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joplus

Author:joplus
「もっと世界を見てみたい!」
という単純な理由で、
世界経済危機をものともせず…
否、ただ歯止めがかけられず、
会社を辞めて旅に出た浅はかな男。

でも、いつ終わるかわからない人生、
やりたいことをやりたい時に、
楽しめるだけ楽しまないと♪
…と、勝手に開き直ってる若造です。

たくさんの「違い」に出会うため、
風と気の向くままに歩き回ります。
キーワードは、「自然体」。
できるだけナチュラルな心で、
「違い」で溢れた世界に浸って来たいと思います。

(画像 : photo by たびかめ氏)

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でっかいWelcome!
ダイバー憧れの地と言われる、紅海。
ダイビングは大して興味が無いが、泳ぐのは好きなので、これは体験してみない手は無い。
初日にアカバの街を歩き回り、ようやく見つけた頼りないゴーグル(まるでオモチャ…)を手に、
公共ビーチへと向かうバスに乗り込んだ。

快晴の空よりも、青い青い海。
これ以上透き通るのは無理では?と思うぐらい、沖の方まで底が見えている感じ。
人の少ない砂浜で、海岸そばまで迫ってきているサンゴ礁達と戯れて遊んだ。
そういえば、ここ何年か海で泳いでなかったなぁ。

昼を過ぎると、地元の家族連れの人たちが遊びに集まってきた。
あるおっちゃんと、例によって対岸を見ながら、イスラエルの話になった。
あの国の国として認めず、憎んでいるってところまでは、今まで時々耳にしてきたのと同じ。
ただ彼の場合、その憎しみの矛先は、あの国に住んでいる人たちそのものでは無かった。
「武器で土地を奪った」ことが許せないのだと言う。

僕は、ちょっと突っ込み過ぎかなと思いつつも、聞いてみた。
「もしあの土地とヨルダンを1つの国にできるなら、今あそこに住んでいる人たちが一緒に住むのは構わないか?」
質問の答えは明確で、「Welcome!」だった。

今までにこの国で何でも聞いてきた言葉だけど、どの「Welcome!」よりも、でっかく聞こえた。
こうやって、違う文化圏・宗教圏の人だろうと、本当の意味で受け入れてやろうという人たちは、
アラブの国には他にもたくさんいるのかも知れない。
一方、イスラエルの人たちはどうなんだろうな~?気になる国として自分の中に残ってしまいそう…。

アカバの海の写真をまとめて。

静かな砂浜。午前中は、人が少なかった。
静かな砂浜@アカバ

休日のひととき。
休日のひととき@アカバ

真っ白な背中。
真っ白な背中

おじいちゃんじゃなくて、お父ちゃんです。
おじいちゃんじゃないよ!

珍しく写真を撮らせてくれた女性。
美人。でも、人妻。しかも、↑のおっちゃんの奥さん!
激撮・アラブ美女!(でも人妻)

水着美女も激写。
激撮・水着美女(たぶん)!

子どもたち。
撮られたがりなお年頃
お姉ちゃんと弟
ちょっと遠い目
飛びます!
浮かんでま~す
悪ガキ軍団

------------------------------

さて、あっと言う間だったけど、ヨルダンの旅はこれでおしまい。
トルコのカッパドキアで雪に降られてからまだ1ヶ月も経っていないのに、
日焼けで体中がヒリヒリしている自分がいる。
次もまた、砂漠の国。緑溢れる避暑地はまだまだ先…。

マアッサラーマ(=バイバイ)、ヨルダン!
ヨルダン国旗
(ペトラ遺跡の丘の上にて)

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旅日記-ヨルダン | 17:10:58 | トラックバック(0) | コメント(0)
初体験
ガイドブックのアカバの地図に、「中国人スーク(市場)」と書かれた場所があった。
行ってみるしかないでしょ~!

