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joplus

Author:joplus
「もっと世界を見てみたい!」
という単純な理由で、
世界経済危機をものともせず…
否、ただ歯止めがかけられず、
会社を辞めて旅に出た浅はかな男。

でも、いつ終わるかわからない人生、
やりたいことをやりたい時に、
楽しめるだけ楽しまないと♪
…と、勝手に開き直ってる若造です。

たくさんの「違い」に出会うため、
風と気の向くままに歩き回ります。
キーワードは、「自然体」。
できるだけナチュラルな心で、
「違い」で溢れた世界に浸って来たいと思います。

(画像 : photo by たびかめ氏)

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モースと湖の2日間
カワ・カルポパワーで既に「今日も満足モード」だったが、まだまだ日は上り始めたばかり。
次なる目的地は、雨崩(イゥブン)。
ちょっと不安な名前の村だが、いい天気なので向かってみることにする。
車道が通じていない山奥にあるため、トレッキングでアクセスする。
なんか秘境的な感じじゃない?

…しかし、中国の国家プロジェクト「西部大開発」の魔の手は、ここにも到達していた。
既に雨崩は「風景区」として管理されており、
トレッキングのスタート地点である駐車場に着くまでに、しっかり入場料を取られた。
車を降りると、たくさんの馬と客引きが待ち構えている。
ここに来られるような中国人旅行者は皆さんお金持ち。
こぞって一流ブランドのロゴが入った山用の服(本物かどうかは知らんけど)を着込み、
首にはニコンかキャノンの一眼レフをぶら下げている。(←ちょっとひがんでる)
そして、彼らのほとんどがゾロゾロと馬に乗って行く。
これは四姑娘山でも同じだったが、
自分の足で山を歩く楽しさを知っている人はまだまだ少ないようだ。
雨崩は、20軒ほどの家しかない小さな小さな村だが、
今やそのほとんどが観光客向けの宿を兼ねているようだった。
村の中を歩いていると、何ヶ所か新たに家を建てているのを見かけた。
今後、ますます本格的に整備が進み、訪れる人も増えるのだろう。
ちなみに今回の入場料は85元だったが、数年後には倍ぐらいになるのかも…。
(僕の3年前発行のガイドブックには、入場料について何も記されていない。当時は無かった?)

ところで、雨崩へ至るトレッキングコースでは、途中1つ峠を越える。
出発地点が標高約2,600m、峠が約3,700mなので、高度差1,000m以上を登ることになる。
また、雨崩は約3,000~3,200mなので、その後500m強を下る。
この一連のコースに要した時間が、ゆっくり歩いて約3時間半。
1,000mの上空といえば、日本の関東平野の夏なら雲の中かその上だ。
そんな高さに僅か数時間で到達できるなんて、
人間の足って案外スゴいもんだなぁと、今更ながら感心してしまうのだった。

峠付近、タルチョの登山道。
タルチョの登山道@雨崩

風景区として変わり始めている雨崩ではあったが、のんびりした雰囲気はまだまだ健在だった。
ここからカワ・カルポは見えないものの、宿の窓から、その連山を望むことができる。
なので、朝は布団に包まったまま朝焼けが見られたり…、なんとも贅沢な気分だった。

実はここまで、例の夜行性モース探究家のハンガリー人も一緒に歩いて来た。
彼は雨崩もまた前回訪れていて、その際泊まった宿に案内してくれた。
その夕方、ここでも蛾の採集のため森へと向かうと言うので、
どうせ1人では退屈していた僕は、彼の仕事ぶりを拝見しに付いて行ってみることにした。
プロの昆虫採集なんて、こんな機会でもなければ絶対見ることはないしね。

夕闇が迫る中、彼は1人黙々とセッティングを進めた。
主な仕掛けは2つで、1つはブラックライトを使ったもの。
こちらは夜の間は付けっ放しで放置して、翌朝回収するらしい。
もう1つはちょっと原始的で、特製の甘いジュースをたっぷり浸したロープを使ったもの。
これをまだ明るいうちに適当な枝に結んでおき、
暗くなってから食事にやって来た蛾を彼が直接採集する。
捕獲には薬品(手術時に使う麻酔薬に近いものらしい)に浸したガーゼを詰めたビンを使い、
そのビンの口を蛾に近付けると、不思議と簡単にスポッと入って来る。
1kmほどの範囲に20本ほど張ったロープを何度か往復して確認したが、
この日は蛾の集まりが悪いと見て、20時過ぎには終了した。
その後、暗闇の中でロープを回収しながら戻って行く。
全てを1人でやるにはなかなか大変な作業。
下手に邪魔はできないので僕はただ見学するだけだったが、手伝えるものなら手伝いたかった。
ちなみに、数は少ないながらも収穫内容は良かったようで、彼はゴキゲンだった。
集めた蛾たちを1つ1つ保存用の箱に詰めていく表情を見ていると、
本当に蛾が好きなんだなぁと感じさせられるのだった。

