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joplus

Author:joplus
「もっと世界を見てみたい!」
という単純な理由で、
世界経済危機をものともせず…
否、ただ歯止めがかけられず、
会社を辞めて旅に出た浅はかな男。

でも、いつ終わるかわからない人生、
やりたいことをやりたい時に、
楽しめるだけ楽しまないと♪
…と、勝手に開き直ってる若造です。

たくさんの「違い」に出会うため、
風と気の向くままに歩き回ります。
キーワードは、「自然体」。
できるだけナチュラルな心で、
「違い」で溢れた世界に浸って来たいと思います。

(画像 : photo by たびかめ氏)

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再び、スタート地点へ
朝イチでサース谷を出発したのだが、スイスを抜けるには思った以上に時間がかかった。
この日最後の列車に乗り込んだ時には、既に日が西に沈み始めていた。
そういえば久々に見る夕陽を、スイスにいた日々を思い出しながら、
ぼんやりと夢見心地で眺めていた。

自ら「前半戦のクライマックス」と題したスイスの旅が、
実際に十分にそれに相応しい形で終えることができて、
正直なところ、僕の気持ちは既にヨーロッパを離れ始めていた。
節約生活もそろそろ気分的に疲れてきたし、物価の安い国に行きたい。
パンも好きだけど、やっぱり米や麺の料理が恋しくなってきた。
気持ちがアジアに向かうのは、実に自然な流れだったように思う。

翌日から、僕は特急移動モードに突入する。
そして、スイスを出た日からちょうど1週間後、
僕はマケドニアの首都・スコピエのバスターミナルで、
夕方16時発の夜行バスのチケットを購入した。

行き先は、イスタンブール。

当初、戻る予定は全く無かった。
一番の理由は、次の目的地へのフライトを探した時に、
ヨーロッパ発の直行便が無く、値段もかなり高額だったから。
イスタンブールからはトルコ航空の直行便があり、そこそこの値段で飛べそうだった。
なら、いっそ気になる中欧の見どころを寄り道しながら戻っちゃうか!
…というのが、こうなるに至った一番の理由。

それから、もう一度トルコのメシが食いたい!
…というのも、かなり後押ししてくれたかな。
相変わらず、食欲が大きなウェイトを占める旅である。(笑)

最後にもう1つ。
中東とヨーロッパの旅を終えた今、再びこの旅をスタートした場所に戻る。
そして、またこの地から新たな旅のスタートを切る。
…完全に自己満足だけど、すごく気持ちが良さそうだった。

「まさか戻ることになるとはねぇ…」
そう思いながらも、僕の心はワクワクしてたまらなかった。

乗り込んだバスの中。
トイレ休憩が終わる度に、添乗員の兄ちゃんが乗客に香水を振舞う。
あぁ、トルコのバスだ…。
色んな国でバスに乗ってきたけど、このサービスはトルコだけだったなぁ。

隣の席の兄ちゃんもトルコ人。
彼の方から、僕に何か話しかけてきた。
英語をほとんど知らないようだったが、一生懸命コミュニケーションを取ろうとしてくれる。
自分の携帯プレーヤーで、トルコやブルガリア、マケドニアの音楽を聴かせてくれたり、
パンや水を分けてくれたり、相変わらずの人懐こい温かさ。

一方、前の席に座ったのは、恐らく高校生ぐらいの若い女の子2人。
初めは、そのトルコ人の兄ちゃんと僕のやり取りの様子を見ながら、
ヒソヒソと何やら話していた。
その時にチラチラとこちらに向ける視線は、明らかに「上から」だった。
以前出会った旅人の話で、ブルガリアやルーマニアなど東欧諸国では、
僕らアジア人に対してそういう目を向ける人間が多いとは聞いていたので、
特に意外ではなかったけれど、やっぱり悔しさが込み上げてくる。

