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joplus

Author:joplus
「もっと世界を見てみたい!」
という単純な理由で、
世界経済危機をものともせず…
否、ただ歯止めがかけられず、
会社を辞めて旅に出た浅はかな男。

でも、いつ終わるかわからない人生、
やりたいことをやりたい時に、
楽しめるだけ楽しまないと♪
…と、勝手に開き直ってる若造です。

たくさんの「違い」に出会うため、
風と気の向くままに歩き回ります。
キーワードは、「自然体」。
できるだけナチュラルな心で、
「違い」で溢れた世界に浸って来たいと思います。

(画像 : photo by たびかめ氏)

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大自然の儀
運良く辿り着くことができたラルン・ガル。
その広大な僧坊群を1日中歩いているだけで、僕は十分に満足だったのだが、
さらにもう1つ、ここで予期していなかったものを見るチャンスを得た。

地元の人は、「天葬(ティエンザン)」と呼んでいた。
有名な、チベットの「鳥葬」である。

チベット(自治区)の西部でそれが見られることは知っていたのだが、
まさか四川省内のこの地でも行われているものとは思っていなかった。
これも運良く、ここへ連れて来てくれた運ちゃんが教えてくれた。

天葬は(恐らく)毎日14時頃から行われていて、
場所はラルン・ガルの僧坊群からは離れた丘にあるらしい。
僕らがラルン・ガルへ着いたその日、
例のポールの友人の軍医さんがチャーターしている車で一緒に行こうという話になった。
(彼女は、前日夕方のうちにラルン・ガルに入って泊まっていた。)

ひとまず彼女と合流したのがちょうど正午頃。
ここで、彼女の友人らと共に昼食を取ることになったのだが、
店に入ったのが既に13時近く。時間が押している。
なのに、ここで中国流接待。
確実に食べ切れない程の品数の炒め料理を頼んだ上に、スープまで注文。
昼時の店はチベット僧の客で大混雑している中、
彼女は何度も何度も「快点(クァイディエン = 早く)!」と店員を急かす。
店員も他の客も、明らかに白い目でこちらを見ていた。
そして当然のごとく、料理は余る。
彼女が悪い人というわけじゃなく、ある意味非常に中国らしい一幕なのだが、
どうしてもこの習慣だけは受け入れ難い…。

ともあれ、ようやく食事を終えて車に乗り込んだ。
…が、今度は天葬場への行き方が誰もわからないとな。
のんびりメシ食う前に調べんかい!
いい加減このペースに疲れてきたので、僕はここで車を降ろさせてもらった。
天葬に興味はあったが、それよりこの時は、
自分の気の向くままにこの僧坊群を歩き回ってみたかった。

こうして、一旦は天葬を諦め、翌日は先へ移動するつもりで乗合タクシーも見つけていたのだが、
夕方に宿で出会った上海からの旅人の女の子が、
翌日天葬を見に行くので一緒に行かないかと誘ってくれた。
ここ数日の回り道で、だいぶ予定をオーバーしているし、
先を考えると移動すべきなのだが…、えぇい、やっぱもう1泊しちゃえ!
なかなか無いチャンスを二度も逃すのも惜しかったし、
何より僕はここが本当に気に入ってしまって、
もう1日でも2日でも泊まってみたい気持ちだったのだ。

珍しく、宿の部屋を撮ってみた。お香もたかれ、なんとも落ち着く…。
尼さんの宿②@ラルン・ガル

宿を仕切る尼さん。
尼さんの宿①@ラルン・ガル
チベット仏教のことを色々教えてくれたり、とにかく親切で優しい女将(?)さん。
この雰囲気もあって、ついつい連泊しちゃったんだな…。

翌日になるとさらに人は増え、
最終的には満員で1台の車をチャーターし、天葬の丘へと向かった。
定刻とされる14時までは、まだ1時間近くあったが、
丘の上では、早くも「エサ」を待ち詫びている鳥共が待っていた。

死に群がる者達。
死に群がる者①@色達

「死体を喰らう」と言うとイメージが悪いけど、ちょっとカッコ良くも見える…?
死に群がる者②@色達
死に群がる者③@色達

14時を少し回ったところで、天葬が始まった。
(以下、少々生々しい表現が入ります。気分が悪くなったらごめんなさい。)

