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joplus

Author:joplus
「もっと世界を見てみたい!」
という単純な理由で、
世界経済危機をものともせず…
否、ただ歯止めがかけられず、
会社を辞めて旅に出た浅はかな男。

でも、いつ終わるかわからない人生、
やりたいことをやりたい時に、
楽しめるだけ楽しまないと♪
…と、勝手に開き直ってる若造です。

たくさんの「違い」に出会うため、
風と気の向くままに歩き回ります。
キーワードは、「自然体」。
できるだけナチュラルな心で、
「違い」で溢れた世界に浸って来たいと思います。

(画像 : photo by たびかめ氏)

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大自然の儀
運良く辿り着くことができたラルン・ガル。
その広大な僧坊群を1日中歩いているだけで、僕は十分に満足だったのだが、
さらにもう1つ、ここで予期していなかったものを見るチャンスを得た。

地元の人は、「天葬(ティエンザン)」と呼んでいた。
有名な、チベットの「鳥葬」である。

チベット(自治区)の西部でそれが見られることは知っていたのだが、
まさか四川省内のこの地でも行われているものとは思っていなかった。
これも運良く、ここへ連れて来てくれた運ちゃんが教えてくれた。

天葬は(恐らく)毎日14時頃から行われていて、
場所はラルン・ガルの僧坊群からは離れた丘にあるらしい。
僕らがラルン・ガルへ着いたその日、
例のポールの友人の軍医さんがチャーターしている車で一緒に行こうという話になった。
(彼女は、前日夕方のうちにラルン・ガルに入って泊まっていた。)

ひとまず彼女と合流したのがちょうど正午頃。
ここで、彼女の友人らと共に昼食を取ることになったのだが、
店に入ったのが既に13時近く。時間が押している。
なのに、ここで中国流接待。
確実に食べ切れない程の品数の炒め料理を頼んだ上に、スープまで注文。
昼時の店はチベット僧の客で大混雑している中、
彼女は何度も何度も「快点(クァイディエン = 早く)!」と店員を急かす。
店員も他の客も、明らかに白い目でこちらを見ていた。
そして当然のごとく、料理は余る。
彼女が悪い人というわけじゃなく、ある意味非常に中国らしい一幕なのだが、
どうしてもこの習慣だけは受け入れ難い…。

ともあれ、ようやく食事を終えて車に乗り込んだ。
…が、今度は天葬場への行き方が誰もわからないとな。
のんびりメシ食う前に調べんかい!
いい加減このペースに疲れてきたので、僕はここで車を降ろさせてもらった。
天葬に興味はあったが、それよりこの時は、
自分の気の向くままにこの僧坊群を歩き回ってみたかった。

こうして、一旦は天葬を諦め、翌日は先へ移動するつもりで乗合タクシーも見つけていたのだが、
夕方に宿で出会った上海からの旅人の女の子が、
翌日天葬を見に行くので一緒に行かないかと誘ってくれた。
ここ数日の回り道で、だいぶ予定をオーバーしているし、
先を考えると移動すべきなのだが…、えぇい、やっぱもう1泊しちゃえ!
なかなか無いチャンスを二度も逃すのも惜しかったし、
何より僕はここが本当に気に入ってしまって、
もう1日でも2日でも泊まってみたい気持ちだったのだ。

珍しく、宿の部屋を撮ってみた。お香もたかれ、なんとも落ち着く…。
尼さんの宿②@ラルン・ガル

宿を仕切る尼さん。
尼さんの宿①@ラルン・ガル
チベット仏教のことを色々教えてくれたり、とにかく親切で優しい女将(?)さん。
この雰囲気もあって、ついつい連泊しちゃったんだな…。

翌日になるとさらに人は増え、
最終的には満員で1台の車をチャーターし、天葬の丘へと向かった。
定刻とされる14時までは、まだ1時間近くあったが、
丘の上では、早くも「エサ」を待ち詫びている鳥共が待っていた。

死に群がる者達。
死に群がる者①@色達

「死体を喰らう」と言うとイメージが悪いけど、ちょっとカッコ良くも見える…?
死に群がる者②@色達
死に群がる者③@色達

14時を少し回ったところで、天葬が始まった。
(以下、少々生々しい表現が入ります。気分が悪くなったらごめんなさい。)