それでも、僕は構わずトルコ人兄ちゃんや他の乗客とのやり取りを楽しんでいた。
すると、最後の休憩の時だったか、その女の子の方から、僕にお菓子を差し出してきた。
それが「施し」のような感じだったら絶対に受け取らなかったのだが、
その時の彼女の目からは、蔑視の冷たさが消えていたように思う。
僕がお菓子を受け取ると、また何やらはしゃいでいたけれど、
それもバカにしたような雰囲気ではなく、単に照れ臭さから生じた笑いのように見えた。
僕らのやり取りを見て、彼女たちに何かが伝わったのだろうか?
実際のところはわからないけれど、そう捉えることにした。だって、その方が嬉しいから。

いつの間にか、眠っていた。
肩を叩かれて目を覚ますと、そこはもうイスタンブールの西オトガル(バスターミナル)だった。
まだ人気の少ない巨大ターミナルに、オレンジがかった色の陽が柔らかく差し込んでいる。

約4ヵ月半振りに、帰って来た。
病気もケガも、事故に遭うこともなく、無事にまたここに立つことができた。
大きく深呼吸しながら、ここまで僕を運んできてくれた色んな人の力に、改めて感謝した。

旅の初めにこの地を踏んだ時とは全く違うけれど、あの時と同じぐらいのドキドキを今感じている。
このイスタンブールという場所は、「辿り着く」場所なのかなぁと思う。
アジアを横断して、中東を北上して、あるいはヨーロッパを周遊して、
そしてこのアジアでも中東でもヨーロッパでもない交差点の町にやって来ることで、
なんとも言えない感慨が浮かぶものなのかなぁと。

さて、とりあえず懐かしのチャイでも飲もうか…☆

------------------------------

というわけで、僕の現在地はトルコ・イスタンブールでございます。
到着したのは、昨日の話。
本日よりフライト等の情報収集を開始しております。
恐らく予定通りの場所に飛べると思うので、確保でき次第、またここで報告を。

ここにはあと3~4日滞在して、再スタートになるかなと。
さすがに過剰な移動で疲れていたので、少~しだけのんびりさせて頂きます。

ではでは。

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旅日記-トルコ② | 18:25:21 | トラックバック(0) | コメント(0)
出会いの運と縁
ツェルマットから朝イチのシュヴァルツゼー行きのゴンドラに乗り込む際に、
前日の、これまた朝イチのロープウェーで出会った日本人のYさんご夫婦と偶然再会した。

この日は着いた先が霧で真っ白だったため、しばし晴れるのを待つことに。
ゴンドラ乗り場近くのレストランが開いていたので、
「一緒にコーヒーでも」ということになった。
お2人は、昨年に引き続き2年連続でこの地を訪れているとのこと。
それ以前は特にフランスへ何度も旅されていて、
各地に点在するカテドラル(大聖堂)を巡り歩き、
その情報を写真付きでまとめた1冊の本を自費出版されたのだとか。凄い!
ご夫婦共に70代で、特に旦那さんは今年78になられたそうだが、
ツアーを使わずに個人で来られて、こんなに朝早くからじっくり歩いている。
ツェルマットでは、長期滞在者用のアパートを1週間借りて泊まっているそうだ。
ここで話が盛り上がって、ご主人曰く「これも何かの縁だから」ということで、
その「お宅」での夕飯にお誘い頂いた。
ちょっと申し訳ない気もしたが、お2人の人柄にも惹かれて、
僕はお言葉に甘えてお邪魔させて頂くことにした。

一杯のコーヒーで体も心も温まったところで、外の霧も晴れてきた。
この日(ツェルマット2日目)以降は、朝起きると山に雲が張っていて、
昼前から晴れてくるパターンに変わっていた。

約束の18時にYさんご夫婦が泊まられているアパートに行くと、
既に奥さんが料理を用意して待っていて下さった。
野菜たっぷりのサラダに、チラシ寿司に、肉じゃが!
長旅をしている人ならわかってくれるかと思うけど、これは本当に涙が出そうなぐらい感激します。
現地の食べ物で大抵満足できる僕は、普段そこまで日本料理を欲したりしないけど、
でもやっぱり、米や醤油味の料理がいざ食べられるとなると、嬉しくてたまらない。
僕は調子に乗って肉じゃがをおかわりしまくっていた…。
だって、ホクホクでしっかり味の染みたじゃがいもが本当に美味かったんだもの…☆

