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joplus

Author:joplus
「もっと世界を見てみたい!」
という単純な理由で、
世界経済危機をものともせず…
否、ただ歯止めがかけられず、
会社を辞めて旅に出た浅はかな男。

でも、いつ終わるかわからない人生、
やりたいことをやりたい時に、
楽しめるだけ楽しまないと♪
…と、勝手に開き直ってる若造です。

たくさんの「違い」に出会うため、
風と気の向くままに歩き回ります。
キーワードは、「自然体」。
できるだけナチュラルな心で、
「違い」で溢れた世界に浸って来たいと思います。

(画像 : photo by たびかめ氏)

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ごちゃごちゃな街で
出たり入ったりだったが、首都カイロには合わせると1週間以上滞在したことになる。
何度か時間を見ては、街中を散策した。
印象を一言で表すなら…「ごちゃごちゃ」かな。
ガイドブックによると、「世界で最も混沌という言葉が似合う街」だそうだが。
入り組む路地に、たくさんの小さな市場、そして行き交う大量の人と車…。
僕の腕では、写真や文章だけで雰囲気を伝えられそうにない。
騒がしいほどの音や声と、においがセットになってこそのカイロだと思う。

そこへ暑さが加わった所為もあるかと思うが、僕にとっては非常に疲れが溜まる街だった。
めげずに歩いてはみたけれど、人と絡むのがかったるく感じることが多かった。
自分には、カイロの人たち…いや、もしかしたら全てのエジプト人に対して、心を開けていない部分がある。
街を歩いていると、声を掛けられることが多いのは事実。
興味本位で接してきているだけか、あるいは商売目当ての人間と思われる。
特に観光客向けの店の客引きにはかなり鬱陶しいタイプ(強引に袖を掴んできたり)がいるけれど、
それも実は一生懸命なだけで、悪気のない人も多いのかなという気もしている。
中には、本当に変な奴もいそうだが…、それはここに限ったことじゃない。
大きな都市なら、どこにでも少なからずそういう人間はいる。
でも…、そんな彼らエジプト人の接し方をある程度受け入れようとは思いつつも、
例えば金額を誤魔化されたり、ナメられたくはないという気持ちが自分の中にある。
そこの線引きがすごく難しい。
どの人の声を、どこまで信用していいのかを見極めるため、
警戒のレベルを上げれば上げるほど、顔が強ばってくるのが自分でわかる。
それはきっと、自然と相手にも伝わってしまうものだろう。
笑顔で挨拶を交わせるだけで、きっと距離はぐっと縮められるはずなのに、それが簡単にできなくなる。
たぶん、マジメに考え過ぎなんだろうな。
適当に妥協することができれば、もっと気楽に楽しめたんだろうと思う。
面白いとは思うけど、楽しみきれなかった。悔しいと思ってる。

ただ、カイロやエジプトを嫌いになったわけじゃない。
僕が滞在したわずかな期間で見られたものや出会えた人は、ほんの一部にすぎない。
もしかしたら、もっと長く居てみたら、例えば自分が心を開くポイントを掴めたりして、
全く違う感想になるかもしれない。

スィーワに出掛けた帰りのバスでアレクサンドリアという町に向かう途中、
眠気が襲いかけていた僕の眼をパッと開かせられる景色があった。
真っ青な地中海に、真っ白な砂。
「キラキラするような」という表現がぴったりハマりそうな場所に見えた。
晴れた日の昼間にバスで通りがかって、その時左の窓側に居て、目を開けていたから、
見ることができた場所。たまたま偶然、運良く見られたんだ。
ルクソールの郊外やスィーワの湖もそうだけど、偶然によって出会えた景色がある。
ならば逆に、出会えなかった景色がもっとたくさんあるはず。
それは人や食べ物も同じ。
どんなに悪い印象が重なる出来事があったとしても、
それはたかだか数週間の日数で、その国のほんの一部を見た結果にすぎない。
それだけで、好きとか嫌いとか、良いとか悪いとか、簡単には言えない。
そこに生きている人たちに失礼に感じてしまうから。

そうは言っても、嬉しかったり悲しかったり、1つ1つの出来事に個人的な感情は起きる。
でも、そこで感じた結果によって、何かの優劣を付ける必要は無いんだよなと思う。
できるだけ「自然体」で接して、感じた心の動きを、自分の中に残しておけばいい。

ちょうど旅に出て間もなく2ヶ月、そんなことを考えつつ、そろそろエジプトの旅を終えようと思う。

カイロの写真は食べ物特集で。
まずはエジプト流ファーストフード、「コシャリ」から。
コシャリ@カイロ
ライスとパスタと煮豆に揚げタマネギという、栄養バランスを完全無視した炭水化物の集合体に、
トマトソース(上皿)をぶっかけて食べる。右皿は辛さの欲しい人向けの調味料。
1杯50~100円未満と、激安。
長期滞在すると飽きるらしいけど、僕は1日1回ぐらいなら今のところイケますね。

これまた定番のファーストフード、「ターメイヤ」。
ターメイヤ@カイロ
空豆のコロッケで、サンドイッチにして食べるのがポピュラー。
スパイスを混ぜてあるので、しっかりと味がある。やっぱり揚げたてが一番!

