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joplus

Author:joplus
「もっと世界を見てみたい!」
という単純な理由で、
世界経済危機をものともせず…
否、ただ歯止めがかけられず、
会社を辞めて旅に出た浅はかな男。

でも、いつ終わるかわからない人生、
やりたいことをやりたい時に、
楽しめるだけ楽しまないと♪
…と、勝手に開き直ってる若造です。

たくさんの「違い」に出会うため、
風と気の向くままに歩き回ります。
キーワードは、「自然体」。
できるだけナチュラルな心で、
「違い」で溢れた世界に浸って来たいと思います。

(画像 : photo by たびかめ氏)

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懐かしきアザーン
「アッサラーム・アレイクム」!
「ワ・レイクム・サラーム」!

国や言語が違ってもこれだけは変わらない、イスラム圏共通の挨拶。
久々にこの挨拶を交わせたことが嬉しい。
また1つ、予定していなかった国にやって来ていた。

その予定の無かった国 ― バングラデシュへ向かうに至ったキッカケは、
ネパールのポカラで出会った旅人の話。
バングラデシュ入国にはビザが必要だが、コルカタの領事館で簡単にビザが取れること。
(申請日の翌日発給で、しかも日本人は無料とのこと。)
国境までは、コルカタから約4時間で行けること。
彼は首都ダッカを中心に2週間程滞在したそうだが、
「2週間も居たら疲れた。ダッカまで行かなくてもいいと思うし、3日でも十分。」とのこと。
…といった情報を頂いたところで、
「行く!」と決めないまでも、惹かれ始めていた。

それより後で知ったのだが、
バングラデシュに関しては、かの有名な「地球の歩○方」が発行されていない。
ネットで調べても、それこそインドに比べたら情報量は圧倒的に少ない。
逆にそんなところが面白そうだなと、さらに興味が沸いて来た。

旅に出る前に調べていたとしても、恐らく行こうとは思わなかった国だと思う。
見どころらしい見どころも少ないし、特に僕が好む広大な自然などは期待できない。
北海道2つ分ほどの国土面積にして日本の人口を上回る、人口密度の高さ。
そして、世界で最も貧しい国の一つとまで言われる貧困を抱えている。
インドから分離独立した、ムスリムの国。
…そんな地に生きる人々を、見に行ってみたくなった。
旅における自分の関心が、旅に出る前と変わって来ているな…と改めて思った。

先のスケジュールを考えると、バングラデシュ行きに割ける日数は3泊4日。
たったそれだけで勿体無いような気もしたが、
「3日でも十分」の言葉を信じて、行ってみることにした。
ビザも情報通り、申請日の翌日発給、無料で取得できた。

事前にネットで僕が得られた情報は、
インド-バングラデシュ陸路国境の地名、
国境から一番近そうな都市・クルナまでの行き方と、
クルナの宿の名前を1軒、
これでほとんど全て。
バングラデシュ全土の地図も、クルナの町の地図も無い。
こんな情報量で歩き出す国はいつ以来だろう?

国境までは、インドに入って以来最高の乗り心地のバスを利用。
(値段もそれなりにしたが、それ以外のローカルバスが見つからなかったので。)
車内で軽食や水までサービスされたのには驚いた。

この国境は、2国間の貿易の主要ルートでもあるらしく、かなり活気があった。
先日越えてきたインド-ネパール国境のローカルぶりとはえらい差だ。(笑)
出入国は、建物や窓口の場所がわかりづらく人に聞きまくった以外は特に問題無し。
順路を示す標識一つ付けてくれれば何の案内も要らないのに…、
と、ついつい合理的な方向に考えてしまう日本人のワタシ。
そうそう、バングラデシュ側だったかインド側だったか、
インド人と思しき人たちが手荷物の全検査を受けていた。
やれやれ面倒臭いなぁ…と思いつつパスポートを見せたのだが、すると、

「OK、Go!」

フリーパス、いぇい☆
こういう時に感じるけど、「JAPAN」は驚くほど信用度の高いブランドです。
バングラデシュビザが無料なのも、その恩恵の一つ。
(ちなみに、同じ日にビザを取ったアメリカ人は有料だったようだ。)

それから、サイクルリキシャー ⇒ バス ⇒ バス ⇒ サイクルリキシャーと乗り継ぎ、
すっかり暗くなってしまったが、調べておいたクルナの宿まで無事に辿り着いた。
予想はしていたものの、英語の通用度が低い国で苦労はしたけど、なんとかなるもんだ。

宿の位置は、クルナの町の中心にあるようだった。
すぐそばにバザール(市場)があって、夜遅くまで賑わっていた。
さすがに疲れた初日は早めに休んで、翌日昼に改めて散歩に行ってみた。

