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joplus

Author:joplus
「もっと世界を見てみたい!」
という単純な理由で、
世界経済危機をものともせず…
否、ただ歯止めがかけられず、
会社を辞めて旅に出た浅はかな男。

でも、いつ終わるかわからない人生、
やりたいことをやりたい時に、
楽しめるだけ楽しまないと♪
…と、勝手に開き直ってる若造です。

たくさんの「違い」に出会うため、
風と気の向くままに歩き回ります。
キーワードは、「自然体」。
できるだけナチュラルな心で、
「違い」で溢れた世界に浸って来たいと思います。

(画像 : photo by たびかめ氏)

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再会は果たせるか?
北部山あいの町・メーサローンで泊まっていた宿で、
同じく旅行で来ていた1人のタイ人と知り合った。
名はプレチャさんといい、顔は若く見えるが、僕より少し若いぐらいの息子がいるおじさんだ。
かつて「スズキ」のバイク部門で働いていたという彼は、
10数年前に1年間日本にいたことがあるらしく、
それもあって日本人の僕を見て話しかけてくれたようだ。
今はだいぶ忘れてしまったらしいが、ほんの片言だけ日本語を喋る。

一緒にビールを飲み交わしながら僕の今後の旅の予定について話していたところ、
「バンコクへ来るなら、ウチへ遊びにおいで。」とお誘いを頂いた。
ちょうどこの頃は悶々モヤモヤモードに突入していた時で、
まさにこのような、何か面白いことが起こりそうなキッカケが欲しかったところだったので、
是非時間を作って遊びに行ってみようと思っていた。

プレチャさんの家は、バンコクの北隣であるパッタンターニーという町にあるらしい。
僕のメモ帳には、彼が英語とタイ語で綴ってくれた住所と電話番号がある。
「車で迎えに行くから、列車の駅に着いたら電話をくれればいい。」と彼は言っていたのだが、
恐らくこの電話番号を使うことは無いだろうなと僕は思っていた。
なぜって、彼の日本語レベル(英語は全くわからない様子)では、
電話で確実にコミュニケーションを取れる自信が無かったから。
もし行くとするならば、住所を頼りに自力で尋ね回って辿り着くしかないだろう。
もちろん、そこが面白そうだなと思っていたのだが…。

当初僕が考えた予定では、ピッサヌロークからバンコクへ南下する際に、
パッタンターニーへアクセスしやすい駅で途中下車して向かおうかと考えていた。
(その場合は、プレチャさん宅に1泊お世話になるつもりで。彼もその前提で誘ってくれていた。)
…が、これは変更を余儀無くされてしまう。
ピッサヌロークからは、また味を占めて3等鈍行列車に乗ったのだが、
これが予定より3時間も遅れ、昼過ぎにバンコク着の予定が夕方になってしまった。
いくらなんでも、その時間から辿り着けるかどうかもわからない場所を目指すのは不安だし、
仮に辿り着けたとしても、真っ暗になった頃にノコノコやって来てはさすがに迷惑だろう。

結局、この日(16日)は終点のフアランポーン駅まで乗ってバンコクに泊まった。
また、翌日(17日)はイケさんと会う約束があった(前回の記事参照)ので、バンコクに留まった。
19日バンコク発インド行きのフライトを予約済みであったため、
出直しリトライのチャンスは、18日が最後だった。
19日のフライトは午前中のため、当日は早朝のうちに確実に空港へ向かう必要があることを考え、
プレチャさん宅に泊まるのは諦め、日帰りでバンコクの宿へ戻るつもりで出掛けることにした。

「パッタンターニーへ行くには何番のバスに乗れば良いか?」
宿から程近いツーリストインフォメーションで聞いておいた情報通り、
まずは「33」番のバスに乗り込んだ。
車掌さんに運賃を渡した際に、すかさずメモ帳を開いて見せた。
(このために、英文字と合わせてタイ文字でも住所を書いておいてもらったのは正解だった。)
愛想の良い車掌さんは、次は「114」番のバスに乗り換えるよう教えてくれ、
丁寧に降車場所まで指示してくれた。

「114」のバスはすぐにやって来たが、これが例の無料バスだった。
何が困るって、無料故に、最も道を尋ねやすい車掌さんがいないのだ。
とりあえず、その辺の乗客を捉まえて尋ねてみると、
親切なお姉さんが、「522」番に乗り換えるよう教えてくれた。

「522」はエアコン付バスだったため、通常の窓全開オンボロバスよりも3倍近く運賃が高い。
(…と言うよりは、エアコン無しバスの運賃が安過ぎるのかな。)
けど、車掌さんがいるのは有難い。
この車掌さんは英語が全くわからなかったようで、
タイ語で書かれたメモの内容は理解してくれたが、
その後僕にどう指示をしていいのかしばし悩んでいるように見えた。
乗客の中に英語のできる人を探して回り、そのヘルパーさんを介して僕に伝えてくれたのだった。
で、今度は「543」番に乗りなさいと。
正直、そろそろ着くかと思ったのだが、まだ乗り換えるのか…。

「543」のバスを待っていたら、目の前を「114」のバスが通過していった。
つまり、「522」に乗り換えた意味無かった…?
まぁ仕方ないんだけどね。
恐らく「522」も「543」もパッタンターニーに行くには違いないのだろうけど、
パッタンターニーと言ってもかなり広いようだし、
「543」の方がより近くまで行けるということを、
たまたま乗った「522」のお姉さんが詳しく知っていたのだろう。
僕は目的地が東西南北どっちの方角なのかもわからない状態なので、
多少回り道をしたとしても、彼女らに託すのが無難だった。

「543」のバスの車掌さんの指示通りに停留所で降りると、
数台のバイクタクシーが屯していた。
彼らに住所を見せて尋ねてみると、あと2kmぐらいだと言う。おぉ、近いぞ!
教えてもらったのに申し訳なかったが、残りは歩いて行くことにした。

だいたい20分程歩いたところで、市場を発見。
小腹も空いたので、串物を2本買って、その店のおばちゃんに道を尋ねたところ、
ちょっと行き過ぎていたみたいだ。
少し戻ったところの交差点で再度尋ねると、これがドンピシャリ。
教えてもらってよく見ると、メモ帳にあるのと同じ名前の通りの表示がそこにあった。

長くまっすぐな通りには、両側にズラリと家が並んでいた。
有難いことに、各家のドア脇には番地が記された札が付いていたため、
あとはその番号を追って行くだけ!