全部の店が中国人の店ってわけじゃなく、主に中国製品を扱う店が集まっているような感じ。
でも確かに、何度か中国人と思われる店員さんを見かけた。
こう言っちゃ失礼だけど、気さくなアラブの人たちと比べると、愛想の悪い店員が多い。
でも、それすらも懐かしく感じる自分…。

店の外で商品を整理している中国人と思しき青年がいたので、「ニーハオ」と声をかけてみた。
簡単な会話をしたところ、僕が住んでいた江蘇省の出身とわかり、
それがきっかけで打ち解けられた気がする。
そういうつもりだったわけじゃないが、流れで一緒に昼飯に行くことになり、結局奢ってもらってしまった。
ちなみに、彼の案内で連れて行ってもらった昼食は、ケンタッキーもどきのファーストフード店。
彼には、アラブの食事がイマイチ合わないのだとか。
好みは人それぞれだけど…、勿体無いなって思ってしまった。

しかし、この1ヶ月で中国語、鈍ったなぁ…。
旅の初めは逆だったのに、今度は、英語が先に浮かぶようになることが多くなった。
複数言語を覚えるのって、とっても難しい…。
でもこの陳君は、英語、アラビア語、フランス語を勉強中。けっこう喋れてるし、すごい!

陳君(右)と、同じ店で働く仲間たち。
陳君(右)と仲間たち

アンマンでは日本並みに高かったビールが、アカバに来て半額になった。
免税店をたくさん見かけたので、恐らくビールも対象なのかな。
宿で同室になったフランス人の青年と、一緒に海岸で一杯やることにした。
彼は僕と同い年で、しかもニックネームが「ジョー」!ここに義兄弟の契りを交わしたのであった。(ウソ)

さて、シリアのタルトゥースで飲んで(日本がWBC優勝を決めた日)以来、
実に2週間振りのビールを堪能したところで、ジョー君から「タバコ」のお誘いがあった。

ここアカバの地で、ワタクシjoplusは、タイトル通り人生初の体験をすることとなった。
と言うのも、僕はこれまでの人生で、タバコだけはただの一度も吸ったことが無かった。
小さい頃に喘息持ちで、タバコの煙に苦しめられた経験があるから…かな。
健康に悪いからとか、金がかかるからというのもあるけど、吸いたいと思ったことが無い。
(人に勧められるのも断り続けたのは、半分意地もあるけど。)

…と引っ張っておいて何だけど、ここでトライしたのは、タバコと言っても「水タバコ」。
シリアやヨルダンでは、喫茶店に行くとオジサマたちが昼間からこれをプカプカやっている。
何でも色々な味(ストロベリーとかリンゴとか)があるらしく、いつも甘い香りが漂っている。
ニコチンは入っていないんだって。

でも、吸うのはやっぱり煙である。
免疫の無い僕は、学校の屋上で初めて火を付けてみた中高生のごとく、見事にむせた。
美味いとか不味いとかはよくわからなかったが、
なんとなく、頭がふわぁ~っとなった気がした。(これは酒のせいかも?)
「ふぅ~っ」と白い煙を吹く感覚だけは、ちょっと気持ちいいね。

スモーキング中にポーズを決めた、フランス人ジョー。
フランスジョー

ところで、タバコを吸わない僕だけど、唯一タバコを吸う人が羨ましいと思うのは、
「ちょっと火貸して。」「1本ちょうだい。」から始まるコミュニケーション。
中国もそうだったけど、シリアやヨルダンも、挨拶代わりに「1本どう?」とタバコを差し出されることが多い。
別に悪いことをしているわけではないと思うけど、
これを断る時って何だか忍びないと言うか、1つ会話のきっかけを逃している気がして、勿体無くも思う。
酒のコミュニケーションが使えない国だけに、尚更そう感じるのかな。

