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joplus

Author:joplus
「もっと世界を見てみたい!」
という単純な理由で、
世界経済危機をものともせず…
否、ただ歯止めがかけられず、
会社を辞めて旅に出た浅はかな男。

でも、いつ終わるかわからない人生、
やりたいことをやりたい時に、
楽しめるだけ楽しまないと♪
…と、勝手に開き直ってる若造です。

たくさんの「違い」に出会うため、
風と気の向くままに歩き回ります。
キーワードは、「自然体」。
できるだけナチュラルな心で、
「違い」で溢れた世界に浸って来たいと思います。

(画像 : photo by たびかめ氏)

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大事なこと
ギョレメからアンタクヤへのバスチケットを買ったときのこと。
バスオフィスの兄ちゃんと値段交渉をしていたのだけど、
ちょっとしたことで話が噛み合わなくなった。
兄ちゃんは英語で話しているが、僕は彼の話す中で重要な単語をうまく聞き取れなくて、
また、自分自身も言いたいことを伝える単語が出てこない。

あぁ、イライラする。
もう無理だ、辞書を出そう。
そう思って僕はバッグをガサゴソやっているんだけど、パッと取り出せなくて、ますますイライラする。
兄ちゃんは僕が何をしているかわからないから、まだ英語で畳み掛けてくる。

「Just moment!!」

そう言うと同時に、僕は思いっきりデスクを叩いていた。
自分でも驚くほど、「バァン!」と大きな音を立ててしまった。

兄ちゃんはキレた。
僕の首根っこを掴んで、店の外につまみ出そうとした。
僕は抵抗したけど、体が数倍でかいトルコ人の若い男には敵わない。
うまく聞き取れなかったけど、「二度と俺の前にツラを出すな!」と言っていたんだと思う。
そう言って、兄ちゃんは僕を外に投げ出し、オフィスの扉を閉めた。

僕は再びオフィスの扉を開けたが、もう完全にキレている兄ちゃんは、まるで話を聞こうとしない。
今にも殴りかかりそうな剣幕で、僕の前に立ってきた。
隣のオフィスのおじさんが気づいて、仲裁に入ってくれた。
バスの到着までまだ数時間あったこともあって、
「今はとりあえずここを離れなさい。また後で来れば大丈夫だから。」と僕に諭すように話してくれた。

冷静になって、考えてみた。
僕はトルコ語はもちろん、英語もロクに喋れないけど、今ここにいる。
日本でも中国でもない、トルコという異国に。
たしかに、僕はバスの乗客で、彼はオフィスの人間。
でも、だからって、僕は偉そうに吠えたり、ましてや机を引っぱたくことができる身分だろうか?

つまみ出されて当たり前だった。僕の態度は、明らかに傲慢だった。
もし、これが全く別の国で、僕が同じ態度を取っていたら…、
同じように相手を怒らせたとして、その時、相手がナイフや銃を持っていたら…?
恐ろしいことだけど、有り得ない話じゃない。

いつの間にか、大事なことを忘れていたのかもしれない。
トルコの人たちの優しさに、甘えてしまっていないだろうか?
尽くしてもらうことが当たり前になって、上から目線になってしまっていないだろうか?
だとしたら、それは大きな勘違いだ。
同じ立場の人間であることを、忘れちゃいけない。
助けてもらってここにいられることを、そのことに感謝する気持ちを忘れちゃいけない。

2時間後に、僕は再びオフィスを訪れた。
「I'm sorry」の一言を、彼はちゃんと聞いてくれた。
ちゃんと和解ができたのかはわからないけど、彼は大事なことに気付かせてくれた。
だからもう一言、「ありがとう」。

かくして、僕は無事バスに乗ることができ、今朝アンタクヤの町に着いた。

乗り継ぎで立ち寄ったネヴシェヒルという町のターミナルで出会った兄ちゃんたち。
ネヴシェヒルのオトガルで
左の兄ちゃんは、この後途中まで同じバスで移動した。
ネヴシェヒルに遠距離恋愛中の恋人がいるらしく、会いに来ていたらしい。
携帯のトップ画像がツーショット写真で、そこにキスをしまくっていた。お熱いね…。
ちなみに、こう見えて(失礼)僕より3つも若いらしい。

アンタクヤは、何があるわけでもないけれど、とてもローカルでのんびりした町だ。

ジャーミィ(イスラム協会)の近くを歩いていたら、
今からお祈りに入ろうとしているおじさんが、「入ってみるか?ノープロブレムだ」と声をかけてきた。
僕は他の人の真似ごとをして、足や顔を洗い、おじさんと一緒に中へ入ってみた。
中はとても静かだ。
お祈りの仕方はわからないが、正座をして、目を瞑っていると、なんだか神聖な気分になってくる。
神に祈ってもウソッパチになってしまうから、僕は代わりにこのトルコでの2週間を振り返った。

そう、まだ旅に出てたったの2週間。
なのに、予想していたよりもずっとずっと濃厚で、もうイスタンブールにいたのは遠い昔に感じている。
僕がここで見ることができて、出会うことができて、感じることができたことが、
この先の人生でどういう意味を持つのかはわからない。
でも、来て良かったな。
景色も、食べ物も、人も、来なければ出会えなかったものが、たくさんあったから。
実に当たり前のことなんだけど、「良かった」と思う理由なんて、それだけで十分な気がする。

お祈りを終えて外に出ると、おじさんが手織りのポシェットを差し出してきた。
中央アジア(ウズベキスタンだったかな?)で買ったものらしく、僕へのプレゼントだと言う。
なんだか、涙が出そうだった。
トルコの人たちの優しさや温かさには何度も触れてきたけれど、
本当に、どうしてこんな出会ったばかりの外国人に、こんなに優しくできるんだろう?
おじさんはコイン集めを趣味にしているらしい(たくさんの外国のコインを見せてくれた)ので、
お返しに、僕は日本から持ってきた5円玉を手渡した。

明日の午前中には、シリアに入国予定。初の陸路国境越えであります…。ドキドキ。

トルコ最終日に、思い切って入ってみた宿の近くのバー。
これさえあれば、いつでもどこでもワタクシは幸せになれます。
樽生エフェス!

ギョルシュルズ(=またね)、トルコ!
カイセリ城のトルコ国旗
(カイセリ中心部の城跡にて。)

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テーマ:海外旅行記 - ジャンル:旅行

旅日記-トルコ① | 21:30:13 | トラックバック(0) | コメント(3)

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