今の僕は、遊び歩いていると言ってもいいただの若造だ。
そんな僕に、お2人はただ偶然同じ乗り物で出会っただけなのに、
その偶然の出会いと、僕との会話の時間を心から喜んでくれていた。
そして、こんなに素晴らしいもてなしを用意して頂いた。

話をしている中で、お2人が人とのつながりをとても大切にされていることが伝わってきた。
旅の間、僕だけではなく、たくさんの人と積極的に会話を交わされているようだった。
特にご主人は時折、「縁」という言葉を強調されていた。

人の出会いは「運」だと思う。
でも、その運でつながった「縁」をつなぎ止めるか、あるいは離してしまうかは、その人次第。
中には、結果的に自分にとって意味を成さない縁もあると思う。
けれど、何が結果的に意味を成すか成さないかなんて、最初からわかるわけがない。
だから、そんな後先の損得勘定なんて抜きにして、1つ1つの縁を大切にする。
すると、やがていくつかの縁が新しい出会いを呼び、縁のつながりがどんどん大きくなっていく。

僕は以前の仕事の中で、実際にそういう生き方をしている人に出会う機会があった。
自分自身も、短い期間の中で、多少ではあるが実感することができたと思っている。
だからかな、その「つながっていく」楽しさは僕にもわかる気がする。
Yさんもきっと、たくさんの出会いからつながりを作って来られた大先輩なのだ。
僕もそんな生き方を一つ目標にしていきたいと思う。

さて、スイスの旅はツェルマットで終える予定だったが、
あまりに好天が続くためにちょっと欲が出て、延長戦に突入することに。
尾根を一つ越えて東側にある、サース谷へやって来た。

そこのキャンプ場で、今度は1人旅をしている日本人男性のHさんに出会った。
偶然だが、この方も70代。
1ヶ月間、テント生活でスイスを歩き回っているそうだ。これまた凄い…。
僕が長旅をしているという話題になり、
転じて、それじゃあまりご飯を食べる機会も無いんだねという話に変わり、
なんと、わざわざ僕のために米を炊いて頂けるという話になった。
まさか2日連続で米の飯を食べられるなんて…。
この時点で、僕はまだ名前も名乗っていなかったのに…。
日本から持って来られていた素を使って、ワカメのおにぎりを作って頂いた。
高校の頃、よく母が弁当に詰めてくれたのを思い出す。懐かしい味で幸せになった。

その後、紅茶を頂きながらHさんのお話を聞いていたところ、
彼は毎年のように、テントを担いでヨーロッパにやって来ているそうだ。
スイスだけではなく、オーストリアの自然や、ギリシャの文化遺産を巡ることもあるとのこと。

Yさんご夫婦のHさんの生き方も、
人によってはそれを「道楽」と言うのかもしれないけれど、
僕は道楽って別に悪い言葉だと思わない。
いつまでも自分のスタイルを持って、好きなことをめいっぱい楽しむのが道楽なら、実に素敵なことじゃないか?

僕は今まで、長く生きることにあまり関心が無かった。
でも、今回出会った方々を見ていると、
幾つ歳を重ねても、自分の気持ち一つで生き生きと楽しめるんだなと感じた。
もちろん、元気を維持するには運も必要とは思う。
でもそれ以上に、その元気を使って楽しむ意欲が衰えていないことが素晴らしいんだ。
僕も彼らのように歳を重ねられたらいいな。
今後は、もうちょっと自分の健康にも気を遣っていこうか…。

さて、それではサース谷ハイキングの写真を。

雲間からチラリ。
雲間からチラリ@サース谷

雪でお化粧。
山の雪化粧@サース谷

氷模様。
氷模様@サース谷
(川に張っていた氷を撮ったもの)

木窓の向こうに、カメラ小僧一匹。
木窓の向こうにカメラ小僧@サース谷

雲の切れ目に大氷河。
霧の切れ目から@サース谷

氷河の造形。建物のようにも見える?
自然の造形@サース谷

氷河印のビールと一緒に。
氷河印のビールと、本物@サース谷
ちなみに、ビールの方は雪でキンキンに冷やして頂きました。
ちょっと寒かったけど、この景色がツマミで不味いわけがない!