オマケ。これは次の日に食べたもの。
魚定食@アカバ
さすがは港町。思えばトルコでサバサンドを食べて以来、約1ヶ月振りの魚…。
顔の綻びを抑えられませんでしたよ。やっぱり日本人なんだなと思う瞬間。

もういっちょ。中東限定・マックアラビア。
マックアラビア
いわゆるピタサンドですな。
無線LANを使うために行ったのだけど、結局ネットカフェに行くより高くついた…。

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旅日記-ヨルダン | 16:30:49 | トラックバック(0) | コメント(2)
遺跡そっちのけトレッキング
ヨルダン最大の見どころと言われる、ペトラ遺跡。
例によって、遺跡に強い興味を示さない僕の体なのだが、
ここに来ていながら「最大の見どころ」に行かないで帰るのもどうかと思い、出掛けてみた。
(ものすごく遺跡に対して失礼な感情とは思うが…)

朝イチで入場すると、さすがに人はまばらだった。
しつこいと噂の客引きも全く姿を見せていない。
シリアのパルミラ同様、やはり有名観光地は早起きで訪れるに限るのだな。
途中の見どころには後で見ることにして、まずは一番奥のポイントを目指した。
ひたすら岩山の中を登ること約1時間半、僕は広い広い大地を見渡す丘の上に立った。
日射は既に強くなってきているが、体を吹き抜けていく乾燥した砂漠の涼風が心地いい。
聞こえるのは、鳥のさえずりと風の音だけ。久し振りに、静かな場所に来れた気がする。
求めていた緑溢れる自然ではないけれど、すごく気持ちが楽になったように感じた。
早起きで寝不足だった僕は、ここでしばしお昼寝タイム。幸せだ…。

行きがけに唯一撮った写真。やっぱり朝の色って好き。
朝の城門跡@ペトラ

昼寝というか、朝寝をした丘の上はこんな感じ。
丘のてっぺん@ペトラ

人が僅かに姿を見せ始めた頃に、再び行動開始。
途中すっ飛ばしてきた場所をあちこち回ってみたが、予想以上に広い!
そして面白い。
遺跡観光と言うよりは、トレッキング+宝探しを楽しんだような感じ。
人が少ない場所へも足を向けてみると、ちょっとした見どころが隠れていたりするのが楽しい。
とてもじゃないが、1日で全てを見るのは無理だと思った。
僕のような遺跡好きじゃない人間がそう思うのだから、好きな人は尚更無理なんじゃないかな。

岩山の中を行くトレッキングコース。
岩山をゆく@ペトラ

波打つ岩の道。
波打つ岩の道

少しは遺跡らしい写真も載せないと…。有名な神殿などなど。
神殿@ペトラ①
神殿@ペトラ②
教会跡@ペトラ

不気味な入口。
不気味な入口

ライオンさん。
ライオンさん

ロバですが、何か?
ロバドアップ

ラクダですが、何か?
ラクダドアップ

ところでこのペトラ遺跡、入場料がバカ高い。
1日券で約3,000円、僕が買った2日券は約4,000円。
ヨルダンは物価に対して観光料が全般に高いし、見ごたえ十分なのは認めるが、
それにしてもこれは旅行者泣かせな金額でしょう…。
「高いと感じる観光地マイベスト3!」を付けるなら、最後まで残って来そうな予感。

話は変わって…、ペトラの宿で、日本人の女性で1人旅をしている方と話す機会があった。
僕にとってはイイ人ばかりで温かく感じているアラブの国も、女性の場合はだいぶ感じ方が変わるようだ。
ウワサには聞いていたけれど、「手」の軽いアラブ男は実際にかなりいるようで、
セクハラや痴漢の被害に遭うこともしばしばらしい。「中東の女性一人旅はしんどい。」とのことだった。
一部の被害者が泣き寝入りをしてしまっているのか、
「日本人女性は狙いやすい」というイメージを与えてしまっているのは望ましいことじゃないとは思うけど、
だからと言って、被害に遭っている女性の方を責めるのは違うと思う。
どの国だって、そのような行為は許されることじゃない。

