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joplus

Author:joplus
「もっと世界を見てみたい!」
という単純な理由で、
世界経済危機をものともせず…
否、ただ歯止めがかけられず、
会社を辞めて旅に出た浅はかな男。

でも、いつ終わるかわからない人生、
やりたいことをやりたい時に、
楽しめるだけ楽しまないと♪
…と、勝手に開き直ってる若造です。

たくさんの「違い」に出会うため、
風と気の向くままに歩き回ります。
キーワードは、「自然体」。
できるだけナチュラルな心で、
「違い」で溢れた世界に浸って来たいと思います。

(画像 : photo by たびかめ氏)

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ボコボコ体験記
中国再々訪問第三の目的地は、羅平。
菜の花油が名産のこの町では、
毎年2月~3月にかけて、郊外の丘一面が満開の花で埋め尽くされ、
まるで黄色の海のような風景が広がる。
…はずだったのだが、今年は暖冬だったのか、
3月頭にもかかわらず、既に菜の花の黄色はほとんど散ってしまっていた…。

本来ならば見られるはずだった風景は、下記サイトをご覧下さい…。
http://www.asia-photo.net/yunnan/gallery/luoping/index.html

早くも春が過ぎ去ってしまい、見どころが無くなってしまった羅平の町。
そんな町中のとある店で、僕はちょっとした騒動を起こしてしまった…。

思い返しても実に下らない理由で、僕はその店の店員に怒りをぶつけた。
それが結果的に「ケンカを売る」形になってしまったのだが、
端から見ても、僕の方にも非があったのは間違いない。

しかし、あそこまでボコボコにされるとは思わなかった…。
初めは、店員の1人と言い争っていたのだが、
やがてその店員がカウンターから飛び出して来て、僕を突き飛ばした。
何度か突き飛ばされながら、店の外へ追いやられ、
そこで3人ほどの店員に囲まれ、あとは拳や棒で殴られ蹴られ…。

恐らく、あの瞬間はこの旅最大のピンチだったのだと思う。
この旅どころか、人生を通して見たって、あんな経験はしたことない。
なのに、ボコボコやられていた時の僕の思考は、驚くほど冴え渡っていた。
人間追い込まれると冷静になるというけれど、これは本当だなと思った。

僕にとってはまず、彼らが「手を出してきた」ことが意外だった。
街を歩いていて、中国人同士でも言い争いをしているのは日常茶飯事で見かけるのだが、
殴り合いのケンカを見たことは無かったように思うからだ。
言いたいことは遠慮なくぶちまけるけれど、決して手は出さない。
そうしているうちに、群がっていた野次馬の1人が「まぁまぁ…」と割って入ったりして、
解決したのかどうかよくわからないけど、いつの間にかその場は収まってしまうのだった。

なのに今回、彼らがこんなにも暴力的になったのは何故か?ということ。
先にも書いた通りで、たしかに僕の態度はまずかった。
けど、1人に対して複数人で襲いかかり徹底的に痛めつけようとする様子からは、
何かもっと深いところでの怒りを感じた。
うまく聞き取れなかったのだが、連中のうちの1人が、
何やら「日本人」に対しての暴言を口にしていたことはわかった。
これまで中国にいて、いわゆる「反日感情」を感じたことは滅多に無かったのだが、
ここが田舎だからということも関係しているかもしれないけれど、
まだまだ心の奥にそういう感情を眠らせている人もいるのかもしれない…。

しかし、彼らの攻撃に手加減は無かったように思うが、
一旦防御体勢を取ってしまえば、意外と痛くないし、耐えられるものなんだな。
まぁ、攻撃してきた連中は揃ってヒョロい男だったし、力も弱かったのかもしれんけど。

一度は拳を出しかけたこともあったが、結局僕は相手を1発も殴らなかった。
それは、僕の弱さであり、忍耐力であり、そして危機回避でもあった。
こちらから攻撃しなければ、いずれ攻撃は止むと確信していたのだが、
逆にもし1発でも殴ってしまったら、さらなる暴力を煽っていたに違いない、と思う。
特に、連中のうちの1人に高校生ぐらいの若者がいたのだが、コイツが最も危険だった。
彼の目や攻撃の様子を見ていて直感的に感じ取ったのだが、
「どこまでやったらどうなる」という思考が働いておらず、加減を知らないのだ。
たとえひ弱そうな奴でも、こういうのをキレさせるのが一番危ない。
それこそ、凶器を持ち出してかかって来てもおかしくないからだ。

それと、この騒動で店中の客が野次馬に群がって来ていたのだが、
僕が一方的にやられている最中でも、誰一人止めに入る気配は無かった。
それを見て、僕は改めて抵抗するのを諦めた。
この観客達は、僕の味方になってはくれない。
まして、こちらから何かを起こすようなことがあれば、全員を敵に回すことになる。
巨大な象(中国)に対して、小さな蟻が1匹(1人の日本人)…、
大袈裟な話だが、そんな構図に立たされているように感じた。
こんなところで、敵うはずもない勝負を挑んでどうする?
大体、そうまでして戦う程の意味も無いのに…。

