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joplus

Author:joplus
「もっと世界を見てみたい!」
という単純な理由で、
世界経済危機をものともせず…
否、ただ歯止めがかけられず、
会社を辞めて旅に出た浅はかな男。

でも、いつ終わるかわからない人生、
やりたいことをやりたい時に、
楽しめるだけ楽しまないと♪
…と、勝手に開き直ってる若造です。

たくさんの「違い」に出会うため、
風と気の向くままに歩き回ります。
キーワードは、「自然体」。
できるだけナチュラルな心で、
「違い」で溢れた世界に浸って来たいと思います。

(画像 : photo by たびかめ氏)

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山とワタシ
標高4,000mを超えるアンナプルナ・ベース・キャンプ(A.B.C.)に向けて、
再びトレッキングコースは高度を上げ、3,000mを突破した。
既に1週間以上トレッキングを続けてきた僕の体は、
今度こそ高山病とは無縁で歩き続けられそうだった。

…と思ったら、…ん?は、腹が痛くなってきた!
前日夜に、ここぞとばかりにダルバートを食べ過ぎたせいか?
タルカリに入っていたじゃがいもかな…、腹にガスが溜まってる痛みだ…。

ようやく足の疲れがピークを過ぎ、この2日間はペースも上がってきていたところだったのに、
またも足取りが重くなってしまった。
A.B.C.までの予定時間の4時間を過ぎても、まだ中間地点を過ぎた辺りにいた。
そこでようやく痛みが引いてきたのだが、
今度は空に一気に雲が広がり、やがて小雪が舞い始めた。
…もう、踏んだり蹴ったり。かつての僕の「山運」はどこ行った?

A.B.C.には、結局予定より約2時間遅れで到着した。
トレッキングをスタートして9日目にして、ようやく踏みしめた最大の目的の地。
…だったはずなのに、まるで達成感が無い。
それどころか、思いもよらなかった考えが自分の中で浮かんだ。

「もう、下りちゃおうか?」

自分で自分に驚いた。
そもそもこの山が昼から曇りやすい場所であることは知っていたし、
これから夜を待ち、朝になるまでには、十分に晴れる可能性はある。
このA.B.C.で見る朝焼けこそ、このトレッキングのハイライトではなかったか?
だいたい、今だって曇り空ではあるが、
ほぼ全周を7,000~8,000m級の山々や氷河に囲まれ、壮大な景色には違いないじゃないか!

…そう自分に言い聞かせるが、気持ちは止まらない。
A.B.C.に、小雪をはらんだ冷たい風が吹きつける。
6時間近くもかかったとは言え、朝早く出てきたために、まだ時刻は13時。
他に登ってきているトレッカーもほとんどおらず、尚更寒々としているように感じる。
この場所に夜まで留まることが、それこそ凍えそうなほど孤独に思えた。
それに、仮にこの寒さに耐え、明日どんなに美しい朝焼けが見られたとしても、
この徒労感を超える満足感はもう得られない気がしていた。

そして、僕は下った。
途中、1人の日本人とすれ違った。
今から朝を待たず下りようとする僕に、「もったいないですね。」と彼は言った。
当然のコメントだった。
それを聞いて少しだけ僕の心も揺れたけれど、下ろうとする足はそれでも止まらなかった。
6時間近くもかかった今日の道のりを1時間半で下り、
さらにその先へ、まるで逃げるように下って行った。

下り道で見たもの。雲に挟まれた空間。
雲ばさみ@アンナプルナ・トレッキング

霧隠れの里。
霧隠れの里@アンナプルナ・トレッキング

眠りの森。
眠りの森@アンナプルナ・トレッキング

翌朝は、快晴だった。
A.B.C.は1つ尾根の向こう側なので、その空模様までは見えないが、
恐らく晴れているような気がした。
でも、それもどうでも良かった。
「僕が下ったから晴れた」のであって、
「僕が留まっていたら曇り」だっただろう…、そんな気がした。
あの場所に、僕は歓迎されていなかった。なぜかそう確信していた。

「俺にとって、山って何だろう?」

黙々と足を動かしながら、どうでもいい疑問についてぼんやりと考えた。
僕は、「そこに山があれば登りたくなる」ぐらい、山が好きな人間だと思っていた。
でも、そうでもないことが今回わかった。
登ったその先や、登るその道に、その時強く見たいものがあるから登っていたのであって、
「登ること」そのものが好きなわけじゃないんだ。
山を歩くのは、やっぱりキツい。
それでも歩くなら、キツさを上回る何かが欲しい。
そこで初めて、疲れが快感に変わる。

今回のアンナプルナ・トレッキングで、僕は何が見たかったんだっけ?
「アンナプルナ」という響きに引かれ、
「ネパールと言えばトレッキング!」と思い込み、
「自分は山好きなんだから、行っとくしかないでしょ~!」と、
みんなが行くコースに乗っかってしまっていただけじゃないか?

