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joplus

Author:joplus
「もっと世界を見てみたい!」
という単純な理由で、
世界経済危機をものともせず…
否、ただ歯止めがかけられず、
会社を辞めて旅に出た浅はかな男。

でも、いつ終わるかわからない人生、
やりたいことをやりたい時に、
楽しめるだけ楽しまないと♪
…と、勝手に開き直ってる若造です。

たくさんの「違い」に出会うため、
風と気の向くままに歩き回ります。
キーワードは、「自然体」。
できるだけナチュラルな心で、
「違い」で溢れた世界に浸って来たいと思います。

(画像 : photo by たびかめ氏)

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+2+12+7+21
イーニンへ向かう道中、昼飯のため、食堂が数軒並ぶ場所にバスが止まった。
僕は何の気無しに一番近い食堂に入り、
手前の広い部屋の座席で麺を食べていたのだが、
ふと気が付くと、同じ部屋で食事をしているのはウイグル族の人だけだった。
バスの運ちゃんを含め、漢民族の人たちは、別の部屋や別の店に入っていたようだ。

そういえば、あれほど大勢の人で賑わっていたカシュガルのバザールや夜市でも、
漢民族の人の姿はほとんど…、いや、僕の見る限りは全く見かけなかった。

これがそのまま、彼らの間にある溝なんだろうか?
町に貼られた「民族団結」の意味を、彼らはそれぞれどんな気持ちで見ているのだろう?

しかし、本当に23時間かかりやがった。
思った以上に眠れたが、逆に体を動かしていないことに疲れている気がする。
よっしゃ、気合を入れていざ宿探し!
…とイーニンのバスターミナルを出たところで、屯していた公安(警察)に呼び止められた。
とりあえずパスポートを一番お偉そうな方に手渡し、しばし待機。
何やら本部(?)と確認を取っているようだ。
ちょっと気になりつつも、手前にいた若い警官達数人が気さくに話し掛けて来たので、
わりと気楽にその待ち時間を過ごしていたのだが…。

本部と連絡が取れたのか、お偉い方が何やら僕に説明を始めた。
簡単に意味を解釈すると、
「今は外国人が泊まれる宿が限られている。これからそこへ案内する。」とのことらしい。
そして、どこからかやって来たパトカーに「乗りなさい。」と言う。
僕は少し躊躇ったが、パスポートは彼らが持ったままだ。とりあえず従うしかない。
パトカーって、日本でも乗ったことが無いような…?

予想はしていたが、パトカーは小奇麗なホテルの前に止まった。
ホテルに入る前に、僕は警官に念を押しておいた。
「とりあえず見て値段を聞くだけですからね。」と。
しかし、レセプションの前に着くや否や、
彼らは僕のパスポートを出し、強引にチェックインさせようとした。
値段は1泊70元(=約950円)らしい。
この見た目にしては安いな…、
でも僕が普段泊まってる安宿は20~30元だし…、
いやいや、そういう問題じゃない!
今まで旅を続けて来て、宿はもちろん、自分の行き先は全て自分で決めてきた。
時には人を頼ったり、人に選択を委ねたことはあったかもしれない。
でも、その「頼る人」も「委ねる人」も、自分が選んできたことだ。
このホテルがどんなに安価で快適であっても、僕は泊まりたくなかった。
「選ぶ自由」を奪われてまで、旅を続けたいとは思わない!
いや、そうなった時点で、それはもう僕の旅ではなくなってしまう。そう思った。

長い長い道のりを経てここまでやって来て、まだ何も見ていない。
けど、たとえ彼らの決めたホテルに泊まり、見たいと思っていたものを見られたとしても、
そこには僕にとって何の価値も感動も無い。だったら…。

未だ強引にチェックインを進めようとする警官としばし揉み合い、
「他の宿を自分で探させろ。それがダメなら、俺はイーニンには泊まらない!」
僕はそう告げた。

当然ながら僕の希望は通らず、
再びパトカーに乗り、ひとまずバスターミナルに戻って来た。
パトカーに乗り込む時と、出る時が嫌だった。
街行く人達から見れば、まるで犯罪者だ。
なんで僕がこんな車に乗らなきゃいけないんだ…?