メモ帳と一致する番地の家の玄関先には、おばちゃんが1人いた。
一瞬、間違えたか?と思ったが、
おばちゃんにメモを見せながら「プレチャさんに会いに来た」ことを伝えると、
そこが間違いなくプレチャさんの家であることが判明!
(後でわかったが、このおばちゃんがプレチャさんの奥さんだった。)

いやぁ~、なんとかなるもんだ。
もちろん、全ては親切に道を教えてくれた人たちのお陰なんだけど。

生憎プレチャさんは留守だったが、
ここでも隣の家のおばちゃんが親切にプレチャさんに電話を掛けてくれて、
1時間もすれば戻るとのことだったので、家で待たせてもらうことになった。
その間も、飲み物やフルーツを持って来てくれたり…、本当に心遣いが温かかった。

そしてそして、ようやくプレチャさんと再会!
メーサローンで会った時と変わらない、人懐こい笑顔で握手を交わしてくれた。

プレチャさんの家は、今は奥さんとの2人暮らし。
なのだが、家にはひっきり無しにご近所さんが遊びに来るので、
とても2人の家には思えない程に明るい笑いが絶えなかった。

僕はお言葉に甘えて夕飯をご馳走になって行くことにしたのだが、
夕飯もまた、ご近所さんを交えての賑やかな食卓となった。
ご近所団欒@パッタンターニー
外のガレージにゴザを敷いて、みんなで大皿を囲んで…、
この雰囲気、すっごく落ち着くよ。
今日は僕が来たから特別なのかと思ったら、
週に2回はこうしてみんなで集まって食事をしているんだって。

料理の方は、プレチャさん(一番左)の奥さん(左から2番目)の手作りで、
豚肉と野菜の炒め物に、魚のスープに、激辛野菜サラダに、甘辛ダレの煮玉子。
いずれも香辛料とナンプラー(魚醤)による、タイらしい味付けだった。
本当のタイの家庭料理を味わうのはこれが初めてだったけど、お世辞抜きに美味い!
調子に乗ってご飯を2回もおかわりさせて頂いてしまった☆
味そのものはもちろん、この食事の雰囲気がとにかく嬉しくて…。

やっぱり、本当ならば1日泊めて頂いて、
もっとゆっくりビールを飲み交わす時間を作りたかったな。

帰りは、バスの通る幹線道路まで車で送ってもらった。
「29」番のバスが、ここからバンコクのターミナル駅まで行くらしい。
そんな気はしてたけど、やはりもっと簡単に来れるルートがあったのね…。

別れ際に、「またタイへ来る時は、ウチへ遊びに来なさい。」と言ってくれたプレチャさん。
僕にも、帰って来たい場所が見つかった。

コープクンクラッ(=ありがとう)、きっとまたね!

------------------------------

下調べもロクにせず、見どころらしい見どころもほとんど行かず、
僕はこれでタイの滞在を終えてしまうけれど、
なんだかんだで僕なりに楽しめたので、これで良かったかな~と思う。

当初は、インドの後にもう一度タイへ戻って来る予定で考えたけれど、
ルートの都合上、恐らく今回の旅ではもう戻らない可能性が高くなった。
今は、それが寂しいと感じている。
そう思えるだけ心に残るものができたということは、幸せなことなんだろうね。

さて、次はいよいよインド。
「いよいよ」と言うあたりに、ちょっと力が入っている。
今更何を身構えてるのか、自分でもよくわからないのだけど、
インドという国は、何かそれこそ常識破りの世界が待っていそうで、
ちょっぴり怖くもあり、そこが魅力的でもあり。

本当に幸運なことに、ここまで大きなトラブルも病気もほとんど無く来れたけれど、
このインドが鬼門になるんでしょ~か?

スタート(入国)はデリーから。
ではでは、行ってきます☆

------------------------------

…と、ここまでタイにいるうちに更新したかったのだけど、時間が足りなかった。
今日は19日、無事にインドに入国してこの記事を更新しています。

昼頃に着いて少し街を歩いたけれど…、本当にここはスゴイ…。
今まで感じたことの無いような、圧倒的なエネルギーに満ちていて、
ここを旅していくのは、相当の体力が要りそうだなぁと感じています。

まだまだこれからがスタートだけど、面白くなりそうな予感です!

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旅日記-タイ | 19:00:26 | トラックバック(0) | コメント(2)
大都会の昼と夜
1週間前に暑さで逃げ出したバンコクへ戻って来たが、
やはりこの町の暑さは異常なのだと思う。
例えるなら、夏の東京都心をさらにひどくしたような感じか。
凄まじい交通量と過剰な冷房(店の中など、冷え過ぎ)を見る限り、
この町は典型的な「ヒートアイランド」状態にあると見える。

都市交通(地下鉄や、スカイトレインと呼ばれる高架線列車)の整備も進められているのだが、
運賃設定が市内バスに比べると数倍になっており、
「庶民の足」と呼ぶには敷居が高過ぎる気がする。

一方、一部の市内バスに関しては、なんと無料で走っている!
僕は初め何も知らずに乗り込んだので、ちょっと焦った。
誰も運賃を払っているように見えないので、
事前に切符を買っておかなきゃいけないのか?
ヨーロッパのように、切符が無いのがバレたら罰金になる仕組みだったりするのか?
などと不安になり、他の乗客に混じって逃げるように降車したのだった。
後でネットで調べたところ、物価の急騰によって市民の生活が圧迫されているため、
救済措置として政府が始めた政策の一つなのだそうだ。
(最初の予定期間は過ぎているようだが、今も景気が回復しないので延長しているのかな。)

けど、個人的には「無料化」が賢いとは思えないなぁ…。
同じ路線で有料バスと無料バスの両方が走っていることもあり、
そうすると乗客はどうしても無料の方に集中(表示があるので見ればわかる)するのが普通。
また、バンコクのバスは、たとえ停留所にいてもこちらが手を挙げないと停まってくれないのだが、
無料バスに限って、時に手を挙げているのに停まってくれないことがあった。
運転手にしてみれば、乗せても乗せなくても同じなわけだから、そうなるんだろうな…。
「半額」ぐらいにしておけば良かったのに…と思ってしまう。
それに、この機に渋滞対策も含めて対応するのなら、
バスでなく地下鉄やスカイトレインの値下げを図った方が効果的だと思うんだけどな~。

さて、バンコクと聞くと、どうしても僕の中では夜の街のイメージが強かった。
もうご存知の通りで、騒がしい都市の夜を好む人間ではないのだが、
これもタイの一面を見るためと思い、街へ繰り出してみた。

タニヤ通りの夜。
タニヤナイト@バンコク
日本人向けの飲食店やクラブやズラリと並ぶことで有名な歓楽街。
怪しい勧誘も多いと聞いていたので、少し緊張気味に歩き出してみたのだが…、

誰も声を掛けてくれないってのも寂しいぞ?