鳥に明け渡す前に、職人が遺体を切り捌く作業を行う。(食べやすくするため)
横たわる遺体は少し痩せており、恐らく男性の老人のものだろうか。
恐らく死後何日か生身のまま保存されたのだろう、遺体は青白く変色している。
職人が背中から刃を入れると、数十メートル離れた僕の場所まで臭いが伝わってきた。
それはもちろん、初めて見る生々しい光景。
でもなぜだろう、「今、人の体が切り裂かれている」という感覚が薄かった。
遺体があまりに変わり果てていて、
それが生きていた時のイメージを抱けなかったからかもしれない。
市場で牛や羊の肉を切り分けるのと一緒にしてはいけないと思うのだが、
この後鳥の食物になるという事実も重なって、
僕にはどうしても、そちらのイメージに近く感じてしまった。

遺体から切り取った肉を一切れ鳥の群れの方に投げ込むと、
それが合図となって、待ち構えていた鳥共が一斉に「本体」に群がる。
いったい何百羽がそこに集まっていたのか…、
凄まじい数の鳥が、凄まじい奇声を上げ、凄まじい勢いで喰い漁る。
しかし、これまた冷ややかな見方かもしれないが、
無数の鳥が一斉にエサの肉塊に群がっている、
何か神聖なものと言うよりは、一つの自然の光景として見ていた。

ただ、この感想はあくまで、僕が第三者の見学者として感じたもの。
もし仮に、これが親しい人の葬儀だったらと思うと、恐ろしかった。
血の繋がった人が死に、その遺体が火に焼かれる時でさえ、あんなに辛かった。
皮を引き剥がされ、肉を食い千切られ、
最後に残った頭を引きずり回されている光景を、僕は直視できる自信が無い。
しかし、後で聞いたところ、
この天葬の場には、遺体の家族(及び、恐らく知人友人も)来ていたそうだ。

彼ら家族は、どんな想いで天葬の光景を見つめたのだろう?
「魂は既に肉体を離れ、転生へと向かっている。既に不要となった肉体は、他の生き物へ。」
この理念の下に、天葬は行われる。
それを信じていれば、果たして平然とあの場に立てるものなのだろうか?

※当然ですが、天葬中の写真はありません。

さて、気分を変えていきましょう。
天葬見学の後は、近くの丘で散歩タイム。

スイス以来の再会!マーモット君。
再会!マーモット君①@色達
再会!マーモット君②@色達
再会!マーモット君③@色達

続いて、高原の花でリフレッシュ☆
癒しの花々③@色達
癒しの花々④@色達

この花も、スイス以来の再会!(だと思う。)
癒しの花々①@色達

これは、エーデルワイス…に似てるけど、きっとニセモノ。
癒しの花々②@色達

青空、草原、そしてカラフルタルチョ。見飽きない、絶妙の相性。
絶妙の相性@色達
見飽きない色@色達

夕暮れ時、輝く川。
輝く川@色達

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旅日記-中国② | 18:10:52 | トラックバック(0) | コメント(2)
回り道の果て、運に導れて…
チベット最大と言われる僧院、ラルン・ガル(喇栄五明佛学院)。
四川省・色達(スーダ)の町の20km手前に、その参道入口がある。
だいぶ回り道をしたが、ようやく辿り着いた。

…が、入口の門をくぐった矢先、検問が待ち構えていた。
ここで、「外国人立入禁止」を告げられてしまう。
実はその話はガイドブックにも書いてあったのだが、
僕はてっきり中の寺(本堂など)に入れないものなのかだと思っていた。
まさか、見ることもできない場所で止められるとは…。

検問の人間に理由の説明を求めてみたが、
答えは、「そういうルールだからだ。」
…もはやまともに相手にするのもアホらしくなってくる。
恐らく、そのルールが作られた理由など知らず、
もしかしたら考えたことも無く、決まりに従って仕事をしているのだろう。
そんなロボット人間と、これ以上話すのは時間の無駄。

ここで、僕と同じく参拝が適わなかったアメリカ人の旅人がもう1人。
(ちなみに、中国人以外の旅行者を見たのは、西寧以来久々のこと。)
名前はポール、中国で薬剤関係の仕事をして15年。
中国語(普通語)は現地人と違わぬペラペラぶり。
そして、彼と同行していた友人の中国人女性が、
広州で軍医副主任を務める他、数多くの肩書きを名刺に連ねるお偉い方。
彼女が、その友人ネットワークを使って、
人民政府側とパーミット(外国人旅行証)の発行を交渉してくれることに。
言ってみれば僕はポールの「オマケ」なのだが、有り難いことだ。
一旦ラルン・ガル入口を離れ、彼らの車で色達の町に向かった。