ここに載せるにあたってだいぶ整理はしたけれど、
あの時、僕の頭の中では確かにこのようなことを考えていた。
集中攻撃を喰らっていた時間は、恐らく1分かそこらだったか、
やがて案の定、自然と彼らの手は止まった。
結果的にはほとんど傷を負うことも無く、その場を脱出することができた。

カッコ悪いし、話そうかどうか迷っていたのだが…、
翌日になって、やっぱりAさん(ベトナム北部より2人旅中)にはこの話を打ち明けることにした。
(騒動の際はそれぞれ単独行動中だったので、Aさんはこのことを知らなかった。)

初めは驚いた様子を見せたAさんだったが、「さもありなん」という感じでもあった。
と言うのも、最近の僕の様子を見ながら、Aさんはしょっちゅうハラハラしていたらしい。
特に中国に入ってからの僕は、
いつも(現地の人達に対し)「戦闘態勢」を取っているように見え、
いずれ本当のケンカにならないだろうか…?と感じていたとか。
つまり、それが見事に的中しちゃったワケだ…。

自分でも、そのことは薄々自覚していた。
どうも僕は、他の国では笑って見過ごせるような色んな「違い」について、
中国に来ると、いちいち苛立ちを感じてしまうようだった。
そして、それに正面から、半ば敵対心を持って挑もうとしている節があった。

長い時間この国に身を置いていたために、
ついつい他の国よりも厳しい視点で見てしまうのは、親近感の裏返しなんだ。
「見過ごす」ことは「諦め」と同じなんじゃないか?
僕はこの国と向き合って行きたいから、真っ向からぶつかっているんだ。

…なんて偉そうな考えが、僕の中にはあった。
それが全くの間違いだったとは今も思っていないのだけど、
僕が考えるべきだったのは、その「ぶつかり方」だった。

中国に生きる人達は、概して自己主張が強い。
けれど、上にも書いた通りで、主張を強く通そうと言い争うことはあっても、
一般庶民レベルで暴力に発展するケースはほとんど無い。
端から見るとケンカしているように見える光景でも、
本当はお互い本気で怒っているわけじゃなくて、
あくまでそれぞれの言い分を必死に伝えようとしているだけなんだ。

僕はそれに倣って、自分がオカシイと感じたことについては主張する、
そういうスタイルを作っているつもりだった。
けど、いつの間にか僕のぶつかり方には、
「怒り」が込められるようになってしまっていたようだ。

Aさんは、そのことをピンポイントで指摘してくれた。
つまり、現地の人たちの口ゲンカと僕の「戦闘態勢」では、まるで別物だと…。
その上で、「怒り」以外のぶつかり方も試してみては?と提案してくれた。
もし、別のぶつかり方にもトライしてみた上で、
やはり今のやり方が正しいと思うなら、そうすればいい。
けど、もし他のやり方が「できない」で怒りをぶつけているのだとしたら、
それは僕が怒りの感情をコントロールできていないだけなんじゃないか?と。

この言葉は、強い説得力を持って僕の中に響いた。
まさに、僕が自ら薄々は気付きながらも、
現状に甘えて何も変えられずにいたことに対して、
ズバッと指摘してくれた上で、さらに道まで示してくれたのだった。
本当は、今までの自分のやり方には、僕自身疑問も感じていた。
だって、怒りをぶつけていても、楽しくないんだから…。
それでも、僕は意固地になって何も変えられずにいた。
今までのやり方を通すことに理由はいくらでも付けられたけれど、
今思えば、それらは全て、変える努力を怠るための言い訳にすぎなかった…。

けれど、Aさんから客観的に指摘されたことで、
ようやく僕の中で踏ん切りが付いたよ。ありがとう。
もしかしたら、僕にとってこの2人旅は、
この時のためにあったのじゃないか…?なんてことを思ったりした。
改めて、出会いの運に感謝!やね。
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テーマ:海外旅行記 - ジャンル:旅行

旅日記-中国③ | 23:50:05 | トラックバック(0) | コメント(2)
コメント
旅が長いとね
何か間違っているとか思っていても慣れてしまってなかなか行動に抑制が利かなくなる。
単純な話だと人を疑いやすくなるとか、海外の常識で行動してしまって日本の常識から離れるため誤解を招くとか。
そういった点では最近そろそろ限界かも。
明後日には日本ついてるけど(笑)
完全に日本モードに戻りきらないと次の長旅は厳しいなぁ~。
でもまた行きたい。。
2010-03-09 火 05:19:18 | URL | たびかめ [編集]
>たびかめさん
うん、僕も時々歩きながら同じようなことを感じてた。
いつの間にか、限界に来ちゃってたのかもね。

では、一足お先に帰らせてもらいます☆
そちらもお気をつけて~。
2010-03-09 火 12:12:40 | URL | joplus [編集]
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