強いて挙げるなら、「ヒマラヤの迫力」には興味があった。
でも、それは途中で訪れたプーン・ヒルでも十分に感じられたし、
もっとポカラからも近い、1~2日で行ける場所でも素晴らしい展望が拝める場所はある。
もちろん、A.B.C.ではそれ以上に山々に近付けて、
それこそヒマラヤは圧倒的な迫力で迫って来る。
けど、そのためだけに往復何日も費やすには、
その途中の道が僕にとっては退屈で、しんど過ぎた。
これは、パキスタンでラカポシB.C.に登った時(→ こちら を参照)に感じたことと全く同じだった。

そんなアンナプルナエリアでも、気に入った山がある。
青空に、魚の尻尾①@アンナプルナ・トレッキング
青空に、魚の尻尾②@アンナプルナ・トレッキング
山の名は「マチャプチャレ」、英語名は「Fish Tail」。なるほど、そんな形かな。
8,000mを超えるアンナプルナに対して、この山は7,000mにも満たないけど、
これほどの高さになると、下界から見てる分には1,000mの差なんて正直よくわからない。
山は高けりゃいいってもんじゃないってこった。

このトレッキングコースで、何度も欲しいと思ったものの1つが、「色」。
鮮やかな花々、赤や黄に色づく草木、青を湛える池、
それらがゼロとは言わないが、ほとんど見かけられなかった。
荒涼とした岩の大地や、うっそうとした森林を黙々と行く道がほとんどだった。
これは、僕が選んだ時期も失敗だったのかな…?

無理矢理、色を加えてみましたの図。
タルチョで色付け①@アンナプルナ・トレッキング
タルチョで色付け②@アンナプルナ・トレッキング
タルチョで色付け③@アンナプルナ・トレッキング

もう1つ欲しかったものは、「優しい道」。
A.B.C.への道は、わかりやすく広い登山道になっていて、
一見歩きやすい「易しい道」ではある。
アップダウンが多くて意外とハードな場所もあるが、それは別にいい。
ただ、その多くの斜面が石段で整備されていることが辛かった。
石の階段は、足への負担が大きい。
特に、下りでひざに掛かる負荷がキツく、
後半の下りで、僕の右ひざはガクガクになってしまった。
土のまま固めた道ならば、格段に楽に歩けるものなのだが…。

最後の石段を下りきり、ポカラ行きバスの走る舗装道に立った。
その時、僕が感じたのはやはり達成感ではなく、ただ安堵感があるのみだった。

------------------------------

…う~む、何て暗~いトレッキング日記なんだ。
正直、今回は更新するのも気が重かった…。
しかし、アンナプルナを歩いてこんな捻くれた感想を言っているのは僕ぐらいのもの。
ポカラで会ったトレッキングを終えた人たちは、
みんな口々に「素晴らしかった!」と言っているので、
どうか僕の話など鵜呑みにされませぬよう…。
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テーマ:海外旅行記 - ジャンル:旅行

旅日記-ネパール | 21:25:57 | トラックバック(0) | コメント(4)
コメント
高山病はね
仕方がない。。
自分もなるから分かるけど、高山病にならない人が良く分からん。。
2009-12-18 金 02:05:25 | URL | たびかめ [編集]
>たびかめさん
高山病、本当に今までは無縁だったんですけどね…。
大したことなかったとは言え、
気分を落ち込ませるには十分な効力を発揮してくれましたわ。
トレッキングも旅も、体調管理は最重要なり…。
2009-12-18 金 19:23:28 | URL | joplus [編集]
トレッキングの目的は人それぞれですし、あまり気にしない方がいいと思いますよ。上手くは言えませんが、きっと自分の中でヒマラヤの大迫力よりも9日間かけて雄大な山々を登り眺めてきたその道中(プロセス)の素晴らしさが上回ったので、どうでもよくなったのでは?それが故に少し気持ちが最後失せてしまったのでは?それにしても写真綺麗に撮れてますね!プロのカメラマン顔負けといった感じじゃないですか(笑)
2009-12-21 月 18:33:09 | URL | しんしん [編集]
>しんしんさん
人に良いと言われる場所ほど粗探しをしたくなったり、
良くないと言われる場所ほど良いところを探してみたり、
最近そんな天邪鬼レベルがアップしてきている気がします…。

写真は…、カメラが優秀なんで、色がキレイに撮れてるだけですよ。
C○NON様々でございます。
2009-12-22 火 20:28:17 | URL | joplus [編集]
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