■プロフィール

joplus

Author:joplus
「もっと世界を見てみたい!」
という単純な理由で、
世界経済危機をものともせず…
否、ただ歯止めがかけられず、
会社を辞めて旅に出た浅はかな男。

でも、いつ終わるかわからない人生、
やりたいことをやりたい時に、
楽しめるだけ楽しまないと♪
…と、勝手に開き直ってる若造です。

たくさんの「違い」に出会うため、
風と気の向くままに歩き回ります。
キーワードは、「自然体」。
できるだけナチュラルな心で、
「違い」で溢れた世界に浸って来たいと思います。

(画像 : photo by たびかめ氏)

■最新記事
■最新コメント
■最新トラックバック

■カテゴリ
■月別アーカイブ
■RSSリンクの表示
■リンク
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


スポンサー広告 | --:--:--
今はすぐ隣の国
ラーマという小さな町でバスを降りた。
ここから死海のビーチへ向かうバスが出ていると聞いたのだけど、見る限り白タクしかいない。
白タクの運転手に訊いたところで、「バスは無い。乗れ乗れ。」と言うに決まっているので、
近くの商店のおっちゃん数人に訪ねたのだが、やはりバスは無いらしい。
白タクは相乗りだから人が集まれば安くなるのだけど、どうも僕以外に客は見当たらない。
こういう時や宿を探す時だけは、独りじゃない方が楽なんだよな~とつくづく思う。

さて、どうする。1人乗りの高い金額を払ってまで行きたいかと言うと、正直微妙だ。
…と悩んでいた矢先に、1台のバスが通り過ぎ、さっき居た商店の前に停まった。
乗っているのは学生と思われる若い男連中で、叫ぶように歌を歌いまくっていて、やかましい。
非常に暑苦しいが、ただ、こういうノリは嫌いじゃない。
退屈だったし、ちょっと覗き込んで挨拶してみた。

連れ込まれた。(笑)

彼らは学校のサッカーチームだった。
ちょうど死海へ遊びに行くところだったようで、面白がって乗せてくれた。
ラッキーだったが、超ハイテンションの20人近い若者の中に飛び込んだのだから大変だ。
マジックペンを渡されたかと思えば、「俺の名前を日本語で書いてくれ!」と、
我先にと横から横から腕を差し出してくるので、適当にひらがなとカタカナで書いてやった。
「日本の歌を歌ってくれ!」と手拍子が始まってしまったので、
パッと浮かんだコブクロの歌を熱唱した。
これだけ騒がしいと、疲れを感じてる暇も無いね。あっと言う間に死海に到着した。

ノリノリ学生軍団。
ノリノリ学生たち@死海

さすがにリゾート地だけあって、裕福な人たちが集まっているのだろう。
教養レベルも高いのか、ビーチを歩いていて駆け寄って来る子どもでも、
英語を知っている子が多いので驚いた。
それはいいんだけど、独りになった途端に次から次から声が掛かるんで、
落ち着いて泳ぎに行けやしない。(笑)

できるだけ静かな場所に逃げ、ぼんやり死海を眺める。
のんびりぷかぷかと、でっかいお腹を出しておっちゃんが塩水に浮かんでいる。
どこからどう見ても平和な光景だけど、
僕が思っていたよりずっと近く、それこそ泳いで行けそうなぐらいの距離に、対岸が見える。
だからか、話を始めると自然と対岸の国の話題が出ることが多かった。
英語の教師だと言うある女性は、「あれは私たちの国だ。」と言った。
また、別に出会った少年らは、「あそこの奴らはクレイジーなんだ。」と、対岸を指差して言った。

僕にとって、対岸=イスラエルは、行ったことの無い場所。だからよくわからない。
でも、そこに住む全ての人を指して「クレイジー」と表現するのは、きっと間違っていると思う。
実際に、中国で短期旅行していた時に、何度かイスラエルから来た旅人に出会ったことがある。
政治や宗教に絡んだ話はしなかったが、いずれも穏やかで優しい人だった。
だから、アラブの人たちは大好きだけども、そういう話を聞かされると嫌な気分になる。
ただ、「クレイジー」と呼ばれるほどのことを、
イスラエルという国がパレスチナの人々に対してしてきたことも、事実なんだろうと思う。
僕はビビリだから今は行けないけど、本当はイスラエルという国も訪れてみたい気持ちはある。
実際に対岸にはどんな人たちがいて、どんな生活があるのか、すごく気になる…。