結果的に、この日の交渉は失敗に終わった。
それでも、偶然出会った僕のためにも、3時間余りもの間粘って交渉を続けてくれた。
さらに、彼女と共に交渉の席に着いてくれた公安の男性が、
その後僕とポールを夕食に招待してくれた上、宿まで確保してくれた。
公安が金を出すわけがないから、全て彼の自腹ということになるのだろう。
嬉しさを通り越して、申し訳ない程の待遇だった。
きれいなツインルーム、ホットシャワー&トイレ付、フカフカのベッド。
こんな部屋に泊まるのはいつ以来だろう?
ひょっとしたら、この旅に出て以来一番の部屋だったかも。
…と言っても、値段を訊いてみたら1部屋120元。
1人60元なら、1,000円にも満たないのか…。田舎価格だなぁ。
この程度のゼイタクなら、たまにはいいかもね。

翌日、可能性は低いが、いちおうパーミット取得に再トライしてみる予定だったのだが、
この日が土曜日であることを忘れていた。
公安や人民政府の事務所に行ってみたが、主要な人間は皆お休み。
これでラルン・ガル行きは諦め、ポールと相談した結果、
色達に来る途中で見たラルン・ガル周辺の風景が素晴らしかったので、
今日1日ぶらぶらトレッキングしながら来た道を戻ろうかという話になった。

とりあえず、乗合タクシーを捕まえてラルン・ガルの参道入口まで行くことに。
車を探す間ポールと2人で歩いていると、
たくさんの人が「ハロー!」と声を掛けてきて、ちょっと驚いた。
まるで、中東諸国やパキスタンを歩いていた時の僕と同じじゃないか。
僕がこの辺りを1人で歩いていて、無条件で笑顔を向けてくれる人が少ないのは、
やはり漢民族の顔に見えるからで、警戒されているということなのかな。
僕が日本人と分かると、途端に表情が柔らかくなる人も多いのは、気のせいじゃないと思うんだな。

さて、無事にラルン・ガル行きの乗合タクシーを捕まえたところで、少々状況が変わる。
とりあえず参道入口近くまでやって来て、
「僕らは外国人で入れないから、ここで降ろして欲しい」旨を伝えたところ、
運ちゃんが「没問題(メイウェンティ = 問題無い)!」を連発するのだ。
彼曰く、検問はされないと言うのだが、現に昨日止められているわけで…。
でも、彼は自信満々だし、周りの客も運ちゃんに賛同している。
…えぇい、見つかったらそれまで!彼らを信じて試してみようじゃんか!
少々不安げなポールは、後部座席に座って帽子で顔を隠した。
(僕は見た目でバレることは無いので、そのままで。)

入口の門をくぐり、昨日検問のあった詰め所の前まで来た。
何人か警官が屯していたが…、こっちをチラ見して終了。
あまりに呆気無く突破できてしまった…。
土曜日だからって、ここもやる気が無いのか?
昨日の苦労は一体なんだったんだ…。

前日に撮った、ラルン・ガル参道入口。
鬼門?(参道入口)@ラルン・ガル
一時は、これが唯一の写真になってしまうかと思ったが…。

そして間も無く、僕がチベットのガイドブックを手に入れてから、
最も見てみたいと思っていたその風景が、目の前に現れた。

大僧坊群。見守る僧が1人。
大僧坊群を見つめて…@ラルン・ガル

あっちもこっちも、僧坊が丘を埋め尽くす。
圧巻の大僧坊群①@ラルン・ガル
圧巻の大僧坊群②@ラルン・ガル
圧巻の大僧坊群③@ラルン・ガル
圧巻の大僧坊群④@ラルン・ガル

圧巻。興奮。感動。
ここに来ることができて良かったと、一瞬でそう思った。

今日乗り込んだ乗合タクシーが別の車だったら、もう一度トライすることはなかったかもしれない。
阿壩から乗ったあのトラックが、
バーストすることも無く、(中壤塘ではなく)壤塘に着いていたら、
もう1日早くあの参道入口に着いていたはずで、
そしたらポール達に出会うこともなく、1人既に諦めて別の町を目指していたかもしれない。
いや、それ以前に、敦煌でこのガイドブックを手にしていなかったら、
ラルン・ガルの存在すら僕は知らずに通り過ぎていたかもしれない。

また今回も、何かに導かれたんだね、きっと。
全ての偶然に、謝謝!