クレバスの色。
クレバスの色@サース谷

このハイキング中に、ここ約100年での氷河の後退を写真で紹介する看板を見かけた。
氷河や雪が年々消えていっているという話は聞いていたが…、
写真で追っていくと、本当にハッキリと氷河の「尻尾」が短くなっているのがわかる。
原因は言うまでもなく、地球温暖化。
氷河が失われることで、特に生物多様性への影響が懸念されるわけだが、
そんな小難しい話より何より、この景色から白が消えてしまうのだ。
それだけで、そんなの嫌だ!と思う。人の手で救えないものか…?

サース谷では2日間歩いたが、
2日目に上写真の氷河の景色を見て下りて来た時、ものすごく名残惜しくなった。
この日はコースが短めだったけど、足は絶好調。
空は晴れ間が広がっていく一方。
時間は15時前。まだ歩ける!

…そして、この日2回目のゴンドラに飛び乗った。
青ゴンドラ@サース谷
(飛び乗ったゴンドラを、下山ルートより撮影)

ゴンドラの終点で見た、サース谷の展望。
サース谷の展望

サース谷の最深部に、巨大な水がめ。
谷の最深部@サース谷

ベテランハイカーが行く。
ベテランハイカーが行く@サース谷

これにて、アルプス・ハイキングの全行程終了!
いや~、本当によく歩いた!
でも、まだまだ歩けた。この景色の前なら、きっといくらでも歩ける。

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旅日記-スイス | 18:15:56 | トラックバック(0) | コメント(0)
巨人との対面
ヴァリス・アルプスハイキングの基点の町であるツェルマットにやって来た。

早速食料調達をとスーパーに出掛けた時のこと。
スイスのスーパーでは、野菜や果物が量り売り式になっている物が多い。
計量はセルフで、買いたい物を量りに載せた後、
商品の値札横に付いていた番号を押すと、バーコード付きのシールが出てくる仕組みになっている。
その量りの前で、使い方がわからずに困っている男性がいた。
どこの国の人かはわからないが、聞いたことの無い言葉で何かブツブツと言っていた。
(ちなみに、僕も最初はこの使い方はわからなかった。地元の人のやり方を見て理解した。)

と、横へ何やら野菜を持って日本人の夫婦がやって来た。
彼はこの夫婦に、量りの使い方を尋ねた。
…ようだった。何と言っているかはわからなかったが。どうやら英語は話せない様子だ。
しかしこの夫婦は、彼に対して困った顔を見せたかと思うと、
何も喋らず、さっさと自分の計量を終えて歩いて行ってしまった。

こういう書き方をすると、「なんて不親切な日本人だ!」という感じだね。
でも、この旅に出る前の僕だったら、どうだったろう?
同じだったかもしれない。僕も見て見ぬフリをして逃げてしまったかもしれない。
そう、あの夫婦は「逃げた」んだ。
だって、ただでさえ自分の英語もままならない(…かどうか実際は知らないけど)のに、
それさえも通じない相手にどう説明すればいいの?
身振り手振りで?いや、でも通じなかったらどうしよう?恥ずかしいし。
きっとあの瞬間に、そんなことを考えたんじゃないかなぁ?

幸い、その抵抗は、既に僕の中から取り払われたようだ。
言葉の通じない人から、たくさんの親切を貰ってきた。
言葉が通じない人にも、たくさんのことを尋ねてきた。
言葉なんて通じなくたって、なんとかなることを体が覚えてくれた。
その外国人の彼はやはり英語が通じなかったが、
勢いそのままのボディランゲージでいちおう伝えることはできた。
やってみれば難しいことでも怖いことでもないんだけど、ちょっとした「慣れ」が必要なのかも。
小さなことだけど、これも1つ旅の収穫として持ち帰りましょう。

ツェルマットを基点に、3日間歩いた。
ここの見どころは何と言ってもコイツでしょう!