屋台で見つけた、肉団子とレバーの炒め煮。
肉団子&レバーの煮込み@カイロ
旨みが凝縮した団子がジューシー。スパイスの使い方が上手いのか、レバーも臭みが無くてGOOD。

小エビのフライ定食。
小エビフライ定食@カイロ
ボリューム満点!これで250円ぐらい。
ちなみに、ほぼ同価格で、イカや魚のフライもあり。日本人なら誰でも幸せ?
サンドイッチにしてもらってテイクアウトも可。

トルコからずーっと見てきた肉の塊。トルコでは「ドネルケバブ」、ここでは「シュワルマ」。
シュワルマ@カイロ
実は肉の種類は、鶏肉や羊肉など店によって違ったりする。
エジプトを離れたら、しばらく食べられなくなるかな?
帰国してから、日本の祭りの出店などで見かけたら買っちゃうかも。

マンゴージュース。
マンゴージュース@カイロ
エジプトには、生絞りジュースを作ってくれる店が街中にたくさんある。
他にもオレンジ、バナナ、メロン、ミックスなど、種類もいろいろ。値段は1杯40~60円ぐらい。

同じくジュースシリーズで、これは「カルカデーヤ」というもの。
カルカデーヤ@カイロ
ハイビスカスのジュースで、甘酸っぱさが乾いた喉に染み渡る。
これとサトウキビのジュースは、どこの店にも大概置いてあって、しかも安い。1杯約20円。

エジプト流フルーツパフェ、「コクテール」。
コクテール@カイロ
これもジュース屋さんに置いてある。ちょっと贅沢気分?でも約40円。

------------------------------

明日で4月も終わり。
ここでキリ良く、僕はカイロ空港よりエジプトを発つことにする。

5番目の国は、モロッコ。
トルコから続いてきたイスラム圏の旅は、ここで一旦終了になる予定。
イスラムの雰囲気は決して嫌いではない。
人も食べ物も、楽しんでいないわけじゃないんだけど、そろそろガラッと違う空気にも触れてみたい。
一種の「飽き」なのかな…。
元々同じ場所にジッとしているのが苦手な方だから、ある意味自分らしい感覚なのかも。

モロッコはイスラム圏とはいえ、ヨーロッパ(特にフランス)の影響を強く受けている国。
ガラッとは変わらないまでも、中東やエジプトとはまた違った顔を見せてくれるんじゃないかと期待する。

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旅日記-エジプト | 21:10:47 | トラックバック(0) | コメント(5)
そっちのけずにピラミッド
エジプトまで来て、これを見ないで帰るのはさすがにまずかろうと。
高い入場料を泣く泣く支払い、案の定付きまとってくる鬱陶しい客引きに耐え、歩いて参りました。
…って、ここに関しては別に嫌々行ったわけじゃないんだけども。
ただ、定番過ぎて話のネタとしてはつまらんかなぁと(苦笑)

ギザのピラミッド達。
ギザのピラミッド①
ギザのピラミッド②
ギザのピラミッド③
ギザのピラミッド④

スフィンクス君。
スフィンクス君

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旅日記-エジプト | 19:50:45 | トラックバック(0) | コメント(0)
オアシス・サイクリング
夜行バスで眠る前に本を読んでいたら、後ろから女性の声で呼びかけられた。
見ると真っ黒なベールを深く被った若い女の子で、ドキッとした。
彼女は学校で英語を習ったそうで、「私は英語が得意なんだ!」と自慢げに話してくれた。
その英語力で、海外の人間とコミュニケーションを取る機会を持てたことが純粋に嬉しいようだった。
まだ少女っぽさが残る顔で(ちなみに19歳だった)「I'm so happy!」なんて言われたら、
答えはもちろん「Me too!」に決まってる。

そんな見知らぬアジアの若い男と会話する娘を、お父さんが横から怪訝そうな顔で見ていた。
後で彼女にこっそり聞いてみたところ、ちょっとお怒りだったらしい。

エジプトに入ってから、時折女性の方から挨拶をされたり声を掛けられたりすることがある。
カイロの路上では、顔にベールを巻いた若い女の子が、
同い年ぐらいの男と手を繋いで歩いているのも見た。
今まで歩いてきたシリアやヨルダンでは、こんなことは有り得なかった。
本来のイスラムの考え方に倣うなら、彼女のお父さんの反応の方が自然なんだ。
一部の若い世代を中心に、イスラムが緩んでる。
これもたくさんの外国人が訪れ、文化が流れ込んでいる影響なのだろうか?
こういう変化について、良いか悪いかは意見が分かれそうなところだし、
たぶん実際に良し悪し両面があるんだろうな。
ただ、彼女のように、好奇心を持って違う世界の人との会話にトライしてみたり、
そこに喜びや楽しさを感じることは、とても自然なことだと思う。
前にも似たようなことを書いたけど、本当は厳格と言われるイスラム国の女性だって、
「(できないけど)やってみたい」気持ちをいっぱい持っているだろうと思ってる。
だから僕は、ちょっとオープンスタンスなエジプトのムスリム女性にビックリさせられつつも、
見ていて微笑ましかったりする。

バスはエジプトの最西端にあるオアシスの町・スィーワに到着した。
「ベルベル」という民族の人たちが暮らす、のどかな雰囲気…とガイドブックにあった。
カイロから10時間もバスに揺られて最果てまでやって来たのは、
僕がこういう謳い文句に弱いからだ。