そりゃさ、明らかに金持って無さそうな風貌なのはわかってるけどさ…。
まぁ、月曜日ということで活気が無かった部分もあるのだろうが…。
どっちにしろ今の僕にとって場違いな場所には違いないので、
この写真1枚撮ってさっさと退散したのであった。

カオサン通りの夜。
カオサンナイト@バンコク
ご存知、「バックパッカーの聖地」とまで称される、
アジアはもちろん世界でも最大級のツーリスト街。
遅ればせながら僕もこの地にやって来たわけだけど、特に感想は無いなぁ。
もし旅の初めにここへ来ていたら、もうちょっと違った感慨があったかも?

チャイナタウンの夜。
チャイナタウンナイト@バンコク
昼も夜も熱気でムンムンだった場所。
漢字のネオンが輝き、屋台の匂いで溢れ、
僕の中では、(まだ行ったことの無い)香港がこんなイメージだったりする。

このチャイナタウンへ、ある日本人の方と落ち合って食事に出掛けた。
チェンマイへ戻る際のバスで出会ったイケさんは、アジアの旅歴30年を超える超ベテランの旅人。
今は仕事も引退され、1年の約半分をアジアで過ごしているのだそうだ。
そんな方の案内で、チャイナタウン内の行きつけの店へ連れて行って頂いた。
賑わう交差点の屋台で食事を楽しんだ後は、
まさに地元の飲み屋といった風情の、路地裏の小さなカラオケ屋へ。
僕ら以外の客は、もちろんタイ人のみ。
隣席の常連オヤジと乾杯して笑い合ってみたり、
ずーっとマイクを手離さないオヤジの歌に、どこか日本の演歌に近い曲調を感じてみたり。
3軒目に訪れたロータリー隅の小さな屋台では、
隣席で娼婦(と思われる)2人を相手に何やら交渉に入っている若い兄ちゃんを横目に見つつ、
店のおばちゃんや常連客と笑顔を交わすイケさんを羨ましく見ていた。
旅先に、「居場所」と呼べるような、帰って来られる場所があることって、素敵だよなぁ…。

あんた、いつから仏教徒に…?
仏教に目覚めた男@バンコク

時間があったので、昼間も歩いてみた。(今度こそは、暑さに負けずに…)
まずは、列車でバンコクへ来た時に気になっていた場所へ。

バンコクのターミナルであるフアランポーン駅から、北へわずか1kmほど。
地元の人々にとって、そこは生活の香り漂う歩道でもあった。
歩道的線路①@バンコク
歩道的線路②@バンコク
歩道的線路③@バンコク
この周辺には、線路脇スレスレで営業している商店や食堂もあったり、
人一人がようやく通れる迷路のような路地があったり、
バンコクにおける「下町」と呼べるエリアがこの辺りなのかもしれない。

ところ変わって、こちらはバンコク北東部にある幹線通り沿いで発見。
ジャスコアフタヌーン@バンコク
JUSCOだけでなく、右下(下から2番目)にも注目!

60バーツ均一。
60バーツ均一@バンコク
今は1バーツ = 2.8円ぐらいだから、日本より少々割高の価格設定。
店に置かれていた商品は、日本の店舗と全く同じ。
恐らく、ほとんどは中国から直輸入してるのかな?
改めて見ると、その品揃えの豊富さに驚かされる…。
和柄の食器類などは、こちらの人にウケるんじゃないかな?

ちなみに、このJUSCOの隣には、フランス系大型スーパーの「カルフール」が並ぶ。
試しにビールの値段を比べてみたら、1~2バーツJUSCOの方が安かった☆
国が変わっても、庶民の味方!

頑張れ日本企業!
頑張る日本企業@バンコク

大都市の上と下。
大都会の上と下@バンコク
写真では「下」の方がちょっとわかりづらいかな…。
個人的には、これぞバンコクらしい「混在」の一面なんじゃないかな~と思った。

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旅日記-タイ | 18:40:35 | トラックバック(0) | コメント(0)
夜更かし後 ハスキーボイスに 目が覚めて
夜の宿探しは久々だ。
しかも、今回は地図も何もアテが無い。

とりあえずピッサヌロークの中心部にいるのは間違いないのだが、
意外に宿が見当たらなかった。
20分ほどウロウロして、ようやく1軒のゲストハウスを見つけたが、
キレイな内装だけど、値段を聞くと安宿と言うにはちょっと高かった。
夜とは言え、外は危ない雰囲気でも無いし、
もうちょい探してみるか~とその宿を出たところで、
誰かが「Jo!」と僕を呼んだ。(※相変わらず、旅先では「じょー」と名乗っております。)

来たばかりのこの町で僕の名前を知っているのは、もちろん彼女たちしかいない。
先程別れたばかりの、女子大生3人組だった。
「なんで僕がここにいるとわかったの?」と訊いたら、
もちろんわからなかったので、しばらく街中を探して走り回っていたらしい。
彼女達は、一度別れた後も僕のためにゲストハウスを探してくれていたらしく、
安い場所を見つけたから案内してくれるとのことだった。

なんという優しさ!
タイの女の子って、みんなこんなに優しいの?
だとしたら、タイの男は幸せだなぁ…。
「タイの女の子はカワイイ」とは聞いていたけど、
実際街を歩いていてもカワイイ人は多いし、
加えてこんなに優しいと来たら、日本人がデレデレする気持ちもわかる気がする。

彼女達が見つけてくれた宿は、確かに安かった。
ただ、正直言って今までタイで泊まった中でも部屋の質は最低レベルで、
昼間自分で見つけたとしたら恐らく泊まらなかっただろうと思ったが、
彼女達の好意を無駄にもできないので、今夜はここで落ち着くことにした。
時間も遅いし、まぁ寝るだけと思えば別に十分ではあった。