一部のアラブの男性たちに問いたい。
イスラムの教えというのは、ムスリム間の男女の交際を認めないことなのか?
ムスリムでない旅行者の女性には手を出してもいいってことなのか?
世界から「危険な地域」と思われている現状を悲しむ人がいる。
そんな中訪れた旅人に、「Welcome!」の温かい言葉と共に、一生懸命手助けしてくれる人がいる。
それなのに、こんなつまらんことで国の印象を落としてどうする?
本当の意味で、「Welcome!」な国になって欲しいんだけどな。
老若男女問わず、全ての旅行者が笑顔になれる国に。

------------------------------

昨日、ペトラを離れてアカバという町に移動してきました。
ヨルダンの南端で、紅海の北端の沿岸に位置する港町。
イスラエルやサウジアラビアの国境があって、対岸にはエジプトも見える場所。
明日夜の船で、4番目の国・エジプトへ向かう予定。
初の船による国境越えであります。何となく、ワクワクしますな。

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旅日記-ヨルダン | 19:10:48 | トラックバック(0) | コメント(2)
初めの一声
ヨルダンに入ってから、1日置きぐらいに腹の調子が悪かった。
なんでだろ?と自分が口に入れたものを振り返ってみたところ、
どうやら安食堂で出される水(←水道水)を飲んだ日がダメっぽい。
シリアでは大丈夫だったし、変な味もしないんだけどなぁ~。
残念ながら、僕はヨルダンの水とは相性が悪いってことなのかな?
(もちろん、慣れもあるんだと思うが…)

死海に行った次の日に、休息も兼ねてアンマンの街を1日ぶらぶらしてみた。
アンマンは広い。小さい路地まで歩きだすとキリがなくなる。
そしてここもまた、僕の好きな丘の街である。
休息と言いつつ、あちこち丘を登ったり下りたりしているとかなりハードな散歩になってしまった。

基本的にはイイ人たちばかりなんだけど、
歩いていると、出会い頭に「ヤバーニー(日本人)!」とか「スウィーニー(中国人)!」と叫ばれたり、
クスクス笑われたりすることが度々ある。
いきなり知らない人間に、「ナントカ人」って言われて嬉しい人はいるだろうか?
悪気は無い人がほとんどなんだと思うけど、嘲るような言い方に聞こえてしまう。
(気のせいかも知れないが、一部の人は、本当に差別的な見方をしているような気もする。でも、なぜだろう?)
ちょっと極端な例だけど、彼らだって、いきなり「イスラエル人!」と言われたらきっと怒るだろう。
彼らにとって僕らアジア系の人間が同じ顔に見えるのは仕方ないこと。
僕だって、中国人や韓国人、日本人を完璧に見分けられる自信なんて無いし、
ましてや、アラブの人の出身国なんて当てられっこない。
だから、「Where are you from?」って聞けばいいんじゃないの?
その言葉を知らないなら、「スウィーニー?ヤバーニー?」だっていい。
ナントカ人である前に、同じ一人の人間なんだから、会話をしようよ!と、思う。

以下、アンマンの散歩写真まとめ。

市場で出会った、イラクオヤジNo.2(右)。
イラクオヤジ再び(右)
やたらノリノリで、↓のような感じで勝手にイラクの話をしてきた。
「今イラクに行ったら、(人差し指をこめかみに当てて)『バーン!』か、
 『ボカーン!』(爆弾のことだと思われる)だな、ワハハ!」