孤高の巨人・マッターホルン、見参!
孤高の巨人@ヴァリス・アルプス
まさに圧倒的な存在感。カッコえぇ…。

お花畑と巨人。
お花畑と巨人@ヴァリス・アルプス

登山列車と巨人。
登山列車と巨人@ヴァリス・アルプス

ZERO POINT!(マッターホルン編)
ZERO POINT with Matterhorn@ヴァリス・アルプス

巨人の鏡。
逆さマッターホルン@ヴァリス・アルプス

でも、こちらの鏡も美しい。
全てを映す鏡①@ヴァリス・アルプス
全てを映す鏡②@ヴァリス・アルプス

こちらも名峰・モンテローザ。
名峰・モンテローザ@ヴァリス・アルプス

氷河の迫力。
氷河の迫力①@ヴァリス・アルプス
氷河の迫力②@ヴァリス・アルプス

雲のフレーム。
雲のフレーム@ヴァリス・アルプス

青き水面から…。
青き水面の向こうに@ヴァリス・アルプス

流れ落ちる水と…。
流水@ヴァリス・アルプス

水着美女!
アルプスの水着美女@ヴァリス・アルプス
こんなアルプスど真ん中の池だけど、遊泳OKなのだ。

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旅日記-スイス | 18:00:17 | トラックバック(0) | コメント(0)
水難
事件が起きた。

ラウターブルンネンのキャンプ場で広げたテントの中。
夕立がやって来た。
これはグリンデルワルトに入ってから恒例になっているので、あまり気にしない。
ザーッと降るだけ降って、きっとまた明日の朝には青空が広がっているのだ。
まだ明るいうちにさっさと日記を付けて、早めに寝ちゃおう。

何気なく、僕の手がテントの布に触れた。
…あれ、湿ってる?

何となく気になって、他の面も色々触ってみる。
…うん、手が洗えそうなぐらい濡れておる。

そのうち、ポタポタと雫も落ち始めた。
そりゃさ、安いテントを買った僕が悪いんだけどさ、テントで雨漏りっておぃ…。
どうやら縫い方が粗いのか、縫い合わせの部分から水が漏れてきているようだ。
とりあえず外側にビニール袋を貼り付けて、一番漏れてくる入口の部分は応急処置したが…、
四隅にはできるだけ荷物を置かないようにする必要が出たため、
2人用テントなのに非常に窮屈な寝床になってしまったのであった。

さらに、これは別の日。
歩き過ぎで軽い靴擦れができたので、
絆創膏を出そうと、薬類一式が入っている袋を久々に開けた。

…袋の中まで濡れてる。
でも、常に濡れないような場所に置いておいたし、ちょっとぐらいの水なら防げる袋のはずなのに?
オカシイなと思いつつ、中身をチェック。
紙箱はほとんどダメになっていたが、幸い中身はほとんど問題無し。
使い物にならなくなったのは、蚊取り線香の一番上の1枚だけだった。

そんな中で、一度も使っていない「マキロン」がやけに軽いことに気付いた。
あ、袋が破れてる…。
しかも、フタも空いてる…。犯人はお前か!
原因予測。普段この薬類の袋はテントに置いて山に上がっているのだが、
一度だけ、ラウターブルンネンに移動した日だけ、全ての荷物を持って山に上がったことがあった。
その時の気圧の変化に耐え切れず、袋が破裂した?
ほら、よくポテチの袋が山の上でパンパンになったりするでしょ?
3,000mまで一気に上がったら、有り得ない話では無いと思うんだけど。

…なんて、こんなしょーもない話を「事件」なんて言ってられるんだから、
僕の旅は平和なもんだなぁ…。

さて、ベルナー・アルプスを堪能した後は、南のヴァリス・アルプスへ!
…と行きたいところだったが、その前にちょっと寄り道。
アレッチ氷河という、ベルナー・アルプスのユングフラウから南に流れ落ちる巨大な氷河を見に行くことにした。

