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joplus

Author:joplus
「もっと世界を見てみたい!」
という単純な理由で、
世界経済危機をものともせず…
否、ただ歯止めがかけられず、
会社を辞めて旅に出た浅はかな男。

でも、いつ終わるかわからない人生、
やりたいことをやりたい時に、
楽しめるだけ楽しまないと♪
…と、勝手に開き直ってる若造です。

たくさんの「違い」に出会うため、
風と気の向くままに歩き回ります。
キーワードは、「自然体」。
できるだけナチュラルな心で、
「違い」で溢れた世界に浸って来たいと思います。

(画像 : photo by たびかめ氏)

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悲しい歓迎
この旅を始めた時から、
中国を再訪する時の最初の日記のタイトルは、「我回来了(=ただいま)!」にしようと思っていた。
空路でなく陸路で、しかも中国の西の果てに入ることで、「帰って来た!」という感慨が欲しくて、
キルギスに飛んで来るという妙なルートを取ったのは、そんな自己満足のためでもあった。

しかし、そのタイトルは使えない。
半年振りの中国への入国を果たしたその時、僕は「我回来了!」と言えなかったから…。

オシュの国際バスターミナルで僕を待っていたのは、久方振りの寝台バス!
寝台バス特急カシュガル行き!
行先表示に漢字があるだけで嬉しくなったりして。
これに乗るのは去年の夏以来、約1年振り。
この寝台タイプ、未だに中国以外では見たことが無いねぇ。
聞くところによると、タイやインドにもあるらしいけど。

夜20時発の予定だったが、時間になっても運転手がやって来ない。
まぁ、どうせ国際バスなんてそんなもんだろうと思ってたので、そこは気長に待つ。
それより気掛かりは、まだチケットを入手していなかったこと。
夕方にターミナルへ来た時から、窓口に誰も人がいないのだ。
売店の兄ちゃんや有料トイレの集金係のおばちゃんに尋ねてはみたが、
「後で買えるから大丈夫。」と言われるのみ…。
案の定、バスの運転手がようやく来たのはいいが、窓口はやはり閉まったまま。
これで乗れなくなったらシャレにならないので、
ちょっと大袈裟に焦ってみせて、トイレのおばちゃんに窓口の人間を探しに行ってもらった。
すると、10分もしないうちに窓口の姉ちゃんを引っ張って来てくれた。
仕事すっぽかしでどこかでのんびりしていたようだ。まったく…。

なんとか無事に乗り込めたバスは、1時間強遅れてオシュを出発。
国境の峠へ向かう道はかなりの悪路だった。
揺れに揺れるので、ベッドの上で体が跳ねてしまい、全く寝られたもんじゃない。
バスは明け方前にキルギス側の国境に到着。
国境が開くのが朝8時のため、ここでようやく少し眠ることができた。

朝。キルギス出国は、無言でスタンプを押されるのみで終了。
さぁ、いよいよ中国へ!
ここまで、僕のテンションは上がる一方だったのだが…。

中国側国境に着いた時から、異様な空気だった。
約10m間隔で、ライフルを腰に構えた武装警官がバスを囲むように立っている。
まずはそこに乗客全員及び手荷物を降ろさせられた。
そして、先程から立っている監視役とは別に総勢10数人がやって来て、念入りなチェックを始めた。
手荷物の中身を全て開けさせて、カメラのデータや洗面用具の匂いまでチェックするのは当たり前、
散々荷物をひっくり返された挙句、「謝謝」の一言も無い。
バスの中では、シーツの裏まで1枚1枚捲って見ているようだった。

例の暴動事件の後なので、警備が厳しくなっていることはある程度予想していたので、
少々対応の悪さを感じつつも、ここまでは僕も我慢できる範囲だったのだが…。

一緒にやって来たセルビア人の旅人が、荷物チェックの後に、別室に呼ばれた。
15分程して戻って来た彼の様子は、怒り心頭であった。
DVDに焼いていた写真データを全てチェックされた挙句に、
ガイドブックの地図を破り取られて返されたらしい。
恐らく世界一有名なガイドブックである、「Lonely Planet」の中国版の地図をだ。
彼の予想では、その地図には台湾を中国の一部として載せていなかったからではないか?と。
メインの地図だけでなく、各省別のページのトップにある小さな地図まで、
ご丁寧に破り取られていた。

はっきり言って、クレイジーとしか言いようがない行為だと思う。
世界中で何万冊と売られているガイドブックのたった一冊を、
一旅行者の手から奪い取って傷付けて、何がどうなるというのだろう?
旅人にとって地図がどれほど大事なものか、普通の人間なら理解できるはずである。
訪れる者の心など、まるで考えていない。
僕が見た彼ら警官の目はどこまでも冷たく、その行為も含め、まるでロボットだと思った。

バスの横に立っている看板にある「Welcom to China」の文字が空しく映る。
「これが中国の歓迎か!俺は奴らが憎いよ。」と怒る彼。
気持ちはわかる。僕だって悔しいし、腹立たしい。でも、それ以上に悲しかった。
初めて中国を訪れる彼が、これでこの国を嫌いになってしまったらと思うと…。
僕は彼に、「この国に暮らす一般の人々まで嫌いにならないで欲しい。」とだけ願った。
ただ、そんなことは僕などに言われるまでもなかったようで、
この後訪れたカシュガルの町を、彼はとても気に入ったようである。良かった。

