武装警官が複数人たむろしていた。
また、前情報通りで、インターネット回線と国際電話回線は全て遮断されていた。
(新疆ウイグル自治区内全域でとのこと)
たしかに、これだけ武力で圧力をかけていれば、今は新たな騒乱を抑えられるかもしれない。
でも、こんなやり方で、争いを永久に止められるとは思えない。
悔しさ、我慢、怒り…、それらの感情は人々の中で確実に膨らみ、
いつかまた爆発してしまう予感がしてならない。

この人の下にも…。
毛沢東氏の訴え@カシュガル

それでも、カシュガルの街を行くウイグルの人々の表情は、決して暗くはなかった。
食堂街や市場を歩いていると、色々な人が気さくに声を掛けてくれる。
キルギスや中東で感じた雰囲気とよく似ていて、
どこか親しみの沸く温かさと人懐こさで溢れている。
漢民族の人たちにも優しい人はたくさんいるんだけど、やっぱり何か違うんだな。
うまく説明できないのだが…、
一つには、ウイグルの人々がムスリムであることにも寄与しているんじゃないかなと思う。
彼らの優しい笑顔を見ていると、とても暴動なんて起こす人たちには見えないのだが…。

靴の修理屋さん。
靴の修理屋さん@カシュガル
クロアチアで壊れたトレッキングシューズの紐止め金具を交換してもらった。
これでまた快適に歩ける♪ありがとう!

バスターミナルにて。
バスターミナルにて@カシュガル

道端に咲く笑顔。
小道に咲く笑顔@カシュガル

カシュガルの中心部には、大型スーパーや銀行、広大な公園があり、
よく見慣れた「中国の街」になっている。
たしかに、中国の一部になることで「便利」という恩恵は受けられるかもしれない。
でも、民族的な色が失われ、画一的な都市に変わっていってしまうさまは、
中国の他の町でも見てきたけれど、どうしても見ていて寂しくなる。

そう言いながら、僕は中国料理(ウイグル料理ではなく)の食堂へ足を向けてしまう。
だって、やっぱり中国は食材と料理のバリエーションが圧倒的に多いんだもの…。
まだ見ていない国もたくさんあるけれど、
中国以上に、腹が減る度に「さぁ次は何を食べようかな~」とワクワクさせてくれる国は無いのでは?
そして、実際にその期待に応えるだけの質(味・量・値段)がある。
但し、衛生面に関してはノーコメントで。(笑)

街中に並ぶ数多くの食堂。
それを見ているだけで沸いてくる僕の食欲。また中国に太らされそうだ…。
以下は、2日間の滞在中に食させて頂いた品々。

まずは炒面(チャオミェン)。
炒面@カシュガル
どこで頼んでもハズレの無い「焼きそば」なのでお気に入りなのだが、これはちょっと想定外。
「炒面」でこのタイプの麺(たしか「麺片」と呼ぶ)が出てきたのは初めてだったので。
味付けはちょっとピリ辛で濃い目。四川で食べた味に似ていたかな。

続いては杂酱面(ツァージァンミェン)。
杂醤面@カシュガル
日本で言う「ジャージャー麺」で、これもお気に入りの一つ。
茹で上げた太麺に肉味噌炒めをぶっかけたもので、ガーッと混ぜて食べる。
店によっては、「炸酱面」という名前になっていることも。

豆腐砂鍋(ドウフーシャーグォ)。
豆腐砂鍋@カシュガル
この器そのものを「砂鍋」と呼ぶのだが、それがそのまま料理名にもなっている。
1人用の寄せ鍋で、春雨や木耳などの基本の具として入っており、
その他のトッピングを注文時に選ぶ。(豆腐入り、牛肉入り、など)
ここの味付けは野菜のダシがメインのさっぱり系。
〆に白飯を頼んで雑炊にすると、二度幸せになれる。