さすがにくたびれたので、今日は早く寝ようかと思っていたが、
僕がチェックインを済ませるまで待っていてくれた彼女達から一言。

「これから映画を観に行くんだけど、一緒に行かない?」

んなもん、断るわけが無いじゃないっすか!
またまた願っても無い展開に、すぐさま一気にテンションを上げ直す僕。
かくして、3対1の映画デート(?)へ、僕らは夜の街へと繰り出した。

Let's go to watch movie!
バイクでムービーへゴー@ピッサヌローク
ちなみに、3人の中ではこの子が一番英語が話せたので、一番話をしたのもこの子。

バイクで走ること約10分。
少し郊外に離れたところに、巨大なショッピングセンターがあった。
その中に、目的の映画館が入っているようだ。
郊外にシネコンの入った巨大ショッピングセンター…、まるで日本とそっくりだ。

ちらっと触れたが、チェンマイでも一度ショッピングセンターに入った。
スターバックスコーヒー、ミスタードーナツ、サーティーワンアイス、
この辺りは既にそこで見つけていて、タイで見かけたことにもさして驚きはしなかったのだが、
コレはちょっと意外だったので撮っておいた。
TSUTAYA@ピッサヌローク

映画館の入口はこちら。
シネコン@ピッサヌローク

間も無く上映開始というところで、観客全員が一斉に起立した。
初めは訳がわからなかったが、僕も周りに合わせて立ち上がる。
と同時に、勇壮な音楽と共に、スクリーンにタイ国王の映像が映し出された。
「タイの人々は王室に敬意を払う」とガイドブックにあったが、それを実感させられる一幕だった。
…けど、なぜ映画の前にわざわざそんな時間を取るのかは、よくわからない。

この日観るのは、「2012」という映画。
(調べてみたら、日本では12月公開らしい。最近の映画情報を全く知らないのだが、有名なの?)
ポスターを見たところ、ハリウッド系のハデなアクションかなと予想した僕は、
そのジャンルなら小難しい内容じゃないだろうし、
自分の英語力でも集中すればなんとか付いていけるかな?などと考えていた。

…が、ちょっと別の予想が僕の頭をよぎった。
それが見事的中。
彼女たちが選んだのは、タイ語吹替版だった。(笑)

幸い、1つ目の予想も当たって、
典型的なハリウッド作品のドハデなアクション満載のパニック映画だったので、
全く言葉は分からずとも大体のストーリーはわかって、それなりに楽しむことはできた。
(映画の内容そのものは大して面白くなかったかな…。いつもながら映像の迫力は凄かったが。)

個人的にこの映画の中で気になったのは、チベットの世界が登場したこと。
広大な雪山と平原の中にあるゴンパの風景などが映し出されたりして、
アレはどこで撮影したんだろうな~?なんて考えていた。

帰りもまた、バイクで宿まで送迎してくれた彼女達。
でも、今度こそはお別れだ。

「If you need any help, please call me.」

例の一番英語を話せた子が、そう言って携帯番号を書いたメモ紙を僕に渡してくれた。
日本だったら完全に勘違いしちゃう展開だな~と苦笑しつつ、
何度もお礼の言葉を繰り返しながら、夜の道を帰って行く彼女達を見送ったのだった。

だいぶ夜更かししたので、翌朝は遅くまでダラダラ寝ていようと思っていたのだが、
外がやけに騒がしく、まだ暗いうちに目が覚めてしまった。
そういえば、すぐ裏手に大きな市場を見かけたのを思い出した。
時計は5時。朝の早いタイでは、確かに朝市が始まる時間帯だった。

しかし、市場を行く人の声はともかくとして、
どこからか高音でオヤジの歌声が響いてくるのは何なんだ!?
いくら朝が早いって言っても、この時間からハスキーボイス全開で歌うか、普通!?

無視して眠ろうと思えば眠れなくもなかったが、せっかくなので見物に行ってみることにした。
特に、オヤジの正体は突き止めたかった。(笑)

朝も早よから大賑わい。
盛況日曜朝市①@ピッサヌローク
盛況日曜朝市②@ピッサヌローク
タイに来て、一番活気を感じた市場だったな~。
ちょうどこの日は日曜日だったから、いつも以上に盛況だったのかも。

市場内の食堂。
タイ式ロカンタ@ピッサヌローク
この形式を見ると、トルコのロカンタ(食堂)を思い出す。
指差しで注文すると、皿に盛ったご飯の上にぶっかけて出してくれる。

ニコニコ顔で豪快に切り捌く、肉屋のおばちゃん。
ニコニコ肉捌き@ピッサヌローク

照り焼きされちゃったブヒ!
照り焼きフェイス@ピッサヌローク

見つけた!音源はアンタか~!
音源@ピッサヌローク

食堂でメシも食って腹も膨れたので、もう少し足を伸ばして散歩することにした。
駅前の大通りまで来ると、何やら人でごった返している。
野次馬根性で覗いてみると…、うぉ?なんじゃこりゃ!?

坊さん大集合!
坊さん大集合!@ピッサヌローク

反対側には、観衆がぎっしり!
観客も大集合!@ピッサヌローク

詳しいことは聞けなかったのだが、
何やら全国からこの町に坊さんが集まる行事の日に、たまたま居合わせてしまったらしい。
それも朝8時には終わってしまうらしいので、
あのハスキーボイスで起こされなければ見逃していたかも。
これはオヤジに感謝せねば。

終了間際になると、会場は大托鉢大会(?)になった。
大托鉢大会(?)①@ピッサヌローク
大托鉢大会(?)②@ピッサヌローク
大托鉢大会(?)③@ピッサヌローク

米、惣菜、お菓子、インスタント食品…、
膨大な量の供え物が、次から次に坊さんらの鉢に納められていく。
あっと言う間に鉢は一杯に。

で、どうするかと言えば…、
溜まったらドサドサ@ピッサヌローク
中央に用意されている袋の中へドサドサと…。

僕はラオスのルアンパバーンで初めてこの托鉢を見たわけだが、
ラオスでもタイでも、規模の大小はあれど、
どの町でも朝になると日常に行われている光景のようで、僕も何度か目にしてきた。
しかしこの行為、坊さんにモノを与えることで徳が積まれると信じられているらしいが、
どうも僕にはピンと来ないんだよな…。
皆一生懸命手を合わせてモノを供えているけれど、
それに対して笑顔も挨拶も無い坊さん達が、何かすごく「偉そう」に見えてしまうのだ。
しかも、せっかく頂いたモノを目の前で袋にぶち込むって…。