超高濃度塩水の湖にて。悪魔の実の能力者でも泳げるはず。(たぶん)
誰でも浮かべる海にて①
誰でも浮かべる海にて②
誰でも浮かべる海にて③
ちょっと霞んでて写真では見づらいけど、対岸も見えるはず…。

ところで、僕は無宗教で、神の存在も信じていない人間である。
時々、ムスリムの人から何の宗教なのかと尋ねられるのだけど、
僕はそこでウソを言うのも嫌だし、例えば「仏教徒」と答えた後にさらに質問を重ねられても困るので、
この質問には正直に答えるようにしている。
だけど、彼らの多くにとって、それは理解できないことのようだ。
ある青年に言わせると、「Oh, you are so poor.」とのこと。
彼らは、神の存在を微塵も疑っていないし、神を信じることで死後に楽園に行けると考えている。
僕は「宗教の自由」の国で生きてきたためなのか、「それはそれでいいと思う」ことはできるから、
自分がムスリムになる気はないけれど、別に彼らの考えを否定することもない。
だけど、彼らは全力で僕を説得してくる。今からでも、「神を信じなさい。」と。
恐らく、僕がもしこの地で生まれていたならば、
「それしか知らない」だろうから、僕も彼らと同じだったに違いない。
でもそれって、怖いことだなと思う。
自分と違う考え方があることを知らなかったら、受け入れられなかったら…すごく怖い。
今この地で耳にする「憎しみ」の言葉のように、そこから数々の争いが生まれているのだろうから。

さて、行きは運良く来られたが、帰りはどうするかなと考えながら大通りに出たところ、
5人のおっちゃんが同じくアンマンに戻る足を探していた。
これが、僕にとって3度目のイラク人との出会い。
(「2度目」はアンマンの市場にて。別途記載予定。)
彼らは、仕事の研修でヨルダンに2週間滞在しており、
今日は休日を楽しみに死海へやって来ていたらしい。
結局、彼らが捉まえて値段交渉までしてくれた白タクに、僕も便乗させてもらうことができた。
今日はツいてる!
うち3人ほどは英語が堪能だったので、かなりコミュニケーションを取ることができた。
日本人が珍しいのか、面白がって一緒に写真を撮ってくれたり、
お菓子を分けてくれたり、超フレンドリー。
僕がダウンタウンの安宿に泊まっていると言ったら、驚いていた。
それもそのはず、彼らは5ッ星の超高級ホテルに泊まっていた!うらやましい!
そんなおっちゃん達だけど、日本のコインを持っていないか?と言うので、
5円玉を渡したらすごく面白がって、プレゼントしたらとても喜んでくれた。
ここぞとばかりに、「イラクのコインがあったら欲しいな~」と言ってみたところ、
今はイラクでは硬貨がほとんど出回っていないらしい。
インフレのため、小単位の硬貨が役に立たなくなってしまったらしい。残念。
1人は首都バグダッド在住で、4人はバグダッドから100kmほど離れた町に住んでいるそうだ。
知らない町の名前だったので、僕は「何も知らなくてごめんなさい。」と謝り、
「日本にはイラクに関する情報が少ないから。行きたくても、今は日本人は行けないし…。」
と言うと、寂しげな顔だった。
本当は、治安面などの様子を聞いてみたかったのだけど…、さすがに聞きづらかったのでやめた。
代わりに、「近い未来に、イラクに旅行ができる日が来て欲しいな。」と話したら、
おっちゃん達は「We also hope.」と言って笑ってくれた。

イラク人オヤジ5人衆、集合!
イラクオヤジ5人衆

国のイメージだけに頼り、先入観で人を見てはいけないなと、つくづく思い知らされる。
改めて、シリア(タルトゥース)で一緒に泊まったイラク人のおっちゃんへ、ごめんなさい。
スポンサーサイト


テーマ:海外旅行記 - ジャンル:旅行

旅日記-ヨルダン | 21:05:46 | トラックバック(0) | コメント(0)
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。