割り込みオヤジ。
割り込みオヤジ

仕切り直して、もう1枚。日用品屋さんでした。
撮り直し…

果物屋さん。
果物屋さん

ホブス屋さん。焼きたてを1枚くれました。小麦の風味がふわっと広がる♪
ホブス屋さん

建物写真① : 水色モスク。
水色モスク

建物写真② : 赤十字。
赤十字

建物写真③ : 白黒モスクの前で。
白黒モスクの前で

食い倒れ写真① : チキン炊き込み飯。(名称はテキトー)
チキン炊き込み飯

食い倒れ写真② : チキン入り野菜スープ+ライス。
チキン入り野菜スープ&ライス

食い倒れ写真③ : トマト野菜煮込み。
トマト野菜煮込み

食い倒れ写真④ : ロールライスキャベツ。
ロールライスキャベツ

食い倒れ写真⑤ : カレー風味雑穀ライス&ミートボール入りトマト野菜煮込み
カレー風味ライス&ミートボール入りトマト野菜煮込み

食い倒れ写真⑥ : アラビアータ? ※茹で加減は、逆アルデンテ(笑)
トマトパスタ(逆アルデンテ)

おやつの時間。
アイスの時間

夕暮れ前の丘の風景。
アンマンの丘

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旅日記-ヨルダン | 18:45:01 | トラックバック(0) | コメント(0)
今はすぐ隣の国
ラーマという小さな町でバスを降りた。
ここから死海のビーチへ向かうバスが出ていると聞いたのだけど、見る限り白タクしかいない。
白タクの運転手に訊いたところで、「バスは無い。乗れ乗れ。」と言うに決まっているので、
近くの商店のおっちゃん数人に訪ねたのだが、やはりバスは無いらしい。
白タクは相乗りだから人が集まれば安くなるのだけど、どうも僕以外に客は見当たらない。
こういう時や宿を探す時だけは、独りじゃない方が楽なんだよな~とつくづく思う。

さて、どうする。1人乗りの高い金額を払ってまで行きたいかと言うと、正直微妙だ。
…と悩んでいた矢先に、1台のバスが通り過ぎ、さっき居た商店の前に停まった。
乗っているのは学生と思われる若い男連中で、叫ぶように歌を歌いまくっていて、やかましい。
非常に暑苦しいが、ただ、こういうノリは嫌いじゃない。
退屈だったし、ちょっと覗き込んで挨拶してみた。

連れ込まれた。(笑)

彼らは学校のサッカーチームだった。
ちょうど死海へ遊びに行くところだったようで、面白がって乗せてくれた。
ラッキーだったが、超ハイテンションの20人近い若者の中に飛び込んだのだから大変だ。
マジックペンを渡されたかと思えば、「俺の名前を日本語で書いてくれ!」と、
我先にと横から横から腕を差し出してくるので、適当にひらがなとカタカナで書いてやった。
「日本の歌を歌ってくれ!」と手拍子が始まってしまったので、
パッと浮かんだコブクロの歌を熱唱した。
これだけ騒がしいと、疲れを感じてる暇も無いね。あっと言う間に死海に到着した。

ノリノリ学生軍団。
ノリノリ学生たち@死海

さすがにリゾート地だけあって、裕福な人たちが集まっているのだろう。
教養レベルも高いのか、ビーチを歩いていて駆け寄って来る子どもでも、
英語を知っている子が多いので驚いた。
それはいいんだけど、独りになった途端に次から次から声が掛かるんで、
落ち着いて泳ぎに行けやしない。(笑)

できるだけ静かな場所に逃げ、ぼんやり死海を眺める。
のんびりぷかぷかと、でっかいお腹を出しておっちゃんが塩水に浮かんでいる。
どこからどう見ても平和な光景だけど、
僕が思っていたよりずっと近く、それこそ泳いで行けそうなぐらいの距離に、対岸が見える。
だからか、話を始めると自然と対岸の国の話題が出ることが多かった。
英語の教師だと言うある女性は、「あれは私たちの国だ。」と言った。
また、別に出会った少年らは、「あそこの奴らはクレイジーなんだ。」と、対岸を指差して言った。