哨子面(シャオズミェン)。
哨子面@カシュガル
初トライのメニューだったが、これが大当たり。
味を例えるなら、日本の「けんちん汁」に麺を入れた感じ。
油が多く濃い目の味付けが多い中国にあって、このあっさり感は嬉しい。
どこかホッとする、懐かしさを覚える一品だった。

干拌扯面(ガンバンチェーミェン)。
干拌扯面@カシュガル
平たくぶっとい歯応えのある麺に、茹で野菜と肉味噌を載せたもの。
ビビンバのようにグチャグチャに混ぜて食べる方が美味い気がする。

キルギスでも見かけた、プロフ&マントウ。
プロフ&マントウ@カシュガル
このプロフは油っ濃すぎる上に具が少なくて、半分ぐらいで飽きてきた。
中国では、炒飯を食べる方が正解かもしれない。
マントウの具は、羊肉とタマネギを炒めたもの。こちらはGOOD。

試してみたい料理も、まだ出会っていない料理も山のようにある。
今まで以上に、メシの写真で埋め尽くされる写真になってしまいそう…。

------------------------------

ちょっと批判めいたことを書き過ぎかな…?
新疆ウイグルだけじゃなく、中国全土からアクセス制限されちゃったりして。
(有り得ない話じゃないから困るんだよな…。)

ところで、今はなぜネットが使えているのか?
実は、一旦中国を抜けて、現在パキスタンに来ております。
北部のフンザという田舎町。ここで僕は「盆休み」です。
しかし、ここは回線が遅すぎる!ひどい時は接続が切れる!
このため、この日記の画像のアップができません。また後日トライします。
(→8/17 アップ完了しました!)

それから、来週後半にはまた中国に戻る予定です。
その後2~3週間はウイグル自治区内を歩きたいので、また更新STOPですね…。

それでは、日本の皆さまも良い盆休みを☆

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テーマ:海外旅行記 - ジャンル:旅行

旅日記-中国① | 19:50:56 | トラックバック(0) | コメント(2)
悲しい歓迎
この旅を始めた時から、
中国を再訪する時の最初の日記のタイトルは、「我回来了(=ただいま)!」にしようと思っていた。
空路でなく陸路で、しかも中国の西の果てに入ることで、「帰って来た!」という感慨が欲しくて、
キルギスに飛んで来るという妙なルートを取ったのは、そんな自己満足のためでもあった。

しかし、そのタイトルは使えない。
半年振りの中国への入国を果たしたその時、僕は「我回来了!」と言えなかったから…。

オシュの国際バスターミナルで僕を待っていたのは、久方振りの寝台バス!
寝台バス特急カシュガル行き!
行先表示に漢字があるだけで嬉しくなったりして。
これに乗るのは去年の夏以来、約1年振り。
この寝台タイプ、未だに中国以外では見たことが無いねぇ。
聞くところによると、タイやインドにもあるらしいけど。

夜20時発の予定だったが、時間になっても運転手がやって来ない。
まぁ、どうせ国際バスなんてそんなもんだろうと思ってたので、そこは気長に待つ。
それより気掛かりは、まだチケットを入手していなかったこと。
夕方にターミナルへ来た時から、窓口に誰も人がいないのだ。
売店の兄ちゃんや有料トイレの集金係のおばちゃんに尋ねてはみたが、
「後で買えるから大丈夫。」と言われるのみ…。
案の定、バスの運転手がようやく来たのはいいが、窓口はやはり閉まったまま。
これで乗れなくなったらシャレにならないので、
ちょっと大袈裟に焦ってみせて、トイレのおばちゃんに窓口の人間を探しに行ってもらった。
すると、10分もしないうちに窓口の姉ちゃんを引っ張って来てくれた。
仕事すっぽかしでどこかでのんびりしていたようだ。まったく…。

なんとか無事に乗り込めたバスは、1時間強遅れてオシュを出発。
国境の峠へ向かう道はかなりの悪路だった。
揺れに揺れるので、ベッドの上で体が跳ねてしまい、全く寝られたもんじゃない。
バスは明け方前にキルギス側の国境に到着。
国境が開くのが朝8時のため、ここでようやく少し眠ることができた。