下調べによると、「小さな町だからレンタサイクルで回るのが便利」とのことだったので、
早速1日約200円のボロいマウンテンバイクを借りて走り出した。

町の中心からわずか30~40分だった。
僕は全く予想もしていなかった景色に出会った。

それがこちら。
スィーワの湖①
スィーワの湖②
スィーワの湖③
スィーワの湖④
塩の濃度によって、鮮やかに色を変える湖。

ボロチャリと一緒に。
ボロMTBと一緒に@スィーワ

ボロバッグと一緒に。
愛用バッグと一緒に@スィーワ

水辺で静かに佇む、この鳥は…?
佇む鳥さん@スィーワ

夕暮れ時。
スィーワの湖⑤
スィーワの湖⑥

不覚にも、感動した。
僕の目には、まさにオアシス(=夢のような美しい場所)に見えた。

ガイドブックの地図には、この湖は記されていない。
湖が存在すること自体、ちらっと触れているだけで、見どころとしては扱われていないようだ。
農作物をいっぱいに積んだ馬車だけが、時折通り過ぎて行った。
恐らく、スィーワにやって来たほとんどの観光客は、ここを知らずに帰ってしまうのだろう。
ルクソールの田舎の風景も然りだけど、こういう場所って、きっと探せばもっとたくさんある。
人に見せるほどの魅力は無いと考えられているのか?
あるいは、過剰に人が訪れないよう意図的に隠しているのか?
いずれかはわからないけど、僕にとっては、そういう場所ほど魅力がある。
また、アテも無くそんな場所を探している時間そのものが楽しい。
宝探しのような、小さな冒険の時間。
ただ、現地の方々の迷惑にならないようにだけは気を付けなきゃね。

スィーワでは、この風景に魅せられてしまったために、結局2日間走り通してしまった。
素朴な人たちに囲まれてのんびり過ごすつもりが…。
民族色の強い服装の人たちが歩いていたり、
町中もカメラ片手にぶらぶらしたら楽しそうだったのだが、
帰りの日を決めてしまっていたため、時間が足りず。ザンネン!

以下、湖メイン以外の写真をば。

オアシスの朝。
スィーワの朝日

オアシスの影。
オアシスの影@スィーワ

枯れそうな水。
枯れそうな水@スィーワ

砂の世界。
砂の世界①@スィーワ
砂の世界②@スィーワ

これはお遊び。
チャリ好きの影

ススキ。
夕暮れススキ

ベルベル人の伝統料理、「クスクス」。
肉入りクスクス@スィーワ
細かく挽かれた小麦を蒸したものを、野菜や肉と一緒に煮込んだもの。
全ての旨みが小麦に染み込んでいて、口の中で優しい自然の甘みがほわぁ~んと広がる。
色々美味いものに恵まれている旅だけど、これはその中でも特に素晴らしい。
名前がいいよね、「クスクス」。
あまりに気に入ったので、2日連続で食べてしまった。

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旅日記-エジプト | 19:40:02 | トラックバック(0) | コメント(4)
若者たちと砂漠ツアー
「エジプト」と聞いて多くの人がイメージするものの一つに、「砂漠」があるのではなかろうか。
サラサラした砂の大地に夕日とラクダのシルエットが…というような砂丘の風景とはちょっと違うけど、
「白砂漠」「黒砂漠」と呼ばれる変化に富んだ地形の砂漠がある。
その中をジープで走り抜け、砂漠の中でテント泊をするツアーがあると聞き、参加したいと思っていた。
カイロの宿で、同じくツアーに参加したいという4人組にたまたま出会ったので、
僕も一緒に入らせてもらうことになった。

このうち2人は、21歳の学生。
大学を休学して、1年ほどの長旅に出ているそうだ。
ちょっとショックだったのは、会話の中で今一つノリが合わなかったり、
年齢差によるものと思われるギャップを感じてしまったこと。
自分ではまだまだハシャげるつもりなんだけど、やっぱりどこか違う。
別に彼らが子どもっぽいという感じでもなかったから、僕の方が変わったのかなぁ。
一度社会に出たからなのか、よくはわからないけれど、
この変化を「大人になった」と表現されるのだとしたら、ちょっと複雑だなぁ。
学生の頃に戻りたいと思ったことは無いけれど、「戻れない」と思うと、なんだか切なくなるもんだ。

夜、砂漠に寝転がって満天の星空を眺めながら、またぼんやりと考えごとに耽った。
足を砂の上に乗っけていると、ひんやりとして気持ちいい。
昼でも夜でも、静かな場所で広~い空を感じながら大の字になれる時って、贅沢だなぁと思う。
ちなみにこの日考えたことは…まだまとまらず。途中で寝てしまったので、またの機会にゆっくりと。

荒野にポツリと。
荒野にポツリ

白い奇岩の大地、白砂漠。
白い奇岩の大地①
白い奇岩の大地②
白い奇岩の大地③
白い奇岩の大地④
白い奇岩の大地⑤

白砂漠のまんまる夕日。
でっかい夕日@白砂漠

黒砂漠の展望。
黒砂漠展望

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旅日記-エジプト | 21:40:34 | トラックバック(0) | コメント(2)
3等車に揺られて
ルクソール駅の窓口で、カイロ行き夜行列車の2等席の切符を買おうとしたら、「無い」と言われた。
まぁ良くあることだが、列車に2等席そのものが本当に無かったのか売切だったのか、「無い」の詳細は不明。

さて、そうなると1等席に乗るしかない?
でもバカ高いし、何より今の自分には場違いな気もする。
ガイドブックには詳しく書いてなかったのだが、さらに3等席があるらしい。
1・2等席用の窓口の反対側に、3等席用の窓口があった。
そちらに行ってみると、英語は片言だが、おっちゃんが一生懸命説明しようとしてくれた。
まず、値段はガイドブックに載っている価格の約半分で、日本円にして500円ぐらい。
距離にして500kmを超えるこの区間を、この値段で行けちゃうんだから素晴らしい!
ただ、どうやら切符は販売しておらず、「列車に乗ってから買える。」とのこと。
じゃあ、この窓口の役割って一体何なんじゃい…?