僕にとって、対岸=イスラエルは、行ったことの無い場所。だからよくわからない。
でも、そこに住む全ての人を指して「クレイジー」と表現するのは、きっと間違っていると思う。
実際に、中国で短期旅行していた時に、何度かイスラエルから来た旅人に出会ったことがある。
政治や宗教に絡んだ話はしなかったが、いずれも穏やかで優しい人だった。
だから、アラブの人たちは大好きだけども、そういう話を聞かされると嫌な気分になる。
ただ、「クレイジー」と呼ばれるほどのことを、
イスラエルという国がパレスチナの人々に対してしてきたことも、事実なんだろうと思う。
僕はビビリだから今は行けないけど、本当はイスラエルという国も訪れてみたい気持ちはある。
実際に対岸にはどんな人たちがいて、どんな生活があるのか、すごく気になる…。

超高濃度塩水の湖にて。悪魔の実の能力者でも泳げるはず。(たぶん)
誰でも浮かべる海にて①
誰でも浮かべる海にて②
誰でも浮かべる海にて③
ちょっと霞んでて写真では見づらいけど、対岸も見えるはず…。

ところで、僕は無宗教で、神の存在も信じていない人間である。
時々、ムスリムの人から何の宗教なのかと尋ねられるのだけど、
僕はそこでウソを言うのも嫌だし、例えば「仏教徒」と答えた後にさらに質問を重ねられても困るので、
この質問には正直に答えるようにしている。
だけど、彼らの多くにとって、それは理解できないことのようだ。
ある青年に言わせると、「Oh, you are so poor.」とのこと。
彼らは、神の存在を微塵も疑っていないし、神を信じることで死後に楽園に行けると考えている。
僕は「宗教の自由」の国で生きてきたためなのか、「それはそれでいいと思う」ことはできるから、
自分がムスリムになる気はないけれど、別に彼らの考えを否定することもない。
だけど、彼らは全力で僕を説得してくる。今からでも、「神を信じなさい。」と。
恐らく、僕がもしこの地で生まれていたならば、
「それしか知らない」だろうから、僕も彼らと同じだったに違いない。
でもそれって、怖いことだなと思う。
自分と違う考え方があることを知らなかったら、受け入れられなかったら…すごく怖い。
今この地で耳にする「憎しみ」の言葉のように、そこから数々の争いが生まれているのだろうから。

さて、行きは運良く来られたが、帰りはどうするかなと考えながら大通りに出たところ、
5人のおっちゃんが同じくアンマンに戻る足を探していた。
これが、僕にとって3度目のイラク人との出会い。
(「2度目」はアンマンの市場にて。別途記載予定。)
彼らは、仕事の研修でヨルダンに2週間滞在しており、
今日は休日を楽しみに死海へやって来ていたらしい。
結局、彼らが捉まえて値段交渉までしてくれた白タクに、僕も便乗させてもらうことができた。
今日はツいてる!
うち3人ほどは英語が堪能だったので、かなりコミュニケーションを取ることができた。
日本人が珍しいのか、面白がって一緒に写真を撮ってくれたり、
お菓子を分けてくれたり、超フレンドリー。
僕がダウンタウンの安宿に泊まっていると言ったら、驚いていた。
それもそのはず、彼らは5ッ星の超高級ホテルに泊まっていた!うらやましい!
そんなおっちゃん達だけど、日本のコインを持っていないか?と言うので、
5円玉を渡したらすごく面白がって、プレゼントしたらとても喜んでくれた。
ここぞとばかりに、「イラクのコインがあったら欲しいな~」と言ってみたところ、
今はイラクでは硬貨がほとんど出回っていないらしい。
インフレのため、小単位の硬貨が役に立たなくなってしまったらしい。残念。
1人は首都バグダッド在住で、4人はバグダッドから100kmほど離れた町に住んでいるそうだ。
知らない町の名前だったので、僕は「何も知らなくてごめんなさい。」と謝り、
「日本にはイラクに関する情報が少ないから。行きたくても、今は日本人は行けないし…。」
と言うと、寂しげな顔だった。
本当は、治安面などの様子を聞いてみたかったのだけど…、さすがに聞きづらかったのでやめた。
代わりに、「近い未来に、イラクに旅行ができる日が来て欲しいな。」と話したら、
おっちゃん達は「We also hope.」と言って笑ってくれた。