朝。キルギス出国は、無言でスタンプを押されるのみで終了。
さぁ、いよいよ中国へ!
ここまで、僕のテンションは上がる一方だったのだが…。

中国側国境に着いた時から、異様な空気だった。
約10m間隔で、ライフルを腰に構えた武装警官がバスを囲むように立っている。
まずはそこに乗客全員及び手荷物を降ろさせられた。
そして、先程から立っている監視役とは別に総勢10数人がやって来て、念入りなチェックを始めた。
手荷物の中身を全て開けさせて、カメラのデータや洗面用具の匂いまでチェックするのは当たり前、
散々荷物をひっくり返された挙句、「謝謝」の一言も無い。
バスの中では、シーツの裏まで1枚1枚捲って見ているようだった。

例の暴動事件の後なので、警備が厳しくなっていることはある程度予想していたので、
少々対応の悪さを感じつつも、ここまでは僕も我慢できる範囲だったのだが…。

一緒にやって来たセルビア人の旅人が、荷物チェックの後に、別室に呼ばれた。
15分程して戻って来た彼の様子は、怒り心頭であった。
DVDに焼いていた写真データを全てチェックされた挙句に、
ガイドブックの地図を破り取られて返されたらしい。
恐らく世界一有名なガイドブックである、「Lonely Planet」の中国版の地図をだ。
彼の予想では、その地図には台湾を中国の一部として載せていなかったからではないか?と。
メインの地図だけでなく、各省別のページのトップにある小さな地図まで、
ご丁寧に破り取られていた。

はっきり言って、クレイジーとしか言いようがない行為だと思う。
世界中で何万冊と売られているガイドブックのたった一冊を、
一旅行者の手から奪い取って傷付けて、何がどうなるというのだろう?
旅人にとって地図がどれほど大事なものか、普通の人間なら理解できるはずである。
訪れる者の心など、まるで考えていない。
僕が見た彼ら警官の目はどこまでも冷たく、その行為も含め、まるでロボットだと思った。

バスの横に立っている看板にある「Welcom to China」の文字が空しく映る。
「これが中国の歓迎か!俺は奴らが憎いよ。」と怒る彼。
気持ちはわかる。僕だって悔しいし、腹立たしい。でも、それ以上に悲しかった。
初めて中国を訪れる彼が、これでこの国を嫌いになってしまったらと思うと…。
僕は彼に、「この国に暮らす一般の人々まで嫌いにならないで欲しい。」とだけ願った。
ただ、そんなことは僕などに言われるまでもなかったようで、
この後訪れたカシュガルの町を、彼はとても気に入ったようである。良かった。

再び荷物と乗客を乗せ終えたバスは、キルギス側より数段キレイに整備された道を行く。
やがて1時間程して、小さな食堂の前に止まった。
そういえば、昨日の夕方から何も食べていない。
気分は暗くなったままだったが、とりあえず食べて元気を出そうと思った。

半年振りの中国の最初の食事は、毎度お馴染みの「ラグメン」。
半年振りの中国メシ
キルギスのそれと味や見た目は似ているが、やはり中国。
ナンを食べる余裕を与えてくれない、その「盛り」っぷり。軽く倍はありそうだ。
そして、フォークが箸に変わる。

セルビア人の彼も箸でトライ。
ラグメンとセルビア青年
ちょっと表情が固いけど、まだ怒ってる?
箸は意外に上手く使ってたね。
セルビアでも中華料理屋は多いようで、箸を使うのは初めてじゃなかったとか。

さすがに空腹だったようで、夢中で食べきってしまった。
満足して店を出ると、不思議と気分がすっかり明るくなっている。
またしても、僕に元気をくれたラグメン。
ここでようやく、僕は小さく呟いた。

「我回来了。」

満腹後の車窓から。
国際バスの車窓から

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旅日記-中国① | 19:25:50 | トラックバック(0) | コメント(2)
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