夜になって、再び駅へ。
本当に切符無しで大丈夫なのか?半信半疑だったが、ホームへは難なく入れた。
21時15分に、列車がやって来た。
適当に乗り込んでみたが、車内で見つけた車掌さんに聞くと、どうやらこの列車は1等と2等しか無いようだ。
…っていうか、2等あるじゃん!しかも席空いてるし!
この車掌さん曰く、2等も車内で切符買えばOKとか言うし。
しかし、僕はもう3等席で行くことを決めていた。
なぜなら…財布の中には、3等に乗る分のお金しか残していないから!
(ちょうどお金が尽きてきていたのだけど、誘惑に負けて1等に乗っちゃったりしないように、あえて両替せずにいた。)
次の列車が21時30分に来ると言うので、僕は慌ててこの列車から飛び降りた。

改めて次の列車の3等車がどの辺に停まるのか、構内の警備員さんに尋ねてみると、
「3等車はエジプト人オンリーだ。」と言い出した。
なるほど、ガイドブックに詳細が載っていないのはそういう裏があったか…と納得している場合じゃない!
もはや3等に乗るしかない僕は、わずかな金しか残っていない財布を見せて、
「乗せて♪」と目をキラキラさせてみた。(←気持ち悪い)
警備のおっちゃん、貧しい日本人に同情したのか呆れたのか、
仕方ねぇなぁと言うような苦笑いをして、「OK、わかった。」と了承ゲット。

列車は10分ほど遅れてホームに入って来た。
乗り込んでみると、薄暗い車内。
もちろん(?)冷暖房など無く、全ての窓が全開。
ただ、全員座れそうにはないものの、思ったより人は少ない。
(最悪、スシ詰めじゃないかと恐れていたので…)
ウロウロしていたら、数名の若者グループが「こっちへ座れよ!」と声を掛けてくれた。ありがたや~☆
クッションの無い硬いシートに腰掛け、改めて周りを見渡すと、
全員の視線が一斉にこちらを向いている。(笑)
結局乗れないんだか乗らないのかはわからないけど、
この3等車に外国人はまず来ないんだろうな~。
網棚の上に目をやると、そこによじ登って横になっている人がいて、
超にこやかに「ハロー♪」と声を掛けてきたり。
タバコの吸殻を床に捨てるのは当たり前。お菓子のゴミは窓の外へポイ。
あるお母さんは、ゴミを手に持ったままの小さい子どもに、「さっさと外へ捨てちゃいなさい!」と教えていた。
昼間に線路の脇を歩いた時、汚いなぁとは思っていたが…。
この国が地球環境と向き合うようになるまで、あと何年かかるんだろう…?
まぁそんなこんなで…、ん~実に濃いねぇ!もちろん、それを期待していたのだけど。

夜中まで若者グループとはしゃいでいたら、さすがに疲れた。
この列車は各駅停車で、彼らは途中の駅で去って行ったため、そこで軽く眠ることにした。
気持ち良く夜風を受けて寝ようかと窓際の席に動いたのだが、
カイロに向けて北上するうちに、いつの間にか風が冷たくなっていた。
ルクソールの暑さからして、冷房無しは問題無いだろうと踏んでいたのだが、
まさか逆に寒さを感じるとは思わなかった。
窓を閉めたいのだが、錆び付いていて動かない!
結局、寒さでロクに熟睡できないまま、日の出を待ち続けることになった…。
冷たい風に耐えながら、僕は去年の夏に乗った中国の普通列車を思い出していた。
あの時も、旅先で昼頃に夜行の切符を買いに行ったのだが、渡された切符には「無席」とあった。
満員の車内で、僕が見つけたのは乗車口脇の喫煙スペースにある、小さな空間。
硬い床からおしりに伝わってくる冷たさを感じながら、
白く濁った空気の中で、あの時も朝を待ち続けていた。
朝の成都駅に降り立った時、二度とこんな列車には乗るまいと思っていたのになぁ…。

薄暗い車内で僕を呼んでくれた若者グループ。後ろに全開のまま閉まってくれない窓。
エジプトの3等車で①
エジプトの3等車で②

列車はルクソールを出て約12時間後に、カイロ駅に到着。
いくら長距離移動に慣れてきている体とは言え、楽じゃなかった。
でも、こういう時間ほど忘れないんだろうなぁと思う。

夜の寒さがウソのように、カイロの日差しは強かった。
宿にチェックインするや否や、この日は昼間からベッドへ横たわった。

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旅日記-エジプト | 21:10:52 | トラックバック(0) | コメント(0)
遺跡そっちのけサイクリング
ルクソールと言えば、神殿や王家の墓地といった遺跡観光。
…なのだが、どうも気が進まない。
値段も高いし、うっとおしい客引きに付きまとわれるのは目に見えてるし。
せめて1つ目の値段の問題を解決しようかと、
旅行者の間では有名な国際学生証作り(←もちろん身分詐称)に行ってみたが、
書類作成時に僕がヘマをこいた所為で、作成失敗。
(エジプトでは、ほとんどの観光地で学割有り。約半額になるところが多い。)