チベット仏教の坊さん達は、町の人達とも近い距離にいるように感じて親しみを覚えたものだが、
こちらの仏教では、すごく遠い存在のようだ。

市場の横でも、こんな一幕が。
市場脇の一幕①@ピッサヌローク
お供え物を授けると、坊さんらがお経を読み上げてくれる。
手を合わせて有難く聞き入る人達を、僕はぼんやり眺めていた。

しかし、何十年も修行を積んだ坊さんを有難く拝むのならばまだしも、
市場脇の一幕②@ピッサヌローク
こんな小坊主にも手を合わせ頭を垂れる感覚は、やっぱり僕にはよくわからない。
でも、これが宗教なんだよなぁ…。

早起きしたせいでちょっと眠い。
次第に暑くなってきたし、日中は昼寝して日記を書いて部屋に篭る。
夕方、腹が空いた頃に再び外へ繰り出した。

町の西を流れる川に、ハウスボートが浮かんでいた。
川のお家@ピッサヌローク
水の上で暮らすのって、どんな気分なんだろう?
「地に足が着いていない」のって、なんだか落ち着かない気もするけど…。

暗くなれば、必ず町のどこかに夜市が開かれているのがこの国。
惣菜屋さんに…、
夜市の惣菜屋さん@ピッサヌローク

串焼き屋さんに…、
串焼き屋さん@ピッサヌローク

オムレツ屋さんなんてのも。
オムレツ屋さん@ピッサヌローク

選び放題の屋台からちょいちょいツマミを買い込み、夜風に吹かれてビールをグビッと。
…昼は暑さにダラけ、朝に夜に飲み食い放題。
僕はこの国に住んではいけないなと思った。確実にメタボ化してしまうっしょ…。

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旅日記-タイ | 01:30:40 | トラックバック(0) | コメント(2)
ローカル列車で行こう!
どこへ行って何をしようか?
相変わらず悶々としていたが、ひとまず用事を済ませるため、チェンマイまで戻って来た。

気ままな旅に用事も何も無いだろう?と思われそうだが、たまにはそういうこともあるのですよ。
目的地は在チェンマイ・インド領事館、用事とはズバリ、ビザの取得なり。

実は、強行移動中にチェンマイにやって来た日(月曜)の午前中に、ビザの申請を行っていた。
受取は申請日を含め5営業日後、すなわち同週の金曜日と、少々時間がかかるのだが、
インドビザの場合、申請中はパスポートを返却してくれるのが有難い。
この間チェンマイに滞在する必要が無くなるので、
僕は領事館で申請を終えたその足でバスターミナルへ直行し、
北のタートンへ向かった…というわけだ。

当初、インドビザは大使館のあるバンコクで取るつもりだった。
それも兼ねて先にバンコクへ行ったのだが…、
ごった返す人々のムンムンとした熱気に満ちた喧騒の世界は、
予想していたよりもずっと楽しそうではあった。…が、暑い!暑すぎる!
バンコクの場合も、申請中はパスポートが返却され自由に動き回れるのだが、
このクソ暑い地域をウロウロするよりは、
チェンマイを基点に北部の山沿いへ涼を求めに行こう…。
こうして、例の大移動が決行されたのだった。
ちなみに、バンコクではもう1つ、インド行き航空券の購入という用事もあったので、
その用事が片付いただけでも、わざわざ訪れた意味はあったので良しとした。

チェンマイのインド領事館へ向かった月曜日の朝のこと、
領事館が開くまでに少し時間があったので、腹ごしらえに大通り沿いの食堂に入った。
場所は鉄道駅のすぐそばで、事前に調べた通りなら、領事館まであと10分ほどのところだった。

向かいのテーブルに座っているおっちゃんと目が合った。
流暢な英語で、どこに行くのかと尋ねられたので、
ビザ取りのためにインド領事館へ行くところだと答えつつ、
「こっちの方だよね。もうすぐでしょ?」と、領事館のある(と僕が思っていた)方向を指差した。
すると、おっちゃんが慌てたように言った。
「インド領事館は移転したはずだ。そっちじゃ無いぞ!」

う、ウソぉ!?
…と驚きつつも、有り得ない話でもなかった。
事前にネットで調べた情報では、チェンマイのインド領事館は、
実際にここ数年で何度か移転しているらしい。
僕が調べた限りでは、2008年上旬頃の情報が最新で、
以降移転したという話は見つけられなかったので、
その情報に書かれていた場所が現在地と考えてやって来たのだが…。

おっちゃんの話に、店の兄ちゃんも頷いている。
イスタンブールの振り回し事件(→ こちら を参照)の再来かなこりゃ…などと思い出しつつ、
「そしたら、移転先を知ってたら教えてよ。」と彼らに頼んだ。
このおっちゃんはそこまでは知らないらしいのだが、
どうやら店の兄ちゃんの方が大体の場所がわかるようだ。
兄ちゃんの話を聞きながら、おっちゃんが簡単な地図を書いてくれた。
通りの名前や建物まで示してくれたおかげで、
僕の持っているガイドブックの地図と合わせると、大体の位置は掴めた。
それは、ここまで歩いて来た道と、まるで逆の方向だった。

しかし、せっかくあと10分の距離まで来ていたので、
僕は念のために、自分で調べて来た場所も確かめておこうと思った。
丁寧に地図まで作ってくれた彼らがウソを吐いているようにも見えないし、
別に疑うわけじゃないのだが、何かの間違いということもあるだろうと思った。

結果的に、この選択が当たった。
領事館は、僕が調べていた通りの場所にあったのだった。

インド領事館は、庭付きの小奇麗な家で、
入口でのパスポートチェックも荷物チェックも無く、見た目も実際も開放的だった。
訪れる人も少なく、領事館の人の対応も非常に丁寧。
…でも、かの噂に聞くインドだしな。
受取に行ってみたら、
「え、月曜に申請した?あれ、こんなところに紙が1枚忘れられてた~!
 週明けには渡すからもう1回来てね、テヘ☆」
…なんてこともあるのでは?と勝手にドキドキしていたが、
申請時も受取時も手続きは非常にスムーズだった。
(しかし、インドに対して実に失礼なイメージだな…)