先程のお偉そうな方曰く、
「お前は日本人だろう?
 日本には日本のルールがあるように、中国には中国のルールがあるんだ。わかるか?」
そんなことはわかってる。
今のこの時期にこの町へやって来ることは僕が決めたことで、
例えば今回のようなリスクがあるかもしれないことは承知していた。
ただ、具体的なルールは知らなかった。そういう意味では、僕も悪い。
それはわかってるけど、それと納得できるかどうかは別問題だよ。

先程話し込んだ若い警官のうちの1人は、英語が話せた。
中国語は使わず、あえて英語で尋ねてみた。他の人間にわからないように。

「If you are me, if you are traveler, is this happy?」

彼の答えは、「No... No, I'm sorry.」

別に彼を責めたかったわけじゃない。
でも、公安の立場である彼からこの言葉を、本音を聞けて良かった。

彼の言葉を聞いた瞬間、もういいかな、と思った。
これで、イーニンに来た意味はあった。
ウイグルでは、まだ2回合わせてもまだ10日にも満たない滞在だったけど、
たくさんのウイグルの人達の笑顔に会えた。
現在の中国が抱える暗い部分も見えた。
そして今、未来に少しだけ希望を感じることができた。
今ここで見たいもの、見るべきものは、もう十分に見られただろう。
ウルムチへ行って、新疆ウイグル自治区を出よう。そう決めた。

僕に本音を告げてくれた彼ら漢民族の若い世代が、いつかこの国を変えて欲しい。
その時、僕はまた来ればいい。
本当に見たかった風景を見るのは、その時でいい。

1人の警官にお供され、僕は再びバスターミナルに入った。
21時発の切符を購入し、ゲートを通り、バスに乗り込むところまで見張られながら、
僕は2時間の滞在を終えてイーニンを後にした。

再び夜行のベッドで眠り、12時間の道のりを経て、ウルムチに戻って来た。
(いちおう、来る時も「通過」はしているので。)
ここで1泊しても良かったが、気持ちが冷めないうちに、移動を続けたかった。
この日16時発の甘粛省・敦煌行きバスチケットを購入し、次は電話屋へ。
一昨日の列車で出会った医者のタマゴの彼は、
朝早いにも関わらず、僕との待合せに快く応じてくれた。
彼が案内してくれたウイグル料理の店で食事をしている時に、
失礼とは思いつつも、1つだけ質問をさせてもらった。

「How do you think about Chinese people?」

彼の答えは、「I don't like.」

もう少し話を進めていると、
彼の「don't like」の対象は、あくまで中国の政府に対してということだった。
だが、最初に僕の問いに答えた時、そこに迷いは無かったように思う。
いくら「悪いのは政府のやり方であって、一般の人間は違う。」と頭では考えようとしても、
そう簡単にコントロールできない部分もあるんじゃないかな…。

バスターミナルまで来てくれた彼に見送られ、僕は敦煌行きのバスに乗り込んだ。
再会を約束した場所は、日本の北海道か、イーニン!
北海道は、彼が行きたい場所。(美味しい魚が食べたいらしい。)
イーニンは、僕がまた行きたい場所で、彼の故郷でもある。
どちらになるかはまだわからないけれど、また会える気がする。

ウルムチの滞在、7時間。
敦煌までは、21時間。
ついに3日連続の夜行か…。風呂に入りたいぞ~!

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と言うことで、予定より半月も早く新疆ウイグルを抜けてきてしまった次第です。
おかげでネットができるのだけど…。(ブログちゃんと開けた。良かった…。)

この後の予定ですが、僕はもう1つ、チベット自治区の訪問も諦めました。
恐らく自治区内に入るまでは問題無いと思うのですが、
その後主要なポイントを巡るにあたって、
外国人に対してのパーミット(入境許可証)の取得が以前より厳しく管理されている模様で、
時間と労力を考えて断念しました。
新疆ウイグル同様、いつか状況が変わったら訪れたいものです。

さて、そこで余裕ができた時間を使って、
これよりしばらくは、青海省、四川省、雲南省内にあるチベットの村巡りに行ってみたいと思います。
またまたマイナー路線に突入です。(笑)
運良く、その地域のガイドブックも入手できました。
かなり秘境っぽい場所もありそうだけど、ネット環境はどうでしょうね…?
今の懸案は、10月頭の中国国慶節連休シーズンをどこでどう過ごすか?
できるだけ、人の集まる場所を避けたいものですが…。

もう1つついでに、
旅の最初に考えていた「時間とお金と気分次第でオセアニアへ…」も諦めました。
オーストラリアの動物達も、ニュージーランド南島の風景も、捨て難いのですが、
そちらはまたいずれ、お金と時間を作って行くとします。
今回はその分、アジアに時間を割きます。
たぶんそれでも足りないぐらい、行きたい場所が増えてしまったので。

本日まで甘粛省・敦煌にて宿泊。(昨日は無事3日振りのシャワーを浴びれた☆)
明日には青海省に入ります。
ではではまた。
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テーマ:海外旅行記 - ジャンル:旅行

旅日記-中国② | 19:20:29 | トラックバック(0) | コメント(0)
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