「お前はどうせ遺跡に興味が無い人間なんだから…」と、天の声が聞こえた気がした。
考えてみたら、そうなんだよな~。
半額とか全額とか関係無く、本当に見る気が無いなら無理して行かなきゃいいんだ。
「何のためにルクソールへ行ったんだ?」と言われそうだけど、俺は俺のスタイルで楽しめばいい。
…と勝手に自己解決し、ルクソールの遺跡観光に1円も落とさないという暴挙(?)に出ることにした。

僕はルクソールに向かって来る途中に見た、ゆったりとした小さな集落の風景が気になっていた。
人の多い街中を離れて、外国人が行かないようなローカルな道をのんびりと…うん、楽しそうだ。
宿で1日200円弱のボロチャリを借りて、サイクリングに繰り出した。

市街から5kmも走ると、なんとものどかな田園風景。
その先で出会った人たちは、今まで訪れた国の人々に勝るとも劣らない、温かさで溢れていた。
見る人によっては、時に「ウザい」とまで悪評されるエジプト人だけど、
やっぱりそれはあくまで観光地の中での話なんじゃないかなと思う。
(確かに、「ウザい」客引きが多いとは感じる。)
観光資源が豊富で、観光地化された場所がそもそも多い国だから、
訪れる場所によっては普通に生活している人々と触れ合いにくい、
という要因もひょっとしたらあるのかな?

炎天下でしんどかったが、結局2日連続で走り回った。
日差しに照り付けられながら、風の匂いを感じながら、時折そこに生活する人たちと声を交わしながら、
サイクリングと言うよりはポタリングに近い、スローな走り。好きだなぁ~、この感じ。
僕の旅には、自転車に乗る時間はやっぱり欠かせない。

サイクリング道中での写真。
サトウキビの収穫シーズンだったようで、
トラックやトロッコに溢れんばかりに積まれている光景をたくさん見かけた。
ルクソール郊外サイクリング①
ルクソール郊外サイクリング②
ルクソール郊外サイクリング③
ルクソール郊外サイクリング④

レンタルボロチャリ。
ルクソール郊外サイクリング⑤
1日目に、後ろブレーキを数回使ったら、レバーのところでワイヤーがブチッと逝った…。
2日目には直して持って来てくれたが、そもそもブレーキのシューが磨り減りすぎで大して利かないし!
そんな状態なので、スピードは「出せなかった(怖くて)」と言うのが正しいかも。
まぁそれもご愛嬌?

そうそう、ルクソールでは床屋にチャレンジしてみた。
そろそろ切りたいな~と思い、最近は街を歩く時にさりげなく床屋をチェックしていたのだけど、
この日もある店の前を通った時に覗き見していたところ、
「ちょっと入ってけよ!」と半ば強引にお声がかかったので、とりあえず店内へ。
別にどうしてもこの店で切らなきゃいけない理由も無いわけで、
こちらはあくまで「安ければ」のスタンスで値段を訊いてみた。
最初の言い値は約500円だったが、
物価からして中国とトントン(約150円~)ぐらいでいけるかなと思っていたので、
ちょっとゴネてみたら、約200円でOKということになった。
ただ、多少値切り過ぎたのか、かなり雑に切られた感があったけど…(苦笑)
まぁ元々雑な髪型だし、それでも仕上がりは上々だった。サッパリ☆
(ちなみに、髪型の指示には、前回髪を切った頃に撮った証明写真を使用。これは便利♪)

最後に、ルクソールでのお食事写真。
まずは朝食セット。
エジプト流朝食セット@ルクソール
パン、サラダ、豆の煮込み、豆のコロッケ、フライドポテト、ナスの揚げ物、で約100円。朝から食べ過ぎ。

壷焼きシチューセット。中にはトロトロの牛肉が♪
エジプト流ビーフシチュー定食@ルクソール

ミートボール煮込みセット。
エジプト流ミートボール煮込み定食@ルクソール

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旅日記-エジプト | 11:50:56 | トラックバック(0) | コメント(4)
ダラダラタイム終了
ダハブには、5日間(4泊)滞在した。
聖カトリーナに行った日以外は、軽くビーチで泳いだり散歩した程度で、かなりのんびりと過ごした。
表現としては、「のんびり」より「ダラダラ」が正しいかな…。
宿の居心地が素晴らしすぎ。
楽しい人たちが集まってバカ話をしていたり、みんなで自炊したり、マンガが置いてあったり…、
なんか学生の頃を思い出した。毎週のように通っていた某所の雰囲気に近いものを感じた。

泊まっていたのが、ダイビングをする or 習う人向けの宿だったので、
(お客さんが少なかったのもあり、僕はダイビングしないのに泊めて頂いたのだけど…)
一緒に過ごしたのは、ダイビングのコーチをしている方や見習い中の方だったり。
話をしながら勝手に思っていたのだけど、
ダイビングにしろパラグライダーにしろ、アウトドアスポーツ好きの人って、
面白いを通り越して、ちょっとオカシイ人が多い気がする。(笑)
…と表現すると非常に失礼に聞こえるけど、これは僕なりの褒め言葉!
僕はそのノリやテンションがすごく好きだから。
マリンスポーツとスカイスポーツじゃ全然ジャンルが違うんだけど、
何か近いものを感じちゃうんだな~。不思議。