すっかり気に入ってしまった僕は、調子に乗って境内で宿泊することに決定。
日が暮れるまでここに居てみたかったし、ここで朝を迎えてみたかったから。

夕暮れ時の高台から。これでも、全体をカメラに収めきれない…。
高台からの展望①@ラルン・ガル
高台からの展望②@ラルン・ガル

夕色に染まる…。
夕色染め①@ラルン・ガル
夕色染め②@ラルン・ガル

ラルン・ガルの中心。(時間帯別に2枚)
大僧坊群の中心①@ラルン・ガル
大僧坊群の中心②@ラルン・ガル

本堂前のシンボル。
本堂前のシンボル@ラルン・ガル

大僧坊群をバックに…、バトル中。
大僧坊群をバックに…①@ラルン・ガル

休憩中。
大僧坊群をバックに…②@ラルン・ガル
大僧坊群をバックに…③@ラルン・ガル

家族集合。
大僧坊群をバックに…④@ラルン・ガル

尼さん親子。
大僧坊群をバックに…⑤@ラルン・ガル

見下ろす背中。
見下ろす背中@ラルン・ガル

みんなでダンスィ~ング♪
みんなでダンシング@ラルン・ガル

祠の前で。
祠の前で@ラルン・ガル

ちなみに、境内では僕が外国人と知れてもみんなウェルカム!で、宿泊も全く問題無し。
もしかしたら、普段はチベット僧に扮した警官が隠れてたりするのかもしれないけど…、
きっと土日でみんなお休みだったのでしょう!
まったく、この国は厳しいんだか緩いんだか…。

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旅日記-中国② | 17:15:17 | トラックバック(0) | コメント(2)
165km大回り
「不要謝謝、我们朋友吧?(礼なんて要らないよ、俺達は友達だろ?)」
直訳するとこっ恥ずかしいようなセリフを、さらっと言ってのけるのがニクい。

次の目的地・壤塘(ランタン)へ向かうトラックを阿壩の町でヒッチしたのだが、
大量の荷物と定員オーバーの上、悪路の峠道のため、超ノロノロ進行が続いていた。
さらに追い討ちのごとく、右後輪がバースト。
運ちゃんらが手馴れた手付きでジャッキアップし、スペアタイヤと交換を済ませたは良いが、
その後1時間足らずで、先程交換したタイヤがまさかの2連発バースト。
「スペアタイヤ = 新品」…なんて甘い考えは通用しないのね。
今度はチューブの穴を塞ごうと試みるも、バルブ付近に巨大な穴ができていて修復不可能。
運ちゃんがタイヤ2本を持って阿壩へ修理に戻ることになった。(その足は当然ヒッチで確保)
彼が往復する間、残りの乗客は何も無い山道の途中で4時間を過ごすことに。
その際、木陰にシートを敷いて僕に座る場所を作ってくれた青年達にお礼を言ったところ、
返ってきたのが上の言葉。クサいセリフが、不思議と心地良く僕の中に響いた。

そんないい奴らだってわかってたのに…。

再び動き出した車の中での会話で、
この車の行き先が、僕の行きたい「壤塘」ではなく「中壤塘」であることがわかった。
「中壤塘」は、「壤塘」から約50kmも離れている。
タイヤ交換によるタイムロスですっかり辺りは暗くなっていた。
今日中に、再度「壤塘」に向かう車を見つけるのはまず不可能だろう。
空腹でイライラしていた所為もあり、
僕は半ば怒るように「壤塘へ行ってくれよ!」と無茶を言ってしまった。
乗る時にしっかり確認しなかった自分が悪いのに…。
先程上の言葉をくれた青年の口から「不好意思(ごめん)」と言わせてしまった時に、
自分が取ってしまった態度を激しく後悔した。