さて、無事にインドビザは取れた。(というわけで、次は19日のフライトでインドへ!)
けどまだお昼前だ。何しよう?…と、振り出しに戻る。
チェンマイで見たいものも特になかったので、
どうせアテも無く散歩するなら、「あの地図の場所」まで行ってみようと考えた。
もちろん、申請の日にあの食堂で教えてもらった謎の場所のことである。

彼らが教えてくれた目印は3つ。
路地に入る前の大通りの名前と、大通りに面したショッピングセンターと、病院。
行ってみると、いずれも地図通りの場所に確かに存在した。
…が、領事館があると示された脇道がどうしても見つからない。
しばらくショッピングセンターを中心に付近をウロウロしてみたが、
インドの「イ」の字も見当たらなかった。
せめて、インドカレー店でも見つかれば面白いネタになると思ったんだけどな…。
結局この日は、ショッピングセンターの3階にあった日本語の本専門の本屋で、
「ONE PIECE」の最新刊を見つけてしまい、
猛烈に襲ってきた購買意欲をなんとか堪え、トボトボと宿に戻ったのだった。
(そんな店があることからして、チェンマイにはかなりの数の日本人が住んでるんだろうな。)

北部第一の都市だけあって、チェンマイの町はかなり大きいのだが、
バンコクのような喧騒があるわけでもなく、しかしのんびりした雰囲気があるわけでもなく、
滞在して散歩を楽しむには中途半端な場所に思えた。
ツーリストにとっては、あくまで北部の山あいや国境地帯の観光地を目指す基点の町なのだろう。

やりたいことも、行きたい場所も無くなってしまった。
バンコクはもう少し歩きたいとは思うが、あの暑さにはまだ戻りたくない…。
けど、これ以上チェンマイに居ても仕方が無い…。
悩んだ結果、バンコクとチェンマイの中間にあるピッサヌロークという町まで行ってみることにした。
何があるのかは全くわからない。
位置的には交通の要衝のような町で、何も無いかもしれないが、
ここでジッとしているよりはマシだと思った。

さて、行くのは決まったが、どうやって行こうか?
バンコクからチェンマイへ夜行で来た際は、旅行会社が運営するツーリストバスを利用した。
エアコン付のリクライニングシートで、それでいてローカルバス並に安い。
しかも、遠くにあるバスターミナルからではなく、ツーリストエリアから直接乗り込める。
条件的には利用しない手は無い便利さなのだが、できれば今後はもう使いたくないと思った。
ローカルの足があるなら、不便でも多少高くても、僕はそっちを利用したい。
なぜって、やっぱりその方が楽しいから。
予想もできない地元の人との出会いがあるかもしれないし、
たとえそれが無くても、ワクワクできるだけで嬉しいから。

移動手段は、列車に決めた。(やっと本題に入れる…、やれやれ。)
朝9:20発、バンコク行き各駅停車、3等(座席指定無し)。
実は、3等列車はこれが2回目になる。
タイに入国した日、ウボン・ラーチャターニーからバンコクまでの夜行が3等だった。
しかし、快速列車だったからなのか、3等でも座席指定があって、
ギュウギュウに押し込まれることも無く、周りも僕もすぐに爆睡モードに入ってしまった。
3等と聞いて、エジプトの時(→ こちら を参照)のような雰囲気を想像していた僕にとっては、
ちょっと肩透かしだったのである。

一方、チェンマイからバンコクへの路線はタイでも最も人気があると聞いていた。
たまたまバンコク滞在中に、以前この区間で3等乗車を体験した人に話を聞けたのだが、
座席指定も無かったし、2人掛けの椅子に3人以上座るのが当たり前で、
彼曰く「しんどかった。もう乗らない。」とのことだった。
そういう話を聞いてまた乗りたくなってしまう僕は、やっぱり「M」なんでしょ~か…?

しかし、30分前ぐらいにホームへ入ると、たった3両編成の列車がまだガラガラだった。
1両目と3両目は、いかにも3等らしいプラスチックのコチコチシートだったが、
なぜか2両目だけはクッション付き。(これで日本のJR普通列車のボックスシートレベルかな?)
2両目のボックス(4人分)1つを1人独占状態にして、
「2等より快適なんじゃないか…?」などと考えつつ、発車を待っていた。

3両編成の鈍行3等列車。チェンマイ駅にて。
3両編成3等列車@チェンマイ~ピッサヌローク

発車時間を過ぎたけど、まだ動かない列車。待ちぼうけ。
発車待ちぼうけ@チェンマイ~ピッサヌローク

列車は20分程遅れてチェンマイを発車した。
線路は幹線道路とも離れているせいか、なんとものどかな景色の中を列車は行く。
僕の旅は予定が変わりやすいので、
ついついいつでもすぐにチケットを買って乗り込めるバス移動に流れがちだけど、
やっぱり列車も好きだなぁ。
風景もそうだし、線路を揺らす音も好き。
それに、横並びで動きが取れないバスよりも、人々の表情をたくさん眺められるのが一番。
この日は空いているのをいいことに、時折車内をウロウロと動き回ってみた。
(結局、ピッサヌロークまでの間では席が埋まるほど混むことは無かったなぁ。)

コチコチシートの3両目。
コチコチシートの3両目@チェンマイ~ピッサヌローク

列車の最後尾。開放的!
開放的最後尾@チェンマイ~ピッサヌローク
手前に車掌さんが座っていたが、
僕が首に下げているカメラに気付くと、奥まで入ることをにこやかに了承してくれた。

まっすぐ!
まっすぐ!@チェンマイ~ピッサヌローク

自分の席に戻って来たら、物売りのお姉さま達が小休止中だった。
ひと休み@チェンマイ~ピッサヌローク

ガラガラを快適に。
ガラガラの車内で①@チェンマイ~ピッサヌローク
ガラガラの車内で②@チェンマイ~ピッサヌローク

大人だって眠たい。
ガラガラの車内で@チェンマイ~ピッサヌローク

じぃぃ~…。
じぃ~…@チェンマイ~ピッサヌローク

発車オーライ!
発車オーライ!@チェンマイ~ピッサヌローク

運転室もオープン!
開放的運転席@チェンマイ~ピッサヌローク
小さい子どもが遊びに入って来ちゃったりしないのかな?とちょっと心配になるけど、
これはいいなぁ~と思う。
こんなに近くで運転士さんを眺められたら、絶対憧れちゃうよ。
僕が子どもの頃だったら、ずーっと横で見入っていたに違いない。
(写真は、運転士さんの了承を得て撮っています。)

いつも列車は、子どもの夢を乗せて行く。
列車は子どもの夢を乗せて…@チェンマイ~ピッサヌローク

写真を撮ったりちょっとした会話を交わしたりで夢中になっていたら、
ふと、体が軽いことに気が付いた。

…あれ?バッグどこ行った?