「ハロー!マイフレ~ンド!」
「ヘ~イ!ジャパ~ン?」
「カモ~ン!スィッダウン、プリーズ!」

…10m進むのが大変だ!
どいつもこいつも、なんでこんなにハイテンションなんだよ!?
そして、ちょっと足を止めたら最後、あっと言う間に人だかりができる。

これは序の口。
人だかり(序の口)@クルナ

ちょっとモスクを覗かせて頂いたところ…。
人だかり(中級)@バゲルハット

多い時は、ざっとこんなもの。
人だかり(上級)@モンラー

全くこの方々は…、どんだけ暇なんじゃい!
けど、彼らが僕を呼ぶその声に嫌らしさは無くて、
だから呆れつつも、自然と笑ってしまう僕。
そうだ、この感じ。
あの最高に楽しかった、シリア・アレッポのスーク(市場)を思い出す。
あの時と同じように、興奮してる自分がいる。
懐かしい場所に帰って来たようで、堪らなく嬉しくなった。
やっぱりどこに行っても変わらない、ムスリムの人達の「Welcome」。
彼らの温かさを心のどこかで求めていたから、僕はこの国に来たんだ。

宿の人に教えてもらい、2日目には観光にも出掛けてみた。
クルナからバスで2時間弱のバゲルハットという町に、
世界遺産にも登録されているというモスク群がある。

カン・ジャハーン・アリ・モスク。
カン・ジャハーン・アリ・モスク@バゲルハット

シャットガンブス・モスク。
シャットガンブス・モスク@バゲルハット
いずれも、なかなか立派なモスクではあったけど、
中東の巨大なモスクを見た後だと、まぁこんなもんかな…という感じ。

シャットガンブスの内部。静寂の回廊。
静寂の回廊@バゲルハット

クルナの渡し舟。
渡し舟@クルナ
バゲルハット行きのバスターミナルは河の対岸にあるため、これを利用。
手すりが無いので、ちょっぴりスリリング。

地図で見てもわかるが、バングラデシュは河の多い平地の国。
それゆえ、水が豊富で土地は肥沃と言えるのだが、
これが雨季になると、この地は一変するのだろう。
洪水が頻発し、疫病の発生率も高いと聞く。
この国が貧しい背景には、そんな自然の厳しさもあるのかもしれない。

厳しい現実も、確かにある。
貧しさの現実@クルナ
クルナの宿に戻る途中で、出会った。
一度は通り過ぎようとしたのだけど、心に引っ掛かるものを感じて、立ち止まった。

なぜ、この子はここで眠るのか?
たとえ路上で生きなければならないとしても、ゴミにうずもれる必要は無いはずだ。
理解はできないけれど、ただ、物凄く悲しくなった。

写真なんて撮るべきじゃないのだろうけど、
なぜかこの時だけは、申し訳ないけれど、撮らなきゃいけないような気がした。
また写真を見返すことで、この時の心の痛みを思い出せるように…。

3日目も、もう1つの世界遺産であるスンダルバンという場所を目指し、
基点になるモンラーの町(やはり、クルナから2時間ほど)まで出掛けた。
スンダルバンは、マングローブの群生地帯であり、
ベンガルトラやワニなどの野生動物の宝庫。
モンラーの河岸でボートをチャーターして観光するのだが、
これは1人で行ってもつまらない気がしてきた。
動物達にも興味はあったけど、今回は人々に会いに来たんだ。
そう思い直し、結局ボートには乗らず、モンラーの町を1日ぶらぶらして過ごした。

しかし、この国は本当にどこでも人が多い!
いくら楽しくても、どこに行っても見られ、声を掛けられ、囲まれてしまうとなると、
やっぱり疲れてくる。(最近、「疲れる」が口癖のようになってきてて、良くないな…)

例えば、ちょっと汚い話だが、
(インドやネパールもだけど)この国では公衆トイレなるものがほとんど存在しない。
そんな時こそ、男で良かったと思う瞬間(「小」ならその辺で済ませられるから)が訪れるものなのだが、
ここバングラデシュは甘くない…。
おっちゃんも兄ちゃんも、立ちションしたい時まで寄って来ないで!(涙)
…と必死に伝えようとしてるのに、なんで笑ってるの!?遊んでるわけじゃないんだぁ~!(涙涙)

ポカラで情報をくれた旅人が、「2週間も居たら疲れた。」と言った気持ちもわかる。
3日では少し物足りない気もしたけれど、ある意味そのぐらいが適度なのかもしれない。

夕暮れ時、宿の屋上から町を眺めながら、アザーンを聞いた。
トルコからモロッコに至る約3ヶ月の間、ほぼ毎日聞いていたせいか、
ずーっと聞いていないと、時々これが懐かしくなることがあるんだよね。
次は、どこで再び聞くことができるだろう?

「インシャアッラー」

…だね。(笑)
(これも、イスラムの共通の言葉。)
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テーマ:海外旅行記 - ジャンル:旅行

旅日記-バングラデシュ | 19:30:07 | トラックバック(0) | コメント(0)
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