中壤塘に関してはガイドブックにもほとんど情報が無くて困っていたのだが、
彼らは、荷物を運んだ商店の主人にお願いし、僕の泊まる場所を確保してくれた。
この主人とその奥さんもまた本当に親切で、
急に夜遅くやって来た僕のためにお茶や酒や朝飯まで用意してくれた上、
1つしかないベッドを貸してくれた。恐らく、普段の彼らの寝床である場所を、僕のために…。
何度かお金を渡そうとしたけれど、彼らは受け取らなかった。
そんな彼らに比べて、自分のなんと小さいことか…。

予定外ながらせっかく中壤塘に来たので、
大僧院の1つであるザムタン・ゴンパ(壤塘寺)を見学して行くことにした。
着いたのが夜でわからなかったが、朝外に出てみると、寺は泊めて頂いた商店のすぐ目の前。

本堂の前には、黙々と五体投地(有名なので、説明省略)で祈りを捧げるおばあちゃんが1人。
それを遠めに眺めながら、本堂からいっぱいに響く経文を読み上げる声を聴く。
寺の写真を撮るのはちょっと飽きてきたりするけど、
この雰囲気に浸るのは飽きないねぇ。

読経の生音声が響く巨大本堂。
特大本堂@中壤塘

壁に注目してみた。
壁に注目@中壤塘

広場にも注目してみた。
広場に注目@中壤塘

チベタンライダー。
チベタンライダー@中壤塘
この辺りの、典型的な若い男の姿。
彫りの深い顔で、色黒、ロン毛。カッコいいんだけど、ちょっと男臭すぎ?

ゴンパの前で2人乗り。
ゴンパ前、2人乗り@中壤塘

店に荷物を取りに戻って来ると、
昨夜店の中で一緒に酒を飲んだ若いお父ちゃん(店の主人の友人)が来ていた。
会話の中で、中壤塘 ⇒ 壤塘行きの車をまだ見つけていないことを話すと、
隣の店に止まっていた車のドライバーと話し、壤塘までの足を確保してくれた。
本当に、ここで出会った人たちには感謝しきりだ…。

ようやく壤塘に辿り着いた。
阿壩からの距離は約165km、順調なら4時間前後の距離に、1日半掛かってしまった。
実は壤塘を目指した目的は、次の色達(スーダ)への乗り継ぎのためだったのだが、
この日は結局壤塘 ⇒ 色達への車が見つからず、さらに足止めを食うこととなった。
でも、それもまた良し!と今日は思える。
今はそこまで急ぐ旅でもない。のんびりじっくり行こうじゃないの。

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旅日記-中国② | 16:45:27 | トラックバック(0) | コメント(0)
マジメな公安さん
その日はコミュニケーションがうまくいかないことが続き、イライラが積もっていた。
人と顔を合わせるのが億劫になり、足は自然と草原の丘の方へフラフラと向かっていた。

阿壩(アバ)の町の西端にあるその丘を上って行くと、
吹き上がって集まった風が、ザァァッと一面の草を揺らしている。
その心地良さにしばらく1人で浸っていたかったのだが…、
丘の頂上には、この国における天敵(?)である武装警官が屯していた。

僕の感情など知る由も無く、当然ながら彼らは寄って来た。
登記をしたいので、パスポートを見せろと言っている。
四川省に関しては外国人非解放地区は無いはずなので、何のための登記なのかわからん。
それに、例えば町の入口などで全員がチェックを受けるならまだわかるのだが、
たまたまこの丘にやって来た僕だけチェックを受けるというのもよくわからん。
素直に応じれば恐らく面倒は無いのだが…、
この時点で機嫌最悪だった僕は、ちょっと抵抗してみることにした。

まず、中国が全くわからないフリをして、英語で説明を求めてみる。
予想通り、彼らは英語がほとんどわからないようだ。
面倒臭くなって解放されるのがベストだったのだが、それは失敗。
町の公安本部に電話し、英語のわかる人間を仕向けて来た。
が、その説明も、「そういうルールだから」という程度のもの。
僕も相手も半端な英語力なので、電話ではそれ以上埒が明かない。
ひたすら「理解できない」と突っぱねていると、ようやく彼らも諦め解放された。

…と思ったら、丘を下りてウロウロしていたところを再び捕まってしまった。
わざわざ先程の英語を話していた人間を連れ出し、4~5人がかりで僕を探していたようだ。
まったくご苦労なことで…。
とにかく登記のため公安まで来いという彼らとしばらくモメていたら、
この辺りで一番大きな寺の前だったため、辺りの僧や参拝客が集まってきてしまった。
ここで関係の無い人たちに迷惑を掛けるのも申し訳ないので、
仕方ない、ひとまず彼らに従い公安まで行くことにした。
但し、パトカー乗車だけは断固拒否。二度と乗るもんかい!