少し話が逸れるけど、旅する人の場合は、もっと色んな人がいる。オカシイ人もたくさん。
「旅」って言ってもすごく広い括りだから、当たり前と言えば当たり前かな。
ただ、アウトドアスポーツ好きは、「いい意味で」オカシイ人が多いけど、
旅好きの場合は、「良くも悪くも」って形容詞が適切な気がする。
時にはちょっと感覚的に合わせずらい人もいたりする。
でも、それもまた面白いなぁとは思ってる。
「合わせずらい」と感じる相手ほど、
きっと自分と違う感覚を持って旅をしている、生きている人なのだろう。
同じものを見ていても感じ方がまるで違うように、
その人の中には自分と全く違う世界があると考えると、なんかすごいなぁと思ったり。

以下、全然写真を撮ってなかったことに気付き、慌てて最終日に集めてきたダハブの様子。

ザ・ビーチ!って感じの場所。
ザ・ビーチ@ダハブ

砂浜の休息所。
砂浜の休息所①
砂浜の休息所②

飛び込み少女。飛び込む瞬間が撮れなかったけど…。
飛び込み少女@ダハブ

シュノーケリング親子。
シュノーケリング親子@ダハブ

水着美女の背中。
輝く背中@ダハブ
>期待していた方々へ(言い訳)
最終日は強風だったため、泳いでいる人がまばらだった…。
前日までに撮ろうと思えば、もっと水着美女の写真を撮れたのだけど…。

街灯。潮風で錆びてしまってるのが逆にイイ感じ。
錆び街灯@ダハブ

さて話を戻して、何日でも居たいぐらい居心地の良い場所だったけれど、
あまりにも癖になりそうなダラダラ感だったので、
置いてあった「キン肉マン」をほぼ読破することができたところで、動くことにした。

行き先は、ルクソール。首都カイロ周辺と並び、古代エジプトの遺跡が多く残る町。
ダハブからのバスは、約20時間をかけてルクソールを目指す。
思えば、僕がローカルなエジプトに触れるのは、
このバス移動が初めてに近い。(ダハブはリゾート地だったので)
バスにいる人たちや車窓からの景色(特に、ナイル川に近付いた辺りから見られた小さな集落など)を見ていると、
アラブなんだけどアフリカなんだなぁと、シリアやヨルダンとは全く違う国にいるのを感じた。
どこがどう違うのか?と問われたら、うまく説明できないのだけど…。
少し体が強ばるのと、久々のワクワク感を覚えた。

20時間の移動は、全く苦にならなかった。驚くほどよく眠れたし。
たぶん、先日の船待ちで丸一日過ごしたのが効いてるんだと思う…。
しばらく長距離移動はドンと来い!かな。

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旅日記-エジプト | 19:05:08 | トラックバック(0) | コメント(2)
感動の薄れ
聖カトリーナという美しい名前の小さな町に、「モーゼが十戒を授かった」といわれる山がある。
そんな神々しい場所に、「久々の登山だヤッホー♪」と足を踏み入れてきた。
神の裁きが下ったりして。

シナイ山というその山は、朝日の美しさが評判で「感動した!」という声も多く、
そりゃ山好きとしては行かねばなるまい!と繰り出した次第。
多くの観光客は夜中に歩き出し、山頂でご来光を拝んで下山…という流れ。
しかし標高は2,000mを超え、しかも年中強風が吹き荒れるという噂で、
登った人に話を聞くと、まず開口一番、「マジで寒い!」と返って来ることが多かった。
そこで僕は、フリースにジャンバー、レインコート、寝袋と、
持っている限りの防寒具をザックに詰め、夜発のツアーバスに乗り込んだ。
山を甘く見てはいけないし、何より自分は山の素人。念入りに越したことはない。

頂上までの道のりは、「かなりキツい」ようなことがガイドブックに書いてあった。
…が、歩き出してみると、傾斜はなだらか。さらに、登山客が多すぎで、ペースはスロー。
それでも2時間半後には頂に立っていた。
しかも、この日は微風で穏やかそのもの。
いちおうフリースは羽織ったが、ジャンバーその他は全く不要であった。
ふん、準備してきた時ほどこんなもんさ…。そんなに重くなかったし、まぁ良し。

5時半に近付く頃、待望の朝日が稜線から顔を出した。
ただ、この日は低いところに薄いガスがかかっていて、
写真で見ていたような美しいオレンジ色の朝焼けにはならず。
でも、ぼんやりと薄霧に包まれた大地と、生まれたばかりの太陽の淡い光は、
それはそれで美しかったので満足。

ただ、聞いていたような「感動」は無かった。
それはたぶん、美しいオレンジ色じゃなかったからではなく、
一つは、「辿り着いた!」感が薄かったからじゃないかと思う。
大きな感動に至るには、例えば大きな苦労を乗り越えた瞬間だったり、
例えば予想もしていなかった出会いだったり、何らかの大きな心の揺さぶりが必要なのだろう。
「険しい山」を求めて行った僕としては肩透かしだったから、感動が薄れてしまったのだと思う。

もう一つ、僕にとって「山の朝焼け」を見るのは、これが初めてじゃない。
つい去年の秋にも、日本の北アルプスで美しい朝日を見た。
つまり、新鮮な経験ではなかったということ。
それもまた、感動を薄れさせてしまった原因の一つかもしれない。