イラク人オヤジ5人衆、集合!
イラクオヤジ5人衆

国のイメージだけに頼り、先入観で人を見てはいけないなと、つくづく思い知らされる。
改めて、シリア(タルトゥース)で一緒に泊まったイラク人のおっちゃんへ、ごめんなさい。

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旅日記-ヨルダン | 21:05:46 | トラックバック(0) | コメント(0)
疲れの自覚
3月が終わり、4月に入った。
旅のスタートは3月3日だったので、ほぼ1ヶ月を終えたことになる。
ちょっと嫌な話だけど、現在の自分の正直なところをまとめてみる。

このところ、歩いていて疲れを感じることが多くなった。
「アロー!ホワッチュアネーム?」と叫びながら無邪気に絡んでくる子どもや、
「カモン!スィットダウン!」と手招きしてくるおじさん達、
最初は1つ1つが新鮮で楽しかったことが「相変わらず」に感じてきて、
以前は一緒になってはしゃいでいたのに、今では煩わしく感じることもあり、
本当に最低なんだけど、正直言って時にはシカトしてしまいたくなることもある。

なんで疲れているのかを考えてみた。
応じたところで言葉がわからないので、
結局上手くコミュニケーションが取れなかったりというのも原因の一つとは思うけど、
それ以上に、「見られている」ことに疲れてきているんじゃないか?と思う。
街を歩いていると、痛いほどの視線を常に注がれているのがわかる。
それに笑顔で応えれば、また笑顔や挨拶が返ってきて、それは確かに楽しくて嬉しいことなんだけど、
その1つ1つのやり取りって、意外なほど体力を使っているみたいだ。
そして自身に応じる体力が無くなってくると、彼らの視線が辛く感じてくる。
世の中の「有名人」と呼ばれる人たちは、すごい体力を持っているんだなと思った。
そもそもなれないだろうという話は別として、自分には無理だな…。

何度も書いているように、ここにはとてもフレンドリーで温かい人たちがたくさんいる。
アラブの国全てがそうかはわからないけど、
ヨルダンに来ても、それは今のところ変わらないように感じている。
もちろん、それによって力を貰っている部分はたくさんある。
でも一方で、どんなに優しい人たちと一緒であっても、
「人と居ること」は、それだけで1つのストレスになるのだろうと思う。
考えてみれば当たり前だけど、自分と違う他人に関わる時点で、
何らかの「気」を使っている(あえて「遣う」ではなく)はずなんだよね。
みんながみんな、僕のように人に対して疲れを感じるわけじゃないだろうけど、
例えば同じように疲れが自分に溜まってしまったとして、
再びパワーを蓄える方法は人それぞれ、色々あると思う。
この場で書いてきたような美味しい食べ物であったり、好きな音楽だったり、
僕自身も、色んなものに力を貰っているのを感じている。

でも、僕は今、それら以外に、ここには無いものを求めている。
誰もいない、緑で溢れた大自然のど真ん中に立ちたい。
アルプスの雄大な景色のような…だだっ広く自然の色で満ちた場所。
もし今それが目の前に現れたなら、僕は泣いてしまうかもしれない。

時々、「俺って植物みたいな奴だな」と思う時がある。
朝、雨が降っているだけでイライラして、
透き通った青空と眩しい日差しがあるだけでテンションが上がったりする。
緑に囲まれて清々しい空気を深く吸い込んでいると、どこまででも歩いて行けるような気がする。