さて、通された公安内の部屋にて、改めて説明を聞く。
登記の内容は、パスポートにある情報の他に、
この町に来た日及び発つ予定日、滞在目的、宿泊場所など。
ちなみに、僕は宿の名前を覚えていなかったので、それを彼らに伝えたところ、
宿まで付いて来て確認していた。
※念のため、前もってこの町に外国人宿泊禁止の宿が無いことを確認した上で付いて来させた。
恐らく僕が外国人だと知らずに泊めている宿の人らが責められるのは避けたかったので。

彼ら曰く、登記の目的は外国人旅行者の安全確保のためで、
宿の確認の目的も、外国人宿泊者が危険な目に遭わないよう宿に注意させるためと言うが…?

この日は既に夕方で、僕は翌日朝に発つ予定。
偶然見つけた外国人1人をここまで追いかけてきた彼らだが、
実に労力の無駄遣いとしか思えない。
こんな仕事、僕を見つけなかったことにすれば、サボれちゃうのに。
サボッていい仕事もあるでしょ。もっと他にやるべき仕事があるんじゃないの?

ただ、恐らく鬱陶しかったろう僕に対しても、しっかり応対してくれたことには感謝したいと思う。
かなり不機嫌な態度で質問をぶつけたが、
(納得できるできないは別として)彼らなりに回答はしてくれた。
僕自身も、「公安 = 嫌な連中」と最初から決め付けるのは良くないなと思った。
(ロボットのように動く連中も多いとは言え)相手も人間。ちゃんと目を見て見極めよう。

今回僕を追いかけたご苦労な彼らがいい例なのだが、
良くも悪くもマジメ過ぎる人が多いんだよな。
彼らは、上から決められたルールをその通りに守って行動した。
それも大事だけど、結果的にお互いに意味があることなのかどうか、
考える作業が抜けている気がする。
きっと彼らだって面倒だったろうし、僕も貴重な時間を取られてしまった。
どっちも楽しくないのに、結局彼らが得られた情報は数時間後に無意味なものとなる。
彼らの暗い表情を見ていて、悲しくなったよ。もっと楽しく仕事すればいいのに。

ようやく本当に解放された僕は、不思議とスッキリしていた。
僕は寂しかったのかもしれない。
この日、相手とちょっとした理解のズレが原因でケンカになることがたまたま続いたのだが、
言葉の理解力の乏しい僕に対し、
「これ以上相手にしても仕方ない」という感じで、途中で投げ出されてしまった。
小さなことで怒ってしまった自分も嫌だったし、その怒りも空回り。
そうしてイライラが募っていたのだが、
ようやく本気で理解し合えるまで相手をしてもらえた、それが嬉しかったんだと思う。

以下は、阿壩周辺の寺院散策の写真など。

セー・ゴンパ(賽格寺)の金色目玉。
金色目玉@賽格寺

尚、当寺院は現在女人禁制なり。
女人禁制@阿壩

ナルシ・ゴンパ(郎依寺)の建築物。
カラフルお堂@郎依寺
本堂@郎依寺
チョルテンへの道@郎依寺
ちなみにここは、チベット仏教ではなく「ボン教」の僧院。
ボン教とは、仏教が伝わる以前からチベットの地にあった民間信仰なのだそうだが、
お堂や仏塔を見る限り、違いはよくわからなかった…。

ナルシ・ゴンパの手前にあった一軒のお宅。
丘の上のお宅@阿壩

阿壩の街の中心、キルティ・ゴンパ(格爾登寺)の大チョルテン。
町のシンボル@阿壩

キルティ・ゴンパの前で。
お遊びタイム@阿壩
休憩タイム@阿壩
彼らと暢気に遊んでたら、探し回ってた公安さんに見つかったんだっけ…。

朝の街中にて。
朝の町を行く@阿壩
リキシャが行く@阿壩

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旅日記-中国② | 16:25:50 | トラックバック(0) | コメント(0)

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