よく、「旅」に関しても同じような話を聞く。
旅が長くなればなるほど、無関心や無感動になってしまうという。
そうなりたくはないと思うけれど、それは避けられないことなのかもしれない。
そんな時は、旅を止めるべきなのかな?
それとも、それでも続けることで何か意味があったりもするのかな?
自分のような1年程度(←旅先で出会う人たちを見ていると、短い方だと思っている)の計画の旅では、
そういうことを感じる間もなく、好奇心を保てたまま旅の終わりを迎えるかもしれない。
でも、今日のように「感動できなかった自分」を見ていると、他人事では無いような気もしたり。

なんだかんだ言いつつ、綺麗だった朝日の写真。
薄靄の朝日@シナイ山

それを夢中で撮影する写真家。
朝焼け写真家@シナイ山
(モデル : たびかめ氏)

一緒に日の出を見たウクライナ人夫妻。
ウクライナ人夫妻@シナイ山

ZERO・POINT!
ZERO POINT@シナイ山
(某M社の宣伝ではございません。)

光を待つ人たち。
光を待つ人たち

佇む人。
佇む人@シナイ山

シルエット - 人。
人のシルエット@シナイ山

シルエット - 鐘。
鐘のシルエット@シナイ山

山道を行くおねーさん。
シナイ山道で①

山道を行くラクダさんとラクダ引きさん。
シナイ山道で②

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旅日記-エジプト | 23:50:37 | トラックバック(0) | コメント(7)
港でカンヅメ
アカバ(ヨルダン側の港町)発ヌウェイバ(エジプト側の港町)行きの船は、1日2本。
昼12時発(高速船)と夜中0時発(低速船)で、高速の方が10US$高い。

僕が予約したのは、夜中0時発の方。
ガイドブックによると、低速船は所要約3時間とのことなので、
ヌウェイバには真夜中に着くことになる。
しかしこの路線、遅れや欠航が多いことで有名。
仮に3~4時間遅れたとして、ちょうど朝に着くことになる。
逆に高速船(所要約1時間)の場合は夕方着になってしまい、
それからだと、恐らく最初の目的地・ダハブに移動するバスが無いと思われる。
ヌウェイバには安宿が無さそうだから泊まりたくないし…という考えだった。

しかし、甘かった…。

船のターミナルへは、20時前に到着。
ちょっと早いが、遅くなるとタクシー代が高く付きそうな気がしたし、
出国手続きを済ませたり、日記を書いたりエジプトのガイドブックを見たり、
とりあえず0時まで時間を潰すのは問題無いと思ったので。
それでも、僕が着いた時には既にかなりの人数が外の待合所に集まっていた。
旅行者は昼の便に乗る方が多いのか、僕以外にバックパックを持っている人は見かけなかった。

案の定、0時を過ぎても動き出す気配が無い。
1時に差し掛かった頃に、試しに案内所で状況を尋ねてみることにした。
あまり具体的な時間の回答は期待していなかったが、意外とあっさり答えが返ってきた。
しかしその時間は…、「6 or 7 o'clock.」
思わず、「は?」と聞き返してしまった。
まさか、ヨルダンでもう一度朝日を拝むことになろうとは…。

風が強くだいぶ外が冷え込んできたので、案内所のある建物内の待合室に入り、しばし仮眠。
目が覚めたのは、朝の6時頃。
外に出て再び待っていると、6時半頃に乗客が一斉に動き出した。
数分後に、船の乗り場へと向かうバスがやって来たのだが、
さすがに待ちくたびれて疲れているのか、皆我先に殺到し、大混雑状態。
やがて警備員がやって来て列を作らせたはいいが、「列の中で」さらに押し合い。
「やれやれ、そんなに頑張らなくても最後には乗れるんだから…」と、僕は後の方で待つことにした。

ようやく次のバスで乗れるかな?という人数になった。
が、10分刻みぐらいで来ていたバスが、なかなか来ない。
でもまぁ船自体がこれだけ遅れるんだから…と気長に待ってみたが、
1時間近く経っても来る気配が無い。さすがにオカシイ。
再び意外と使える案内所に行ってみると、「もう船は締め切った。」と。
また思わず声が出てしまった。「は?」

後で気付いたのだが、僕と同様に最後までバスを待っていた人たちは、
次の高速船に乗る予定の人たちだったようだ。
遠くからアカバまで来る場合、バスの本数が少ないので、早々と港に来て待つらしい。
それでも列に並んでいたのは、あわよくば先の便に乗ろうという魂胆だったのだろう。

詳しいことは2Fの船会社の窓口で聞けと言うので行ってみると、
「なんでバスに乗らなかったんだ?」と来た。
この時点でキレそうになったが、ここは我慢して、「もうバスは来ないのか?」と聞いてみると、
「まだ船は出ていないから、走って行け。」と言ってきた。

僕は慌てて荷物を取りに行き、バスが向かって行った方向へ走り出…
そうとしたら、今度は警備員が「ダメだ!」と出てきた。
「会社の人間はOKと言ったぞ?」と話しても、通じない。
僕は警備員に捨てゼリフ(日本語)を残し、再び船会社の窓口へ。