実は、ベルナー・アルプスの北側(つまり、グリンデルワルト側)からは、
登山列車で登れるユングフラウヨッホという超有名な展望台があって、
そこからこのアレッチ氷河の源流を見ることができるのだが、僕はここに行かなかった。
理由は3つ。
値段が高過ぎることと、
展望台から歩いて下りられないこと(標高が高過ぎて、完全に雪山の中になってしまうため)と、
氷河の方向が逆光になってしまうこと、だ。

乗ってないけど、被写体にさせて頂いたユングフラウ登山鉄道。
ユングフラウ登山鉄道①
ユングフラウ登山鉄道②


実はユングフラウヨッホに限らず、グリンデルワルト側の展望スポットは、
ベルナー・アルプスの山々を南~東方向に見る場所が多い。
(山の北側に町があるわけだから、当然と言えば当然なんだけど)
つまり、午前中から日中にかけて逆光になってしまうわけ。
ならば午後~夕方に行けば良いということなんだけど、
前述の通りで、僕が訪れた期間は昼から雲が張ってくるパターンばかりだったのだ。

ならば、と言うことでやって来たのが、
アレッチ氷河を南側から眺められる展望ポイント・エッギスホルン山頂。
フィーシュという麓の町から、山頂近くまでロープウェーで一気に上ることができる。
余談だが、このフィーシュという町のキャンプ場が、
スイス滞在中の最高値であった。(1泊だけで済んで良かった…)
それでも、ここに来た価値は十分にあった。

女性の髪のように滑らか(と、よく例えられる)なアレッチ氷河。
アレッチ氷河大展望①
アレッチ氷河大展望②

山道で見つけた、水の祠。
水の祠@アレッチ

満足な寄り道を終えて、次はいよいよヴァリス・アルプスへ!
僕がスイスで最も楽しみにしていた場所。あの巨人が待っている…!

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旅日記-スイス | 17:20:41 | トラックバック(0) | コメント(0)
チョコとバナナでハイキング
もう最初に書いてしまうけど、
スイス・アルプスの空は、僕に微笑んでくれるどころか、笑いっぱなしだった。
マイエンフェルト日帰りの翌日、スイスに再入国してから抜ける日まで計13日間、
朝に霧が出たり、夕立が来た日はあれど、日中に晴れ間が出ない日は無かった。
僕の笑いもまた止まらなかったのは言うまでも無い。(笑)
おかげで休養日が全く作れず、僕の足は半分嬉しそうに悲鳴を上げていた。
それでも、無事に歩き通してくれた丈夫な両足に感謝。
(ただでさえ太い足がまた一段と太くなった気がするのは、気のせいじゃないような…)
写真の量も膨大になってしまい、ここに載せるものを選ぶ作業も手間取った。これも嬉しい悩みね。

スイスにいる間だけは、「旅人」を一時休業するつもりで考えていた。
他の国を訪れる時のように、
何があるかわからない世界へ飛び込む際の期待とか心持ちとはちょっと異なり、
「アルプスの山々を歩きに来た」という目的が最初からハッキリとあった。
「ハイカー」スタイルの「旅行者」として、
ここだけは、何も考えなくてもいい、ただ純粋に、
憧れの大自然を全身で目一杯感じて来ようと思っていた。

だから、最初は写真だけの日記にして終わらせようかなぁと思っていたのだけど…、
やっぱり感じたことは書いておこう。時間のある方はお付き合い下さい。(笑)
大して内容の無い文が多いんだから、もうちょっと文章をまとめる能力が欲しいぞ!

------------------------------

サルガンス ⇒ チューリヒ ⇒ ルツェルン ⇒ インターラーケン と列車を乗り継ぎ、
最初の目的地であるベルナー・アルプスの観光拠点の町・グリンデルワルトへやって来た。

列車の中で、検札にやって来た車掌さんの挨拶が人によって違う。
フランス語であったり、ドイツ語であったり、イタリア語であったり…、
多言語国家らしさを感じる一面だ。
また、その車掌さんが切符をチェックするついでに、
次の列車の乗換駅まで丁寧に教えてくれたりする。
それでなくても、スイスの列車内は席の横にも路線図が付いていたりするのに…。
これは観光大国らしい一面。

