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joplus

Author:joplus
「もっと世界を見てみたい!」
という単純な理由で、
世界経済危機をものともせず…
否、ただ歯止めがかけられず、
会社を辞めて旅に出た浅はかな男。

でも、いつ終わるかわからない人生、
やりたいことをやりたい時に、
楽しめるだけ楽しまないと♪
…と、勝手に開き直ってる若造です。

たくさんの「違い」に出会うため、
風と気の向くままに歩き回ります。
キーワードは、「自然体」。
できるだけナチュラルな心で、
「違い」で溢れた世界に浸って来たいと思います。

(画像 : photo by たびかめ氏)

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寂しいベストシーズン
標高7,700mを超えるラカポシ山のベースキャンプに日帰りトレッキングできると聞き、
基点になる町であるミナピンにやって来た。
カリマバードの宿にあった情報ノートで見つけた宿に来てみたところ、
去年オープンしたばかりのきれいな宿なのに値段は安いし、
食事もボリュームたっぷりで美味しい。

宿のウェルカムチャイ。甘~いミルクティー。
パキスタン流ミルクチャイ@ミナピン

宿のディナーセット。見ての通り、ボリュームたっぷり!
セットミール@ミナピン
サラダに、キャベツの炒め物に、野菜カレーに、ライスとチャパティ(薄焼きパン)。
そういえば、パキスタンに入ってから食べ物の写真を全然載せてなかった…。
フンザ周辺の宿では、夕飯にこのようなセットメニューを用意してくれるところが多い。
カリマバードの宿の食事が本当に美味いのだけど、
いつも停電していてまともな写真が撮れないんだよな…。
町の食堂などでは、豆や野菜のカレーをメインに扱っているところが多く、
インディカ(長粒)米の白飯やチャパティと一緒に食べる。
ミルクティーといいカレーといい、インドの食事とそっくりなのですな。

さて、文句の付け所の無いこの宿だが、客が僕以外誰もいない。
しかも、宿帳を見たところ、ここ2週間誰も来ていないようだった。

フンザは、今がベストシーズン。
春の花咲く季節も魅力的だが、まだ雪が残るためアクセスが難点になる。
気候的には夏が一番天気が安定していて、
実際に僕が来てから晴天率は100%で、トレッキングには最高の季節なのだ。
なのに、この辺りの観光の中心であるカリマバードでさえ、宿はどこもガラガラだった。

恐らく、パキスタン全体が危ないイメージになってしまい、観光客が減っているのだろう…。
実際、西部のアフガニスタン国境付近や、南部の広い地域については、
今も多くの旅人が危険と判断して敬遠しているのは確か。
かつてパキスタンからイランに抜けるコースは、ユーラシアを横断する旅人の定番ルートだったが、
今はそのルートを使う旅人も激減している様子だ。

数年前の宿帳を見せてもらうと、たくさんの日本人がフンザを訪れていたのがわかる。
カリマバードの町を歩いていると、たくさんの日本語の文字を見つけることができるように、
かつては日本人の旅人で賑わっていた場所でもある。
その頃を知る町の人たちは、「最近は日本人が少なくなって…」と寂しげに呟いていた。
このままの状態で、彼らは商売を成り立たせていけるのかな…?ちょっと心配。
フンザに関しては治安の問題は無いと言っても良い場所なので、
もっとたくさんの人に来て欲しいと思うけれど、
国全体における情勢が良くならない限りは、なかなか難しいだろうな…。

さて、本題のトレッキング。
ベースキャンプ周辺の展望は、確かに素晴らしかった。
かなりハードな道のりを登って来たのに、まだ遥か高くそびえるラカポシの峰。
南に目を向ければ、巨大な氷河が連なる世界。
でも、何かが物足りない。
…と言うのは、そこに至るまでの道が単調に感じてしまったから。
どうせ長い距離を歩くなら、その時間も楽しめる道が好きなんだよね。贅沢な話だけど…。

まだまだ遥かに高い7,788m峰、ラカポシ。
まだまだ高い7,788m@ラカポシB.C.

圧巻の大氷河。
圧巻の大氷河@ラカポシB.C.

大氷河に乗っかる山々。
大氷河に乗っかる山々@ラカポシB.C.

崩れそうな石小屋。
簡素な石小屋@ラカポシB.C.

ところで、このトレッキング終了後に、パキスタンに入って初めての雨がやって来た。
雷を伴った強い雨は、夜中まで降り続けた。
翌朝になって、空には青さが戻っていたが、
カリマバードに戻るため乗合バスに乗って行くと、ハイウェイが崖崩れで塞がっていた。
元々岩肌むき出しの道なので、さもありなんと言ったところではあるのだが…、
崩れた時に車や人が通っていたらと思うと、ゾッとする。

豪快に埋められた道。この左は断崖絶壁。
大崩落の道@カラコルムハイウェイ

「やれやれ、またか。」と、車を諦めて徒歩で土砂や岩の山を越えて行く地元の人々。
乗り越えて行く人々@カラコルムハイウェイ

恐らく、今回のようなまとまった雨が来る度に、
道を塞がれては土砂をどける作業を繰り返しているのだろう。
便利になるのが全て良いとは思わないし、
こんなのんびりした雰囲気が良いところでもあるのだけど、人の命が関わる話。
こういった災害に慣れてしまっているのは、あまり好ましい傾向とは思えない。
今は未舗装の道路部分を整備する工事がハイウェイの至るところで進められているが、
土砂災害を防ぐ作業の方が先決ではなかろうか?と思ってしまう。
こういったところに、日本の援助をかけられないものなのかなぁ?(そんな余裕は無いか?)
災害対策に関しては、特に日本は得意分野だと思うのだが…。

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その後、昨日の昼にカリマバードへ戻ってきました。
今日はパキスタンに入って初めて、朝からどんよりとした雲に覆われた天気。
トレッキングに疲れた体を休めたいところだったので、ちょうどいいかな。
…と思って昼からネットしてたら、やっぱり晴れてきた。
せっかくなので、この更新が終わったところで、最後の散歩に行ってきまする。

夏休みはもう十分に満喫できたので、そろそろフンザを離れます。
明日にはスストへ移動し、明後日のバスで再び中国へ戻る予定です。
例によって、その後はしばらくネットが使えなくなると思います。
ブログの更新を再開できるのは、3週間後ぐらいかな。
メールの返信も遅れてしまいますので、少々ご迷惑をお掛けしますが、
苦情については中国政府へお願い致します。(笑)

ではでは皆さま、ごきげんよう!