再び荷物と乗客を乗せ終えたバスは、キルギス側より数段キレイに整備された道を行く。
やがて1時間程して、小さな食堂の前に止まった。
そういえば、昨日の夕方から何も食べていない。
気分は暗くなったままだったが、とりあえず食べて元気を出そうと思った。

半年振りの中国の最初の食事は、毎度お馴染みの「ラグメン」。
半年振りの中国メシ
キルギスのそれと味や見た目は似ているが、やはり中国。
ナンを食べる余裕を与えてくれない、その「盛り」っぷり。軽く倍はありそうだ。
そして、フォークが箸に変わる。

セルビア人の彼も箸でトライ。
ラグメンとセルビア青年
ちょっと表情が固いけど、まだ怒ってる?
箸は意外に上手く使ってたね。
セルビアでも中華料理屋は多いようで、箸を使うのは初めてじゃなかったとか。

さすがに空腹だったようで、夢中で食べきってしまった。
満足して店を出ると、不思議と気分がすっかり明るくなっている。
またしても、僕に元気をくれたラグメン。
ここでようやく、僕は小さく呟いた。

「我回来了。」

満腹後の車窓から。
国際バスの車窓から

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旅日記-中国① | 19:25:50 | トラックバック(0) | コメント(2)
南北チャイ比べ
週2便しかない中国行きのバスを待つため、
キルギス南部にあるオシュの町で1日時間ができた。
特に見るものも無いかな?と思っていたのだが、
多少余ったお金で買い物や食べ歩きを楽しむ余裕があったため、
バザールをぶらぶらするだけで十分楽しめた。

ビシュケクのバザール以上に庶民的な雰囲気。
中東のツーリスト向けになってしまった多くの有名なスーク(市場)に比べると、
売る側も全然しつこくないし、のんびりと雰囲気や会話を楽しめる。

…と、歩いていたら、いつぞやに買った安物スポーツサンダルの、
足首を止める部分が壊れてしまった。
最初はちょうどいいから代わりを探そうと思ったのだが、
パッと見、靴屋を覗いてもスポーツサンダルタイプのものが見当たらない。
そこで、街頭でパラソルを開いて仕事をしている靴修理屋さんにお世話になってみることにした。
サンダルの壊れた部分を見せて、「直せる?」とジェスチャーすると、
無言で頷き、ものの5分もかからずにしっかりと縫い込んで返してくれた。
しかも、痛み始めていた別の部分まで補強してくれるサービス。
愛想の無いおばちゃんだったけど、黙々と仕事している姿もまた良かった。

黙々と仕事を進めるプロのおばさま。
靴修理職人のおばさま@オシュ

炎天下のバザール散歩に疲れたら、お茶屋さんで小休止。
暑く乾燥した気候には、やっぱり甘~いチャイが良く合う。
…のだが、チャイのポットとグラスと一緒に砂糖が出て来なかったので、
店員のお姉さんを呼んで砂糖を入れるジェスチャーで「シュガー、シュガー」とアピールしたら、
お姉さん&周りの人たちにメッチャ笑われた。
最初は、ジェスチャーが可笑しくて笑われたのかな?と思ったら、
お姉さん曰く、どうやら砂糖を置いていないらしい!
これはビックリ。
ビシュケクでは、いつもたっぷりの砂糖が盛られた皿が出されて、
地元の人もバサバサ入れて飲んでいたからだ。
オシュの人たちは、ノンシュガーで飲むのか…。
同じ国の中で、こういう違いが見られるのって面白いな。
ちなみにこの後、気を利かせたお姉さんが、
バザールのどこかから角砂糖を調達して持って来てくれた。
うん、僕はやっぱり甘い方が好き。

キルギス式チャイ。これは紅茶だが、緑茶もポピュラー。
ノンシュガーチャイ@オシュ

キルギス最後の食事は、食堂で見つけた肉詰めで。
キルギス版肉詰め@オシュ
キルギスに入ってから色々食べたけど、これがベストかも。
トルコで食べた肉詰め同様、中身は肉のミンチと野菜と米なんだけど、
煮込むスープの味付けが違って、こちらは鶏ガラのようなさっぱり味。

食堂のおじさま。ラストに美味いメシをありがとう!
食堂のオヤジ殿@オシュ

予備知識も無く、特別期待も無くやって来たこの国。
英語が話せる人はほとんどおらず、
ロシア語の会話本を持っていなかった僕はかなり苦戦を強いられたけれど、
それでも親しみを持って接して来てくれる人がたくさんいて、思った以上に気に入ってしまった。
実はキルギスには、もっとたくさんの美しい自然で溢れた見どころがあって、
トレッキング好きとして訪れてみたくなる場所も探せばいくらでも見つかりそうだったのだが、
そこに行く交通手段やトレッキングルートが整備されているとは言えない上、
何より情報が少ないため、個人で訪れるのは難しかった。
中には個人でトライしている人もいたけれど、やはりリスクを考えると僕は怖くて、
アラティン・アラシャンへ行って帰るのが精一杯だった。
どうしても比べてしまうのだけど、改めて、やっぱりスイスって凄いよなぁと思うのだった。

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旅日記-キルギス | 19:15:49 | トラックバック(0) | コメント(0)

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