彼は今まで、他にもパキスタン北部(フンザの辺り)、モンゴル、ネパールなどを訪れたらしい。
専門が山岳地方の種とあって、このヒマラヤ周辺地域は彼にとって絶好の採集場所なのだと。
他には、ベトナム北部、タイ北部にも行ってみたいと言う。
じゃあラオスやインドの北部はどうかと尋ねると、
ラオスは交通手段が少ないため採集ポイントへのアクセスが難しく、
インドは虫の採集に関して国が厳しく取り締まっているそうで、やはり難しいのだと教えてくれた。
なるほど、色んな側面があるものだなぁ…。

翌朝になって、モース探究家が風邪を引いた。
薬が欲しいと言うので、僕の手持ちの風邪薬を探していたら、先に正露丸が出てきた。
「もしお腹も調子が悪いなら、コレが効くよ~。」と言って、
僕は面白半分でそのニオイを嗅がせてみた。
果たして、モース探究家の感想は?

「Oh, nice!」

…やはりこの男、一般人とはちょっと感覚が違うのかも。
(ちなみに、この後ちゃんと風邪薬をあげました。
日本製の薬が中国の風邪にどこまで効くかは不明だが。)

完全に雨季が終わったのか、飛来寺以来、ずっと快晴が続いていた。
ダウンしたモース探究家は部屋に置き去り(←冷淡)、僕は日帰りトレッキングへ。
目的地は、雨崩から片道3時間ほどの氷湖(ビンフー)。
朝早いうちに出掛けたおかげで、行きはほとんど誰にも出会わず、
恐らくこの日一番手で氷湖に到着。1人で景色を堪能させて頂いた。

ぼんやりミラー氷湖。
ぼんやりミラーレイク@雨崩

今回は、雪山も青空も一緒に納まってくれた。
雪山と氷湖①@雨崩
雪山と氷湖②@雨崩

氷湖の全景。
ぼんやりミラーレイク@雨崩
湖と言いつつも、実は小さな池だった。
なかなか際どいバランスで立っているこの石は、チベット人らが積み上げたものでしょうな。

雨崩からの主なトレッキングコースとしては、もう1つ、聖なる滝を目指す道があって、
こちらはもっと距離も短くお手軽らしい。
氷湖からの帰り道でもあまり人に会わなかったところを見ると、
ほとんどの観光客は滝の方に向かうのかもしれない。
個人的には、人が多いのも嫌なのだが、そもそも滝ってあまり興味が湧かない。
「へ~」で終わってしまう度数としては、遺跡といい勝負かな。
それより、事前に入手した地図によると、
さらにもう1つ神湖(シェンフー)という名前からして神々しい湖に至る道があるようだ。
が、地元の人に聞いて回ってみると、
往復で8~12時間かかる(訊く人によってブレが大きい…が、確実に氷湖よりは遠い)上、
分岐が多くわかりづらいため、ガイドが必要だという情報もあった。
当初はもう1泊しようかと思っていたが、神湖も滝も面倒になってきたのでヤメ!
氷湖へのトレッキングで十分満足できたし、
それに、今僕の気持ちはどんどん東南アジアに向かっている。先へ進みたいんだ。

村への帰り道。
帰り道@雨崩

雪が無くとも、山は美し。
雪無くとも、山美し@雨崩

ひとひらの秋。
一片の秋@雨崩

山火事。
山火事@雨崩
(本当に燃えてるようだった、初日の夕暮れ。)

お別れの朝に。
お別れ前に@雨崩
帽子で顔が陰ってしまった女の子と真ん中のおばさん&子どもは、お世話になった宿の人。
風邪を引いたモース探究家を気遣って夕飯のメニューを考えてくれたり、
出発前の朝飯をサービスしてくれたり、色々ありがとう。
そして左が、どうやらいくらか回復した様子のモース探究家ことMr.バラージュ。
いつか、日本の蛾も研究しにおいで!
でも、ハンガリーで再会もいいな。トカイワイン…☆

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テーマ:海外旅行記 - ジャンル:旅行

旅日記-中国② | 09:40:33 | トラックバック(0) | コメント(0)

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