さて、グリンデルワルト。
南にベルナー・アルプスの4,000m級の山々を見上げる谷に開けた小さな町。
実はマイエンフェルトもそうだったし、この後訪れた町もそうだったのだが、日本人多過ぎ!
そのほとんどがオジサマオバサマのツアー軍団なのだが、
メインストリートでも、スーパーの中でも、カフェを覗いても、日本人の比率が圧倒的に高い。
町では日本語の文字を見かけることも多いし、
日本人による日本語観光案内所なんてものもある。
さらに驚くべきことに、乗り物の駅によっては、日本語の案内が流れることもある。
ただでさえ、3~4ヶ国語の案内を流さなきゃいけない国なのに…。

ここでスイスの物価の話。
僕は旅でかかる費用を、宿泊費、交通費、食費、その他雑費の4つに大きく分けているのだが、
このうち宿泊費は、前々回の日記で書いた通り、テント泊で節約することにした。
キャンプ代はけっこう値差があって、
今回約2週間滞在した中での最安は10フラン、最高は26フラン(!)だった。
(僕は1フラン=100円で計算してたけど、今は90円ぐらいですな。円高万歳!)
安くても高くても、きれいなシャワー室が当然のごとく完備されているし、
場所によってはレストランやバーも併設されていたり、快適そのものだった。

次に交通費だが、これも前回書いた通り、スイスカードで全て半額になる。
それでも、登山列車やロープウェーで山に1回上がるのに、(半額で)15フラン前後かかるのだが…。

そして食費。
通常の場合、僕はあまり観光にお金を使わない分、
食事(&お酒)に関してはできるだけその土地のものを味わいたいので、
必要以上には節約し過ぎないようにしているつもりだが、
スイスに関しては、チーズフォンデュぐらいしか名物が思い浮かばないし、
一人で食べられるものでもないので、ここだけはひたすら節約モードに入った。
レストランのメニューを見ると、サラダやスープ1品で5フランを軽く超えてくる…。
マックのハンバーガーで2.5フランだったかな?
でも、有り難いことにスーパーがどの町にも必ずあって、土日も営業してくれていることが多い。
500g~1kgのバゲットパンは2フラン前後で買えるし、
スイスらしく、チーズなどの乳製品の値段はかなりお手頃。味もけっこうイケル。
それと、いつもは購入していることが多い飲料水が、ここでは不要。
天然水の宝庫なんだから、ペットボトルを持ち歩いていれば常に美味い水が飲める。
というわけで、外食しなければ、他のユーロ圏の国々と出費はさして変わらなかった。
意外と行けるぞ、スイス貧乏旅行!

ところでスイスは、ミルクチョコレートが生まれた国でもある。
僕は甘いものを普段あまり欲しない方だが、別に嫌いってわけでもない。
で、チョコレートに関しては、ちょっと好みがうるさい。
だいたい海外のお土産でもらうような値が張りそうなチョコレートほど、甘過ぎる印象があって苦手。
日本製の、特にロッテの製品をこよなく愛している。
ガーナミルクが最強。次いでクランキー。
…なんて話は置いといて、スイスのチョコだ。
スーパーのチョココーナーには、100gの板チョコがズラリと並ぶ。
一番安いのは、0.45フランから!
最安から2フランぐらいのものまで試してみたが、1フラン前後のものでかなり満足。
さすがに本場の実力なのか、恐らくミルクの使い方が上手いんだと思う。
海外製のチョコで、こんなに飽きずに食べられる味があるとは意外だった。

高カロリーのチョコレートは、ハイキングと相性が良い感じがする。
試しに山で食べてみたのだが、僕の体にはかなりの回復効果を発揮してくれた。
それと合わせて、バナナ。
チョコと組み合わせて、腹持ちもいいし、エネルギー補給もバッチリだし、
この2つがハイキングには欠かせないアイテムとなった。

グリンデルワルトを含め、ベルナー・アルプス周辺に滞在していた頃はほとんど、
朝起きると快晴、昼過ぎに雲が広がってきて、夕方から雨が降ったり止んだり、のパターンだった。
つまり、朝が勝負。毎日始発に乗り込んで山に上がった。