人の優しさや美味い食べ物に出会った時の、喜びや感謝の気持ちは忘れちゃいけない。
それがあって、今ここに生きて立てている。それは心の中ではわかっているつもり。
でも自分はきっと、そういう「温かみ」だけじゃ生きられないタイプの人間なんだと思う。
正確には、「生きられない」というのは少しオーバーかもしれないけど、
疲れによって素直に感謝や喜びを表現できなくなったりすることで、
自分がどんどん嫌な人間になっていってしまう。
情けないけど、僕は自分の疲れに気持ちで負けやすい。すごく弱っちい、小さい人間なんだ。
でも、でっかい自然に触れることで、小さい僕でも、ちょっとだけ広い心を持つことができる。
僕にとっては、それが「癒し」ってやつなのかな。全身で自然を感じたい、ものすごく…。

そんなテンションで出掛けたサルトの町では、
美しいと評判の街並を見ても、ほとんど何も感じることができなかった。
写真を撮るのも面倒なぐらい。(本当に写真が無い…)
もしかしたら、この先にある色んな遺跡や町を訪れても、
同じように無味乾燥のまま終わってしまうかもしれない。
それはすごく勿体無いことかもしれない。
でも、だからこそ、考えることもある。
たとえ高い移動費や入場料を払って訪れた遺跡に何も感じなかったとしても、
もしかしたら、僕はこうして考える時間を買っているのかもしれない。
そういう時間を作れていることは、とても贅沢で、幸せなことなんだろうな。

長々書いてみたけど、結局は気分屋の自分。
明日は普通に笑って朝の街を歩いているような気もする。
でも、そんな一喜一憂も含めて、全体としてはけっこう楽めているのかな。
シンドい日もあるけれど、アラブの国も、その先も、まだまだ歩き続けてみたい。

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旅日記-ヨルダン | 21:00:02 | トラックバック(0) | コメント(2)
春のお散歩デー
ヨルダンの首都・アンマンのダウンタウンに滞在中。

ダウンタウンは、ノリの良い人情溢れる下町の雰囲気(って、「ダウンタウン」を訳したらそのままか…)。
周りは丘に囲まれていて、小道を迷いながら登っていくのも楽しそう。
また、アンマンは…と言うかヨルダン全体がそうなのかもしれないけど、
シリアと比べて安食堂のメニューバラエティが一気に増えた。
通りがかりに匂いを嗅いでいるだけで、食欲が…(笑)
ここを拠点に日帰りできる見どころも多いし、1週間近く滞在することになるかも。

アンマンの感想や写真は最終日辺りに別途まとめるとして、
昨日(滞在2日目)は、少し北にあるジェラシュ遺跡を見学に行ってきた。
下調べで写真を見ていたのだけど、
遺跡と言ってもパルミラのような荒涼とした砂漠にあるわけでなく、
特にこの時期は春の草花が生い茂り、
草原の中に石柱や神殿跡が点在しているような感じで、とても美しかった。

さて、実際に訪れてみると…、お~。確かに、春満開・お花畑♪
パルミラで見た、朝や夕の陽の色に染まる砂の大地と遺跡ってのも素晴らしいけど、
青空とカラフルな花に囲まれているのもまたいいもんだな~と。(実に単純な感想だけど…)

春らしい写真などなど。
春のジェラシュ①
春のジェラシュ②
春のジェラシュ③
春のジェラシュ④
春のジェラシュ⑤

こちらは劇場跡。団体客向けに民族音楽の演奏をやっていたので、勝手に聞かせて頂きました。
劇場@ジェラシュ

光が射し込む扉。ちょっと暗いか…。
光への扉@ジェラシュ

遺跡内に咲いていたもの。花の名前に詳しい人、教えて下さい。
名前を知らない花@ジェラシュ①
名前を知らない花@ジェラシュ②

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旅日記-ヨルダン | 20:25:31 | トラックバック(0) | コメント(0)

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