大きいバックパックは網棚に載せてワイヤーロックで止めてあるのだが、
持ち歩いていたウエストポーチ兼ショルダーバッグ(2way)が、いつの間にか無い!
調子に乗ってウロウロ移動しては座ってを繰り返しているうちに、どこかの席に置き忘れたようだ。
幸い、1つ前に座っていた席に、バッグは置きっ放しになっていた。
僕の手元から離れていたのは、約5分ぐらいだっただろうか?
その間に1つ駅に停車しており、バッグを置いた向かいの席には別の客も座っていた。
「ほんの数秒目を離した隙に…」なんて話もよく耳にする中で、
無事手元に戻って来たのはかなり好運だったと言って良いのかもしれない。
いくらなんでも、気を抜き過ぎだ…。深く反省。

そんな緩さなので、ここまで何も盗られずに旅を続けられてるのは奇跡なのかもしれないが、
一方で、忘れたり落としたり、失くしたものは数知れない…。
旅立ち早々イスタンブールのネットカフェに、
デジカメのメモリーカードをパソコンに差し込むためのアダプターを忘れたのに始まり、
プラグ変換アダプター、Tシャツ、タオル、サングラス、筆記用具一式(2回)…etc。
貴重品を失くしていないのは幸いなのだが、
早くもボケて来てるんじゃないか!?と呆れるほどの忘れっぷり、なんとかならないものか…。

さて、列車はピッサヌロークへの到着予定時間を過ぎたが、まだ走り続けている。
どうせ遅れるのはわかっていたけれど、
車内案内も無いので、次に停車する駅がどこなのかがわからない。
僕が列車が駅に入る度にキョロキョロと忙しなく動き回っていると、

「Can I help you?」

可愛い声に僕が振り向くと、ニコニコと女の子が手招きしているではないか!
願ってもない、タイの現役女子大生(3人組)との交流がスタートした。

夕暮れ前の日差しに、負けずに眩しい笑顔たち。
眩しい女子大生トリオ@チェンマイ~ピッサヌローク

聞くと、彼女らも僕と同じピッサヌロークで降りるらしく、
これで降車駅を間違える心配は無くなったので一安心。
お互いの紹介をしたり、一緒に写真を撮ったり、しばらくはしゃいでいたら、
会話の流れで、「ピッサヌロークではどこに泊まるのか?」という話になったので、
「まだ決めてないよ。着いてからゲストハウスを探すつもり。」と正直に答える僕。

「それなら、私の家に泊まっていく?」

…な~んて展開になるわけはなかったが(笑)、
一緒に宿探しを手伝ってくれるという話になった。
ピッサヌロークの駅前にバイクを停めてあるらしい。
そう、まさかのタイの女の子とバイク2人乗り!である。(でも僕が後ろね。)
さらなる願ってもない展開に、1人完全に舞い上がる僕であった。

女子大生ライダーズ。
女子大生ライダーズ@ピッサヌローク
(右から2番目は、バイク駐輪場のおばちゃんね。)

しかし、列車が遅れたために、既に空は暗くなってきた。
僕はいつものように数軒宿を見て回ってから決める予定だったので、ちょっと時間がかかる。
そこまで彼女らに付き合わせるのは申し訳ないと思い、
安宿の集まっていそうなエリアまで送ってもらったところで、お別れすることにした。
もちろん、撮った写真を後で送るという約束で、
ちゃっかりメアドを交換したことは言うまでも無い。

いやはや、確かに予期せぬ出会いを期待して乗り込んだ3等列車の旅だったけど、
ここまで楽しめるとは思ってなかった。
昨日まで悶々としていたのがウソのような晴れやかな気分で、
夜市で賑わうピッサヌロークの街へと宿探しに繰り出して行った。

…が、この長~い1日はまだ終わってはいなかった。
(長くなり過ぎるので、次回へ続く!)

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旅日記-タイ | 23:50:23 | トラックバック(0) | コメント(0)
茶を啜りつつ悶々と…
東の果てにあるラオスとの国境(チョーン・メックという町)からタイに入国して4日後、
僕は北の果てのミャンマーとの国境にも程近い、山あいの田舎町に来ていた。

朝早くにタイへ入国した初日は、
バスを乗り継いでウボン・ラーチャターニーという町まで移動し、
さらにこの日のうちにバンコク行きの夜行列車に飛び乗って13時間。
バンコクで1泊した後、翌日の夜行バスで北部一の都市であるチェンマイへ。
早朝到着したチェンマイでは、続いて昼発のローカルバスに乗り換えてさらに北上すること4時間、
タートンという小さな町に着いたところで1泊。
そして翌日朝に乗合ワゴンに乗り込み、山あいの田舎町ことメーサローンに到着…、と。

何故こんな強行移動を決行するに至ったのか、詳細はまた次回の記事で書くことにしよう…。

バンコク滞在中に、たまたまタイのガイドブックを手にする機会があって、
メーサローンという町の存在はそこで初めて知った。
「標高1,400mに位置する涼しい気候」、
「少数民族の村が個人でトレッキングできる範囲に点在」、
といった文句に惹かれた次第である。

そのガイドブックの情報によると、
かつて第二次大戦後の内戦で、中国共産党に敗れて国を追われた中国国民党軍のうち、
台湾へ逃れられなかった部隊(主に雲南省にいた者たち)が、
ミャンマーを経てタイ北部の地に住み着くこととなった。
このため、タイ北部には中国文化が残る町や村が点在しており、
このメーサローンもその1つなのだそうで。

例えば、町の入口。
漢字でメーサローン
メーサローンに漢字を当てて、「美斯楽(メイスーラ)」。(門構えも中国風だね。)
こんな感じで、町の各所で中国語の書かれた看板をたくさん見かけた。