スイスの場合、バスや登山列車、ロープウェーなどの交通手段で、
一気に3,000m前後まで上がることができるため、
ほとんど登ることなく、誰しもが絶景の展望ポイントに辿り着くことができる。
ここで強調したいのが「誰しも」なのだが、
老若男女を問わないのはもちろんのこと、
3,000mという世界の中で、犬を連れて歩く人、ベビーカーを押して歩く人も見かけるのが面白い。
本当に、誰しもが楽しめる場所になっているのだ。
山道の案内表示も分岐点には必ずあって、非常にわかりやすい。
それでいて、道は必要以上に舗装などしていない。
誰でも歩けるハイキングコースと思って少々ナメていた部分もあったのだが、
一部の初心者向けルートを除いては、意外と本格的な「登山道」だったりする。
スペインでトレッキングシューズを買っておいて大正解だった。
普通のスニーカーでは、恐らく足がもたなかった。

僕は毎回片道切符で山に上がり、夕方までに歩いて下りる、という歩き方を取った。
多くのツアーで来ている日本人旅行グループは、
この展望を楽しんだ後、また乗り物で山を下りて行くのか、
いざハイキングルートに入ると、日本人を見かける率がガクッと下がる。
もちろん旅行のスタイルはそれぞれなんだけども、やっぱり勿体無いなぁ…と思ってしまう。
確かに展望ポイントからの眺めは、それだけでも素晴らしい。
でも、僕がハイキング中に見つけた花々も、山の表情の変化も、
行き交うハイカー達との笑顔のやり取りも、
彼らは楽しめずに終わってしまうのだ。

グリンデルワルトを基点に歩いたのは3日。
その後1本東側の谷にある町・ラウターブルンネンに移動して、そこを基点にさらにもう1日。
ここから載せるのは、その計4日分の写真。

登山列車と、その向こうに谷の町・グリンデルワルト。
登山列車の向こうに、谷の町@ベルナー・アルプス

ベルナー・アルプスの三名山揃い踏み!
三役揃い踏み!@ベルナー・アルプス
左から、アイガー、メンヒ、ユングフラウ。

平和なお花畑のバックに、魔の山・アイガー。
お花畑とアイガー@ベルナー・アルプス

ZERO POINT!(アイガー編)
ZERO POINT with Aiger@ベルナー・アルプス

魔の壁。
魔の壁@ベルナー・アルプス
※有名なアイガー北壁ではありません。これも大絶壁には違いないけど。

地獄の白い蜘蛛。(…のはず)
地獄の白い蜘蛛@ベルナー・アルプス
アイガー北壁登攀の最大の難所として知られる場所。
いったい、今まで何人の命を奪ってきたのだろう…。

V字谷。
V字峡谷@ベルナー・アルプス

大峡谷。この谷の下に、ラウターブルンネンの町がある。
大峡谷①@ベルナー・アルプス
大峡谷②@ベルナー・アルプス

ユングフラウ。この山も絵になるねぇ…。
お花畑とユングフラウ@ベルナー・アルプス
小休止@ベルナー・アルプス
雪解けの小川@ベルナー・アルプス
逆さユングフラウ@ベルナー・アルプス

癒しの水。
癒しの水@ベルナー・アルプス
雪解け@ベルナー・アルプス

一軒家。
緑の中に一軒家①@ベルナー・アルプス
緑の中に一軒家②@ベルナー・アルプス
お花畑に一軒家@@ベルナー・アルプス

登山道を行くハイカー。
ハイカー、山道を行く@ベルナー・アルプス

大雪渓を行くハイカー。
ハイカー、大雪渓を行く@ベルナー・アルプス

女性サイクリスト。
女性サイクリスト@ベルナー・アルプス

笑顔が弾ける場所。
笑顔の弾ける場所@ベルナー・アルプス

テーマ:海外旅行記 - ジャンル:旅行

旅日記-スイス | 17:00:51 | トラックバック(0) | コメント(0)

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