鳥に明け渡す前に、職人が遺体を切り捌く作業を行う。(食べやすくするため)
横たわる遺体は少し痩せており、恐らく男性の老人のものだろうか。
恐らく死後何日か生身のまま保存されたのだろう、遺体は青白く変色している。
職人が背中から刃を入れると、数十メートル離れた僕の場所まで臭いが伝わってきた。
それはもちろん、初めて見る生々しい光景。
でもなぜだろう、「今、人の体が切り裂かれている」という感覚が薄かった。
遺体があまりに変わり果てていて、
それが生きていた時のイメージを抱けなかったからかもしれない。
市場で牛や羊の肉を切り分けるのと一緒にしてはいけないと思うのだが、
この後鳥の食物になるという事実も重なって、
僕にはどうしても、そちらのイメージに近く感じてしまった。

遺体から切り取った肉を一切れ鳥の群れの方に投げ込むと、
それが合図となって、待ち構えていた鳥共が一斉に「本体」に群がる。
いったい何百羽がそこに集まっていたのか…、
凄まじい数の鳥が、凄まじい奇声を上げ、凄まじい勢いで喰い漁る。
しかし、これまた冷ややかな見方かもしれないが、
無数の鳥が一斉にエサの肉塊に群がっている、
何か神聖なものと言うよりは、一つの自然の光景として見ていた。

ただ、この感想はあくまで、僕が第三者の見学者として感じたもの。
もし仮に、これが親しい人の葬儀だったらと思うと、恐ろしかった。
血の繋がった人が死に、その遺体が火に焼かれる時でさえ、あんなに辛かった。
皮を引き剥がされ、肉を食い千切られ、
最後に残った頭を引きずり回されている光景を、僕は直視できる自信が無い。
しかし、後で聞いたところ、
この天葬の場には、遺体の家族(及び、恐らく知人友人も)来ていたそうだ。

彼ら家族は、どんな想いで天葬の光景を見つめたのだろう?
「魂は既に肉体を離れ、転生へと向かっている。既に不要となった肉体は、他の生き物へ。」
この理念の下に、天葬は行われる。
それを信じていれば、果たして平然とあの場に立てるものなのだろうか?

※当然ですが、天葬中の写真はありません。

さて、気分を変えていきましょう。
天葬見学の後は、近くの丘で散歩タイム。

スイス以来の再会!マーモット君。
再会!マーモット君①@色達
再会!マーモット君②@色達
再会!マーモット君③@色達

続いて、高原の花でリフレッシュ☆
癒しの花々③@色達
癒しの花々④@色達

この花も、スイス以来の再会!(だと思う。)
癒しの花々①@色達

これは、エーデルワイス…に似てるけど、きっとニセモノ。
癒しの花々②@色達

青空、草原、そしてカラフルタルチョ。見飽きない、絶妙の相性。
絶妙の相性@色達
見飽きない色@色達

夕暮れ時、輝く川。
輝く川@色達
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テーマ:海外旅行記 - ジャンル:旅行

旅日記-中国② | 18:10:52 | トラックバック(0) | コメント(2)
コメント
すごいな…
ラルン・ガル、すごいな。
写真でこれだけ圧倒されたんだから
本物は表現できないくらい
素晴らしいんだろね。
鳥葬といい、珍しいことたくさん経験できて
すごくうらやましいです。


回り道のとき、ジョーがわがままいって
後悔したって話も良く分かります。
言ってしまってから、相手の反応を見てから、
『しまった』って思うこと、あるよね。
しかもそれが自分が悪いことだったら
激しく後悔します。

もっとおおらかで、気が長い人に
なりたいな。
2009-09-18 金 13:10:01 | URL | たく [編集]
>タクタコさん
返事が遅くなってしまって申し訳ないです。

ラルン・ガルは、今からでももう一度行きたいぐらいです。本当に。
タクさんは十分におおらかで優しい人だと思いますけどね~、僕は。
…あ、ホメちゃいけないんでしたっけ?(笑)
2009-09-30 水 03:02:03 | URL | joplus [編集]
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