町を歩いていても、元中国人と思しき人々らが中国語で会話しているのを耳にしたりする。
また、元中国人でなくても、片言の普通語を話せる人が多いようだった。
食堂に入って、どう英単語とジェスチャー注文しようか(タイ語はさっぱりなので…)考えていると、
流暢な普通語で、「何にするんだ?○○か?××もあるぞ?」と訊かれてしまった。
僕の頭はもうとっくに中国語モードではなくなっているので、
いきなりそう来られると焦ってしまい…、舌がもつれまくった。

そんなこの町の名産は、お茶。
丘の地形を利用して中国茶の栽培が行われている。

茶畑の風景。
段々茶畑①@メーサローン
段々茶畑②@メーサローン
段々茶畑③@メーサローン

こんなモニュメントも…。
飲茶モニュメント@メーサローン

さてさて、僕は別に久々の中国の雰囲気に浸りたくてここに来たわけじゃなかったはず。
そう、涼しい気候の中でトレッキング!
…のはずだったが、全然涼しくな~い!
上に写真を載せた町の入口の門のところにデジタル温度計があるのだが、
昼は30度を軽く超えてましたがな…。(さすがに夜は涼しくなって快適だったけど。)
それでも、歩きには行った。
行程の半分近くを休憩に要する、超スローペースで。
トレッキングと言うよりは、散歩レベルの優しい道だったのが救いかな…。

ガイドブックの情報通り、少数民族の村は道中何ヶ所も見つけることができた。
でも、何だろう?なんだかピンと来ない。
彼らが身に纏っている服装は、たしかに特徴的なものもあった。
でも、市場を歩いても農村を歩いても、
その生活スタイルの特徴だとか違いってものが、僕には見えて来なかった。
僕は何となく、「少数民族」って言葉に惹かれてしまっていて、
彼らがこの国にあって何か特殊な生活スタイルや文化を持っているのだろうと、
勝手な期待を抱いていた。
でも、じゃあ僕がタイの「多数民族」を知っているかと言えば、まだ何も見てないんだよな。
それなのに、何が違うも同じも見えてくるわけがなかった。

…と考えたのが一つ。
もう一つは、旅が長くなってきて、元々鈍めである僕の感性がさらに鈍りきってしまい、
見るべきものを見過ごしてしまっているんじゃないか?ということ。
時々リフレッシュを挟みつつ、ごまかしごまかしここまで来たけれど、
やはり旅の初めと比べ、周りで起こる色んなことに鈍感になってるのは間違いない気がする…。
(半分ぐらいは、暑さのせいだと思いたいのだけど…)

例えば、こんなこともあったな。
東南アジアに来てからというもの、
夜になると、宿の壁を這い回る「ヤモリ」を頻繁に見かけるようになったのだが、
そういえば僕は、今まで生きてきてヤモリに出会ったことなどなかったはずだ。
旅を始めて間もない頃だったら…、
「で、出た~!噂のヤモリちゃん出た~!気持ち悪い~!部屋に入って来たら寝られない~!」
などとビビリまくり、恐る恐る扉を開け閉めした上、
壁や天井を入念にチェックしてから布団に潜り込む自分がいたかもしれない。
それが、初めて見た時でさえ「あぁ、ヤモリか…」ぐらいにしか思っておらず、
「あれ?そういえばヤモリって見たことあったっけ?」と後日気付く始末。
思いっ切り良い方向に解釈するなら、
何にも動じない逞しさが身に付いてきたってことなのかもしれないが、
無感動な人間になってしまった気がして、ちょっとショックだったな…。

話を戻して、さらにもう一つ考えた。
これは仮の話だけど、もしタイの他の地域を先に見ていたとしても、
少数民族の暮らしって、僕が思うほど違う世界ではなかったのかもしれない、と。
「たくさんの違いに出会う」ことを目的にこの旅を始めたけれど、
最近は、「違い」に拘り過ぎず、「同じ」と感じたらそれでもいいし、それも面白い気がしてきた。
特にアジアでは、人の顔付きでも食事でも、日本と「同じ」か非常に近いものがたくさん見つかる。

ちなみにだが、今まで歩いてきた中で、
逆に最も日本の感覚から遠い世界だなぁと感じてるのは、中東のイスラム圏。
けど、その中でも、彼らもやっぱり「同じ」なんだなぁと感じさせられることもあった。

豚肉を食べずに羊肉を食べてたって、食べるってことは「同じ」。
トイレで紙を使わなくたって、用を足すってことは「同じ」。
ケータイに並ぶ文字や数字が違ったって、電話をするってことは「同じ」。
顔付きや肌の色が違ったって、遊び回る子どもの笑顔は「同じ」。
そりゃそうか。「同じ」人間なんだもんなって。(なんか極論みたいだけど…)

何より、「同じ」を感じた瞬間って、なんだか嬉しいんだよな。

…えーと、脱線したせいで何が言いたいのかわからなくなってきたぞ。
要するにだ、僕の感性は実際鈍りきっているかもしれないし、
結果的に明らかな「違い」など見えて来ないのかもしれないけれど、
だから焦って一気に端まで攻め込もうとするんじゃなく、
タイって国をもっとじっくり見てみなきゃなって思ったんだ、うん。
その結果、今の僕が素直に感じられたことを大切にすればいいのだ、きっと。

名産のお茶を啜りながら、宿のテラスでそんなことを悶々と考えていた僕。
さて…、じゃあ次はどこへ行くのが良いだろう?
完全に下調べ不足の自分が悪いのだが、
タイに関しては本当に行き当たりばったりなんだよな…。やれやれ。

宿で淹れてくれたサービス烏龍茶。
あったかウーロン@メーサローン
こんなところで美味いウーロンが飲めるとは…、あぁ落ち着く♪

いちおう、少しだけ撮った散歩中の写真も。
悶々としたまま歩いてると、自分でも何を撮りたいのかよくわからなくなるんだよな…。

朝市の様子。
朝市@メーサローン

売り物をつまみ食い中…。
つまみ食い@メーサローン

丘の上の豪華ストゥーパ。
ゴールデンストゥーパ再び@メーサローン

生活感たっぷり。
生活感たっぷりハウス@メーサローン

小さな狙撃手たち。
パチンコ少年ズ@メーサローン
そういえば、自分はパチンコ遊びってしたことなかったなぁ…。

いい夢見てる?
いい夢見てる?@メーサローン

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旅日記-タイ | 17:15:23 | トラックバック(0) | コメント(4)
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