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旅日記-パキスタン | 14:15:33 | トラックバック(0) | コメント(2)
トレッキング休養デー
グルミット滞在中に、1日休養日を設定した。
…と言っても、結局は坂の多い町中をぶらぶらしていたので、
あまり足の休養にはならなかったのだが。

町を見下ろす山々。カリマバードに負けず劣らずの絶景に囲まれている。
グルミットを見下ろす山々

夏の花と、万年雪。
夏の花と万年雪@グルミット

日向ぼっこ中のアンズたち。
日向ぼっこアプリコット@グルミット
この地域には、アンズの木がいっぱいあって、今はちょうど収穫シーズン。
干しアンズも良いけれど、生のアンズがハマる。
完熟のものは甘いジュースがたっぷり詰まっていて、歩き疲れた体に最高。
春にはフンザの谷一面がアンズの花でいっぱいになり、
その写真を見ると、まさに「桃源郷」と呼ばれる由縁がわかる。

パキスタン流ドハデトラック。
ドハデトラック@グルミット

町の子どもたち。「One photo, please!」と寄って来る子がいっぱい。
写真好きな子どもたち①@グルミット
写真好きな子どもたち②@グルミット
写真好きな子どもたち③@グルミット
写真好きな子どもたち④@グルミット

散歩中に、1人の12歳の少年と出会って仲良くなった。
名前を聞いたのだが、発音が難しくて覚えきれない。
「○○ダル○○」と言っていたので、僕の中は勝手に「ダル君」と覚えることにした。
彼の家に呼ばれて、チャイ(ミルクティー)を1杯頂くことに。
チャイのカップと一緒に出された白い粉をたっぷり入れようとスプーンいっぱいに掬ったら、
慌てて止められ、代わりにダル君が軽く一掬いだけ入れて溶かしてくれた。
僕はいつも通り甘~くしようと思ったのだが、この粉は塩だった!
この地域には、塩を入れてチャイを飲む習慣があるらしい。
大盛一杯入れていたら大変なことになっていた…。
塩入りチャイの感想は…、味はともかく、逆に喉が渇きそう。
やっぱり僕は紅茶に関しては甘い方がいいや。

塩チャイを啜るオトナなダル君。
オトナのチャイタイム@グルミット

ダル君は、この歳にしてかなり英語の会話ができる。
ちょっと興味が沸いて、彼が学校で使っている教科書を見せてもらった。
これが意外とレベルが高い。日本なら、中学3年生向けぐらいの内容かと思う。
彼は自分でも英語の勉強が好きだと話しているから、特に優秀な方なのだと思うが、
他の子ども達を見ていても気軽に英語で話し掛けてくることが多いのは、
この教科書を見て納得できた。

チャイを頂いた後、ダル君と一緒に町の中心に遊びに行った。
この日はバレーボールの試合が行われていて、たくさんの人が観戦に詰め掛けていた。

広場に手作りのコート。
手作りバレーボール大会@グルミット

試合内容は、ラリーがしっかり続いていて、けっこうレベルが高かった。
色んな国を見てきて、街中でバレーボールを楽しんでいるのを見たのはこれが初めてだったのだが、
パキスタンってバレーボールが強い国なんだっけ?

観客席で試合を楽しんでいたら、
ダル君の前に、同い年ぐらいの男の子が2人やって来た。
彼らは何やら一言二言喋ったかと思うと、突然ダル君の頭を引っ叩き、笑いながら立ち去って行った。
優秀なダル君は、ひょっとしたらイジメられっ子なのかもしれない。
(イジメと言っても、今の日本のような陰湿な感じはしなかったが…)
一瞬、ダル君の友達としてやり返してやろうか?と思ったが、
ここで僕が出しゃばるのも大人気ないと思い、踏み止まった。
それに、賢い彼なら自分で何とかできる気がした。
「Don't worry, you are clever boy!!」
…と励ましてみたつもりだけど、伝わったかな?

夕方になり、宿に戻って来る途中、
今度は道端で呼び止められたおじさんと仲良くなり、再び家に呼ばれてチャイタイム。
こちらのチャイは、甘~いミルクティーだった。

このおじさんから、いつかシリアで耳にしたあの言葉を再び聞くことになる。
中国やパキスタンの抱える民族や領土の問題の話題になった時のこと、彼が突然こう語り出した。
「世界の全ての人々の祖先は2人の人間、すなわちアダムとイブなんだ。
 だから、私達も、世界の全ての人々も、本当は家族なんだよ。」
この国で、またこの言葉が聞けたことを、僕は嬉しく思った。

平和を語るおじさま一家。
平和を愛するおじさま一家@グルミット

ゴツゴツ山の夕暮れ。
ゴツゴツ山の夕暮れ@グルミット

テーマ:海外旅行記 - ジャンル:旅行

旅日記-パキスタン | 13:50:27 | トラックバック(0) | コメント(0)

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