さっき「走って行け」と言った男に文句を言うと、めんどくせーな~と言った顔で、
「じゃあ次の高速船に乗ってもいいが、差額の10US$を払え。」と言い出した。
もう完全に頭に来た僕は、
「バスに乗れなかったのは俺が悪いのか?同額で乗せろ!」と、英語(勢いだけ)で怒鳴りまくった。
すると、今度は「奥の部屋にいるボスと話せ。」と来た。またたらい回し…。
ボスも同様に、「バスに乗れなかったお前が悪い。寝過ごしたんじゃないのか?」などと言ってきたので、
しばし半ばケンカ腰で口論となった。
最終的には、ボスも面倒臭くなったようで、
差額無しで次の高速船に乗船OKとの約束を取り付け、僕のチケットにサインを入れて貰った。

そして結局、12時発のはずの高速船への乗船が始まったのは、夕方16時過ぎ。
ヌウェイバに向けて出航したのが、19時前のこと。
朝日どころか、夕日までもう一度ヨルダンで見るハメになってしまった…。
さすがに疲れていた僕は、船の座席に座るなり爆睡していた。

ちなみに、僕はヨルダンのお金を前日のうちに使い切っていたので、
売店はあるのにパンも買うことができず、同じ船を待っていた心優しき人たちの恵み物で過ごした。
サンドイッチやらジュースやら…有難や有難や。(←貧しすぎ)

恵み物をくれた方々。
恵みをくれた方々@アカバ港

しかし、この船会社は、時間管理もどうしようもないが、
アナウンスをもっとしっかりやって欲しいものだ。
みんな船にいつ乗れるかわからないし、バスがいつ何本来るかもわからないから、
バス乗り場に集まっては解散してを繰り返してた。
(数人が何の気無しに乗り場に移動すると、全員が「バスが来る」と勘違いして集まったりとか。
 見てると面白いのだけど、一度船を乗り過ごしてからは、笑ってもいられなくなった。)

それでも怒らないアラブの人たち。気が長いわ…。
逆にそれだから、一向に船会社側が改善する気が無いのかもね。

予定が狂いに狂って、ヌウェイバに夜到着となってしまった。
船で出会ったブラジル人の青年が、同じくダハブに行くと言っていたので、
僕は白タクをシェアするつもりで行動を共にしようと思っていたのだが、
彼はヒッチハイクのみで旅をするスタイルだった。
もう1人、ベルギー人の女性も一緒に付いて行くことにしたようで、
なんとなく僕1人抜けづらいし、何より夜の時間帯に1人で動くと高く付くので、同行することにした。
しかし、2人共英語が堪能で、しかもアラビア語を多少知っているので、
ヒッチハイクは完全に任せっきりだし、会話にはうまく入れないしで、何だか1人浮いている感じ。
逆に気を遣わせてしまう面もあったし、申し訳なくて、やっぱ1人の方が気は楽だなと。

夜にダハブに向かう車は少なく、その日のうちに辿り着くのは難しそうだった。
運良く、ヌウェイバの町外れでバンガローを運営しているおっちゃんの車が止まってくれて、
今日はツアー客もいないから無料で泊めてくれるということになった。
行ってみると、周りには何も無い静かな場所に、数棟のバンガローが建っていた。
この日は風も無く暖かかったし、僕らは全員寝袋を持っていたので、
外の砂浜にカーペットを敷いてもらい、寝ることにした。

空には満月。あるのは波の音だけ。
本当は一人で浸りたかったけど…それは贅沢だなと思いつつ、いつの間にか眠りに就いていた。
が、夜中に目が覚めた。
原因は、蚊の襲来。寝袋で隠せないおでこと手先に集中攻撃を受けた。
そういえば、ヨルダンまでは全然いなかったなぁ…。

朝起きてから撮った写真。朝日を見たかったけど、起きられず。
砂浜のバンガロー①
砂浜のバンガロー②

翌日は、朝から順調に車を乗り継ぐことができ、無事昼にはダハブの町に辿り着いた。
途中、ベルギー人の女の子は「2人でタクシーに乗らない?」と誘って来ることがあったが、
何となく、ブラジル人の彼1人を残して行くのも気が引けたし、
ここまで来たら最後まで無銭で行ってみたかったのもあり、結局3人揃ってヒッチで到着となった。

ダハブに着いてから売店で買い物をしようとした時のこと。
パンやジュースで合わせて10ポンド(←エジプトの通貨単位)程だったので、
「50」のお札を差し出したところ、「ノー」と突き返された。
なんで?と思いよくよく聞いてみると、
僕の持っていたお札は「50ピアストル(1ポンド=100ピアストル)」なのであった。
以前、エジプトの旅を終えたアメリカ人の青年に出会った際に、
「もう使わないから」と言って「5」と「25」と「50」のお札を貰っていた。
僕はその合計を「80ポンド」と思っていたのだが、
それは勘違いで、「5ポンド+75ピアストル」だったのだ。
貰った時に、「けっこう大きな額だけど、いいのかな…?」と恐縮していたのだが、これで納得。
(今のレートだと、1ポンド=20円に満たないので、せいぜい120円分だったということ。)

もし「80ポンド」なら、エジプトの物価なら2日は生活できてしまうので、
僕はダハブで両替すればいいやと思い、港で両替を済ませていなかった。
もしベルギー人の彼女の誘いを受けてタクシーに乗っていたら、
運賃が払えず恥ずかしいことになっていた…。
気付いていなかったが、途中からはヒッチ「せざるを得ない」状況になっていたのだなと。(笑)

オマケ。中東版のマルボロ。
中東マルボロ
黒くなった肺の写真がリアル…。裏には、「健康を害する恐れがあります。」的なことが書いてある。

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旅日記-エジプト | 20:00:28 | トラックバック(0) | コメント(2)
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